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あをによし あすかの里にも 夏きたる 【明日香村】 奈良歩き
八咫烏神社のモヤモヤを残しながら、こんなハレバレしたお天気なので明日香を歩くことに。
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五条野の丘を降りてくると、県道155にでます。
東は多武峰に行く道です。
ここを少し上がって、途中を南に右折。
天武・持統天皇陵を目指すことにしました。
この古墳もずっと気になっていたのですが、訪れる機会を逃していました。
いつも明日香というと甘樫の丘近辺より北をウロウロしてます。
なぜ気になるかと言いますと、奈良、飛鳥時代が好きな理由に
井上靖の『額田王』の影響が多大にあります。
もちろん小説ですが、万葉集の歌からあんなにも壮大な歴史の物語に広がった作品に、とにかく夢中になりました。
同じ本を2回読むことはまずないワタシですが、これは3回は読みました。
大海人皇子の若い勢いのある姿に、いいなぁと。
いや、やはり中大兄皇子のどっしりと大きな器と、強かさがいいわ!とか妄想が止まりせん(笑)
とにかくミステリアスな額田王。才能と美貌。。。
そして日本の歴史が大きく変わっていく時代背景の中で、史実とともに壮大に描かれています。
そんな大海人皇子、後の天武天皇とその妃だった持統天皇の合葬古墳。
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途中アザミがたくさん咲いていました
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それはそれは美しい御陵でした。
小さな古墳です。
なだらかに登った丘の上にある、なんだかとても落ち着く場所。
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とても気のよさを感じました。
振り返っては見上げて「いいわあ〜」とひとりブツブツ言いながら次へ。
この丘でぼーっとしていると、ここには目もくれずに通り過ぎていく人がたくさん。歩きや自転車の人たち。
レンタルサイクルにはもってこいの明日香エリアです。
しかも、今どきのレンタル自転車は電動アシスト付き!をみた。
そりゃ、いいわ。
どうやらみなさん、高松塚古墳を目指しているようでした。
なるほど、すぐ近くだわ。
ということで、ここもお初なので行ってみることに。
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高松塚古墳のある公園に入ると、広々青々とした景色が広がります。
まずは壁画館へ。
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木立が覆い被さるような建物の中に、あの有名な壁画の模写・模造を展示されています。
あまりにも有名で、教科書やら資料やらでその絵を見すぎているせいか、特に興味を持たずにいたのが、正直な印象です。
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復元された実物大の壁画や石槨は、想像以上に小さかったです。
でもこれは本当に当時の装いがわかる、貴重な絵ですね。
装束、髪型がはっきりわかります。
この鮮やかに染められた生地は、いったいどんなものだったのか知りたいです。
素材、織り、染め。。
この壁画館を出て、すぐのところに高松塚古墳があります。
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高松塚古墳
7世紀末から8世紀初頭にかけて築造された終末期古墳で、直径23m(下段)及び18m(上段)、高さ5mの二段式の円墳です。
当初は、盗掘を逃れ残っていた銅鏡などから7世紀末から8世紀初めの終末期のものと推定されていましたが、2005年の発掘調査によって、藤原京期(694年~710年)の間と確定されました。被葬者は特定されておらず、3つの主な説があります。天武天皇の皇子説、臣下説、朝鮮半島系王族説。
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高松塚古墳から南にキトラ古墳という、粋な名前の古墳があります。
でも、今日はこのへんで退散。
またキトラ方面は改めて訪れます。
丘を下って、近鉄飛鳥駅に向かいました。
駅前の「夢の楽市」で少し野菜を調達し、電車に乗ろうか歩いて帰ろうか。。
歩くことに。
国道沿いから入った路地を北へ歩いていると、またまた何やら出てきた。
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欽明天皇陵という石碑があり、登っていくとございました。
立派な前方後円墳。『檜隈坂合陵』
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すぐ近くに吉備姫王墓もあり、猿石というサイン(英語でも)があり、
何か見たこと聞いたことあるぞ、猿石。。。
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全部で4体。
猿には見えませんでしたが、なんとも不思議な石像です。
さて今度こそ帰路へ。
岡寺の駅に出ました。
ここまでくればもうひといき。
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すでに夏を感じる暑い一日でしたが、最高のお天気で飛鳥の古墳、遺跡、そしてのどかな風景に大満足の歴史さんぽになりました。
また、明日香はどこもとても整備されていて、歩きやすいと実感。
いつも気に入った、同じところばかり行ってはダメですね。
住んでいると、いつでもいけると思って早2年。
こんなに気軽に、素晴らしい歴史さんぽができることが嬉しいです。
今年は新しいところへどんどん訪れ、見聞を深めたいと改めて決意!
追記
この違い、なんとなく疑問に思っていたようで、スルーしていました。
そのわかりやすい説明が、先日購入した『奈良「地理・地名・地図」の謎』にありました!
【明日香と飛鳥】
アスカの語源の説:「ア(接頭語)」と「スカ(洲処=川水、海水等によって生じた砂地)」の組み合わせ説。
安住の地を意味する「安宿」、朝鮮語でアンスクが訛ってアスカになった説。
『万葉集』の「飛ぶ鳥の 明日香の里を 置きて去なば 君が辺りは 見えずかもあらむ」という歌によって、「明日香」の枕詞が「飛ぶ鳥」となり、「飛鳥」が「アスカ」と読まれるようになった。
(「飛鳥」と「明日香」、いったいどちらが正しいの )項目より抜粋
という説明です。
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