ドカジャン=カストロコート
「カストロコート」
第二次世界大戦後も世界は不安定でした。社会主義の台頭があり、資本主義国家は社会主義に染まることを恐れていました。そのために朝鮮戦争やベトナム戦争といった無駄に人命を失う戦争が発生しました。
いまさらですが資本主義と社会主義とは何でしょう?
「資本主義」
「社会主義」
資本主義と社会主義の対立によって世界各国では紛争戦争が起こりました。1959年1月1日に、キューバでは、フィデル・カストロ、エルネスト・チェ・ゲバラらによって、当時、キューバの独裁政権だったバティスタ政権を倒し、その後の社会主義国家となりました。ラテンアメリカで最初に成功した社会主義革命であり、アメリカに大きな脅威を与えました。
あ、そんなことはどうでもいいのです。今回の主題とは違うので、余計な説明になりました。申し訳ありません。
今回の主題は「カストロコート」です。
キューバ革命の頃のカストロやゲバラの写真の多くは軍服の一種と思われるジャケットを着ているモノが多かったですね。冬期の作業着に「ドカジャン」と言うジャケットがありますが、これがカストロが着ていた軍服に似ているのですね。そのために「カストロコート」と呼ばれるようになったのかは不明なんですが、防寒性に優れていたので日本では建設作業員さんなどが冬期の作業時に着用していました。そのために土方(どかた)の方々が着るジャンパーということから「ドカジャン」と呼ばれていました。土方というのは差別用語なのか放送禁止用語なのかわかりませんが、ここでは差別しているわけではなく語源を説明しているので、あえて使っておきます。
「オシャレにカストロコートを着こなす」
いつからかは不明ですが、肉体労働者といえば「ドカジャン」がシンボルのようになっていました。80年代には芸人の北野武さんがカストロコートを着て作業者風のコントを演じていましたね。ちなみに北野武さんは監督とか物書きとか絵描きではない、あくまでも芸人であってほしかったですね。
さて、最近になって「カストロコートがかっこいい」という雰囲気があるんですよ。最近では、出川哲朗さんが電動バイクで旅する番組で濃紺のカストロコートを着ており、同放送局の通販サイトでも刺繍入りのカストロコートを販売しているようです。
カストロコートに刺繍を施して「スカジャン」(横須賀ジャンパー)のようにするのはどうでしょう? ネットを見ていると、そういうサイトもあるようですね。
僕はミドリ安全のカストロコートを持っています。義父が購入したのをもらったんです。
見出しの写真がそれですが、Mサイズなので主にかみさんが「お父さんの匂いがする」と言って襟のボアを外して散歩用に着ています。女性が着るのは、なかなかにオシャレですよ。僕もそのうち、濃紺タイプを買って胸に「消雲堂」と刺繍してもらって着てみたいと思います。