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暗雲を祓ってみせろよ消雲堂
本日、かみさんが松戸の病院に入院しました。乳がん手術は明日の午前です。入院期間は1週間の予定です。
この病院はコロナ以降感染症に対してしっかりとした対策を考えていて、患者以外を入院病棟に入れることはしません。今日も入院する病室まで入ることはできませんでした。あ、しかし、見舞いだけは入院期間の1週間のうちに、手術後に僅か1度だけしかも30分の面会時間に設定されています。術後の患者に会うことができるのはこの1度だけに限られています。何だか刑務所みたいな感じですね(笑)。
かみさんは右の乳房を全摘します。入院前にかみさんの乳房を撮影しました。少し触れて「さようなら」と言ってお別れをしました。20年前に左乳房を全摘したときには僕もかみさんも大泣きしながら撮影しましたが、今回は実にサラッと「おっぱいにお別れ」を言いました。かみさんも泣いていませんでした。しかし、かみさんの心まではわかりません。泣きたいのを我慢していたのかもしれません。かみさんの気持ちも考えずに無神経かもしれないお別れをしたのです。
入院時に重い荷物を持って病院に行きました。入院するかみさんとは受付にあるエレベーター前でお別れし、その後、男性事務員に手術後に30分見舞いの予約を入れました。
ちょうどいい送迎バスがいなかったので、そのまま最寄り駅まで歩きました。最寄り駅までは15分ほどですから大した距離ではありません。天気も良いし、心地よい風も吹いていました。あ、書き忘れましたが、病院まで来るときには駅からタクシーに乗ってきました。片道ワンメーターです。
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さて、新宿の医大病院に入院している妹ですが、こっちはEICU(救急集中治療室)から一般病床に移りました。ここで既に1週間ほど経過しました。病状ですが言語的にも記憶や意識もしっかりとしていて、あとは手足(特に右足)の動きが悪いようでリハビリ中です。
医師からは「他のリハビリ病院に転院しましょう」と言われました。まあ、リハビリならば神奈川から離れた新宿の病院にいる必要はありません。妹の家に近い神奈川県のリハビリ専門病院に入院して治療を受ける方が最善かもしれません。
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殆ど同時に家族が入院するなんてことは、これまでに経験したことはありませんから、何も考えない愚か者の僕でも、かなりの精神負担となっています。といっても病気の当事者であるかみさんと妹の方が百倍も辛いはずです。特に妹の方は予期せぬ想定外の病が発症したものですから、会社から病院に搬送されたまま自宅には1度も帰ることなく着の身着のままで病院に収容されて、アッという間にもの凄い手術を受けて生死の間を彷徨っていたのですから、人としての・・・会社員としての・・・辛さは僕には想像できません。
かみさんも明日手術を受け、その容体(術後の状況)によっては、想定外の事態となるやもしれぬのです。能天気で自分のことしか考えないで生きてきた僕には妹と妻の精神的&肉体的な辛さや苦しみは皆目見当がつかないのです。それならば妹や妻にではなく、僕こそ天罰が当たりゃいいのになんて思います。いや・・・違うな、もしかしたら、僕は既に天罰が当たっているのかもしれません。