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新たなる怪獣浪漫「GAMERA Rebirth」

Netflixで、あのガメラの新作(?)配信が始まりました。実写ではなくCGアニメ(知識がないけど、あれCGアニメなんでしょう? そうなんでしょう?)です。僕は、怪獣着ぐるみ&情景ミニチュア破壊という実写派なので、こういうのは苦手なんですが、一応、小学生の頃よりの怪獣小僧ですから一気観しちゃいました。

舞台は1989年です。

登場怪獣は、ギャオス、ジャイガー、ジグラ、バイラス、ギロンです。所謂、お子様向けになったガメラシリーズの怪獣たちです。しかし、冷凍怪獣バルゴンは出てきません。僕はバルゴンが好きでフィギュアも持っていますが、バルゴンは人気がないのでしょうか?


大昔(30年以上前だと思われます)に購入して組み立てた冷凍怪獣バルゴン(多分、海洋堂製)。僕が塗装したので目がギャグ漫画チックになってしまったのです。広いところに引っ越したら塗装し直します。

平成ガメラでもギャオスは登場しますが、バルゴンは出てきませんでした。代わりにレギオン、イリスが登場していましたね。しばらくして「小さき勇者たち」にはジーダスというエリマキトカゲのような怪獣が登場していました。同じトカゲなのにバルゴンって人気がないのですね。

今回の「GAMERA Rebirth」は、主人公が日米の子どもたち(ひとり、男の子だと思ったら実は女の子でジェンダー対応しているようです)で、彼らがギャオス以降の怪獣たちに狙われるのをガメラが撃退するという割と無理矢理な話なんですが、これが意外に面白いんです。ひとりの子どもはガメラとリンクしているんですが、これは平成版ガメラの藤谷文子(スティーブン・セガールの娘)とガメラのリンクを踏襲しているんでしょうね。

子どもたちとの展開は所謂ジュブナイルです。これは「小さき勇者たち」の踏襲ですね。

今回のアニメ版では、まずギャオスが現れ、続いてジャイガー、ジグラ、ギロン、バイラス・・・という順番で登場してきます。

平成版ガメラの飛翔タイプフィギュア修復中です。40センチ以上ある大きなものです。

以下に良い点を挙げましょう。

怪獣デザインが良い。元のデザインを活かしながら妙に生命感のある凸凹した「ああ、血管が通ってるんだな」って感じの格好をしているんです。それでも僕は昭和の着ぐるみ感満載の垢抜けないデザインも捨てがたいです。特にギャオスは昭和のリアル感のないデザインが好きでしたがね。今回は平成ギャオスを踏襲したデザインをしています。

ジャイガーはトカゲだと思いますから、バルゴンやギロンやジーダスの仲間なのでしょう(あ、オタクのように●●●は、●●●の着ぐるみを流用したモノとかいう話ではありません)。

ジグラは昔から海版ギャオスです。この魚のグアニン感(太刀魚の銀鱗箔が代表的ですね)がよく出ていて素晴らしいです。

頭部が巨大な包丁(ナタ?)のようなギロンは、思うように着ぐるみを動かせない(というかほとんど動きません)昭和ギロンとは違って、アニメですからグニャグニャっとした、しなやかな体躯をしています。ワイヤーアクションのような動きで頭部の刃物をブンブン動かしてモノをぶった切り破壊するのです。これは凄い。

リバース版ギロン


リバース版バイラス

今回は特にバイラスが素晴らしいです。昭和バイラスは銀色というかグレーっぽく本体のウレタン感がありましたが、今回のアニメ版は金色烏賊バイラスです。この間、イオン(笑)に行ったら、既にリバース版フィギュアが売られていました。なかでも金色烏賊バイラスのフィギュアが目立っていました。アニメでもこの金色感は白眉です。ジグラの銀箔感も凄かったですがね。今回のバイラス・・・かっこいいですね。まいりました。

このバイラスの復活がこのアニメ版ガメラの肝です・・・と思ったら、最後に凄いのが現れます。

肝心のガメラですが、デザインは平成ガメラの延長です。ゴツゴツして巨大な岩を無数に集合させた山のような体躯に本物の亀のような頭部が載っかっています。

②登場人物の意外な展開が面白い。でも、昭和版ガメラの女宇宙人たちは、皆、悪党でしたからね。この懐かしい展開に涙が出ます。

③動かぬ74式戦車での自衛隊隊員2人の会話が面白い。これは何なのでしょうね? 最終話のギャオス復活篇にフル登場しますね。しかし、自衛隊や政府関係者が出てくると、大嫌いな庵野シンシリーズ風になっちゃいますね。ちなみに僕は、庵野さんのエヴァ以外の特撮作品を評価しません。どうでもいいオタク知識をひけらかしたような特撮作品は全て気持ちが悪いです。

④エンディングは「ガメラマーチ」が、ウクレレで奏でられます。良いですね。

以上です。「小さき勇者たち」と並ぶ怪獣ジュブナイルの名作だと思います。


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