徒然雲 登るは地獄上がれば極楽 【高野山】不動坂ー女人堂
奈良に来て物理的にはだいぶ近くなったのに、なかなか訪れるチャンスがないのが、高野山と熊野。
そこでまずは『高野山』
あちらこちらの寺社仏閣を廻る中、とにかく弘法大師様の足跡があちらこちらにありまして、その総本山にぜひ訪れたいと思いやっと実行。
まずはアクセス、あと初めてなのでおすすめルートなどをリサーチ。
日帰りでなので 極楽寺橋駅ー高野山駅(ケーブル)ー奥の院(バス)をぶらぶら あたりが無難かな。。。と思っていた矢先、noteでフォローさせて頂いている方の記事の更新がされ、拝見すればなんと「高野山」のお話!
そちらでは極楽寺橋から弁天岳ー奥の院と歩かれていまして、
なるほど!そのルート良さそう!と予定変更。
朝6時に出発、天気予報で午後から雷マークなどがあったので早めに山へ。
初の和歌山県。雲ひとつない晴天。
乗り換え数回、橋本からの南海鉄道はどんどん山へ上がっていきます。
どんどん太陽が近くなっていく。
8時頃に南海鉄道極楽寺橋駅到着。確かにみなさんケーブル乗り場に直行。
ワタシはここから歩き、一人や。
誰も歩く人いないらしい。
駅員さんに極楽橋への出方を聞きながら、簡単な地図などいただき出発。
不動坂ー女人堂コース
歩き出してちょっとすると後ろから声が、先程の駅員さんが
「女人堂からのバスが通行止めになってるので、千住院橋からになってます」と親切に教えて下りました。
駅出るとすぐ、『熊出没』の注意喚起の看板。
その後も何度か注意看板。
不動坂。
通行止めで迂回路は、今年100年ぶりに復元されたという不動坂復元ルートとやら。
とりあえず選択の余地ないので、そちらへ。
普通に山道。
ただしょっぱなの熊の看板でけっこうビビってきて、何が怖いかって狭い山道の両サイドが熊笹、ずっと熊笹。熊がこれを食べるかはよく考えると???ですが
その時は「これエサやん!」と。
誰も歩いている人いないし。
鈴、ない!あるのは鍵についたちっちゃい鈴。
そこからは急ぐ急ぐ、そして訳のわからない声を出し口鈴作戦!高音めに出しながらとにかく急いだ。
気持ちは相当急いだ。
山道は結構な急登やら、急且つクネクネ道が続きひーひーふーふー。
①『いろは坂』ここからの上り坂は、京都や大阪方面から高野山へ向かう際には最後の難所で。。。
地図に書いてありました。
そのクネクネが終わっても、細い山道は続く。
ポケットでくちゃくちゃになった地図を見て、まだまだ〜。
途中休むような場所もなく、立ちながら水分補給。
下手に食べ物出して、匂いで熊が近づいても怖いのでささっと飲むだけ。
お堂の横からまた山道へ。
まだまだ口鈴は続く・・・ピーピー・・・
確かこの不動明王さまが出てきたあたりから舗装道に変わったような。
その安心感といったら!
樹を見る余裕も、口鈴も鼻歌に?
そしてしばらくすると見えてきたのが
『女人堂』
ここまで人にも熊にも合わずに到着。
時間にしたら1時間ぐらい?
えらい長く感じました。
まずはお参り。
明治5年(1872年)まで女人禁制だった高野山。女性はここまで。
その女性のために設けられた参籠所の一つが『女人堂』。
一番大きかったここが唯一残っているそうです。
受付の方が「おはようございます」と
そうか、まだそんな時間なのね。
汗だくのワタシをみて、扇風機とテレビのモニターをつけて下さり、
涼みながら『女人高野』のビデオでも観なさいと。
ここでしばらく休憩。
そういえば、中田様はこの先の弁天岳まで行かれたのでした。
いやいや、ワタシはここで十分!
もう帰ってもいいくらい(笑)
なんともいえない安堵感と達成感で満足した朝の山登り。
身体も心もなんだかスッキリ!
違うわ、ここからが高野山。
山道、一部結構ハードなところもありましたが、とにかく熊の恐怖の方が勝り、あまり山を堪能することはできなかったかな。
『女人堂』の受付の方に、旧不動坂登ってきたと話したら
「じゃあ、○○○とかもあったでしょう」と
なんじゃそりゃ?のワタシ
それは『万丈転ばんじょうころがし』のことでした。
地図見たらいろは坂が終わったところにあったよう。
それどころではございませんでしたからねぇ(笑)
基本一人でウロウロ活動していて、路線バスの貸切状態などはいいですが、
山の貸切は。。。熊の出ない山なら大歓迎ですが、
今回はかなりビビりました。
次回は熊の寝ている時期にでもまた別ルートを歩きたいですね。
あとはまだまだ山歩きの修行が足りません。
奈良の平地をどんなに長距離歩いても、山の歩きとは全然違うことを改めて実感。
ちょっとしっかり山トレーニングをして、熊野古道などにチャレンジしたいものです。
不動坂に入ってしばらくして、このこが
「これ持って登りなさい!」と自己主張したので
山のお伴になってもらいました。
いざとなったら、熊と戦う武器に!?
『女人堂』から先は必要なさそうなので、ここでお別れ。
次のお伴の主へ。
ということで、ここからが高野山。
つづく