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人間なんて
妹は実家近くのリハビリ病院を無事に退院することになりました。何と、たった2週間で帰宅することができるのです。「奇跡だ」と関係者が口を揃えます。
11月1日にくも膜下出血で緊急搬送されてから、1ヶ月半を西新宿の大学病院で過ごしたのちにリハビリ病院に転院、そして退院帰宅まで合わせて約2ヶ月です。たった2ヶ月ですが、僕にとっては、その数倍の時間が経過したような感じです。本当に疲れました。妹だけでなく、同時にかみさんの乳がん手術と入院があったことで千葉と東京に神奈川と移動するだけで疲れました。かみさんの方が先でしたけどね。
「家族の看病や心配をすることは当たり前のことでしょ。疲れるとは何事だ!」とお叱りを受けるかもしれませんが、だって、本当に疲れちゃったんだもん(´。`)ね。ふたりとも死ぬかもしれないと考えたらさ、この世に僕の家族はひとりもいなくなっちゃうんですよ。これはヤバイですよ。僕は誰かが側にいないとダメなのです。弱いのですよ。
告白しちゃいますが、会社員ではなくなった僕はひとりで駆動するのが苦手です。たとえば大好きな牛丼屋にも入れないどころかスーパーやコンビニで買い物もできないんです。本当ですよ。会社員時代は、会社という労働源資金源があるし、家族も無事だったわけで、それだけでも安心して行動ができたのです。それが一切なくなったら・・・と思うと、ああ、恐怖です。
この世でひとりぼっちというのは一番の恐怖です。そうなったら、何だかんだ言っても自殺する気力もありませんから、自宅で鬱々メソメソしているうちにどうにかなってしまうのでしょう。せめて経済力さえあれば何とかなりますが、それも皆無となれば、寒空の下でホームレスということになるやもしれません。
よく街中で、何を言っているのか聞き取れないほどの大声量でわめき叫んでいる方々を見ることがありますが、ああいう方々を自意識が過剰すぎるあまりに、周囲と調和が取れぬほどに自己完結というか、狭小で歪んだ自意識世界のなかにいるのかな? と思います。僕もひとりぼっちになったら、ああなっちゃうんじゃないかな?なんて思うことがあります。
最近は、わけのわからない凶悪事件が多発しています。たいした理由のない、刹那的な事件の多いこと・・・。理由があったとしても身勝手過ぎる、通常では事件結びつくことのないものだったりします。暴力団に匿流犯罪集団に反社会的な極悪非道組織に政治家なんかは「己の欲望を満たすため」というつまらぬ理由がありますから単純明快です。
しかし、前述のように狭小自意識世界にいる人たちは「あおり運転」「ストーカー」「逆恨み」などと、被害者の方から見れば「何で?」って感じでしょう。意味不明で突然として危害を加えられてしまうのです。
最近、自宅近くでは上記リンクのような事件が起きています。これは殺害犯人や被害者という当事者たちにしてみれば「理由がある」事件なのでしょうが、火を点けられて、そのあおりで全焼してしまった周囲の被害者さんたちにとっては納得できる事ではないのです。全焼すれば、自宅にある有価物資産が消失してしまうのですからね。僕なんかが持っているガラクタや本なんかだって、その筋の人たちにとってはまあまあ価値があるものなんですから消失してしまうのはたまりませんよ。最近はユングの「赤の書(テキスト&図版の巻)」を入手したので、これが消失したらイヤンですよ。
あ、脱線しました。ですからね、僕だってひとりぼっちになれば、こういった人たちのような犯罪者になってしまうかもしれないのですよ(多分なりませんけどね)。
こういった人たちというのは自意識過剰のために誰にも相手にされないから孤独なのですよ。孤独感が増幅して犯罪に結びついてしまうのだと想像します。ああ、僕はひとりぼっちになりたくない。孤独には絶えられないです。神さま、仏さま、どうかぼくがひとりぼっちにならないようにしてくださいな(^∧^)、オ、ネ、ガ、イ。
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