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放浪万景 選集

若い頃は、暇さえあれば、ひとり旅をしたものです。今考えると、旅行するお金があったことが羨ましい。今じゃそんな無茶なことはできません。下手すりゃ夜逃げするほどに貧乏ですからね。

出版社時代は毎月のように大阪に出張していたので、そのついでにアチコチを放浪しました。その前も出版関係でしたから九州、四国、中国、和歌山、富山、沖縄を覗く各地に出張していたので、ついでに放浪したものです。

福島生まれで、父の転勤で青森、秋田、神奈川と移り住み、大学は群馬県、修学旅行で北海道(青函連絡船利用)、大学時代に伊豆大島に三宅島、社会人になってからは出張で茨城、栃木、埼玉、新潟、三重、愛知(名古屋)、静岡、岐阜、滋賀、京都、大阪、兵庫に出かけ、趣味の釣りでは山梨、長野に足をのばしましたからほぼ全国・・・ではありませんね。上記や下記のように、かなり行ったことがないところも多いです。

九州は、まだ両親が生きているときに家族で鹿児島に旅行しました。鹿児島市、桜島、指宿をまわりましたね。かみさんが福岡生まれ(2歳の時に千葉に移住)なので、福岡県田川市(筑豊です)にある彼女の親戚の家に行きました。そこから英彦山や熊本の阿蘇や黒川温泉に行きました。そのほかの長崎、宮崎、大分、佐賀には行ったことがありません。

阿蘇山にて

明治維新と帝国主義にかぶれた幼稚な政治家たちに乗っ取られた関西には行きたくない。申し訳ないけれど過去に行ったことがある土地にしか興味はないのです。


東北の人間なので、やはり東北には思い入れがあります。しかし、故郷の福島はもうダメですね。原発を受け入れ、原発事故があっても金で黙らされ、毎年何かあれば政権のトップが挨拶に来る(これには何か意味がある)、汚染水を垂れ流しても文句を言わないばかりか実害が出るに決まっているのに「風評被害」なんて、また偽善活動を行なっているから、もう愛想が尽きました。


若い頃は随分無茶をしました。僕は反社会的な輩ではありませんが、親族にはかなり迷惑をかけてきました。僕は、そもそもそんな人間なのです。それについてはもっと年を経て、死が近づいてきたと感じたときに書こうと思います。だれも知りたくはないでしょうけどね(笑)。

だからでしょうか? 宗教も神仏も信じないくせに神仏がいるであろう場所へもよく行きます。お賽銭なんか入れません。そのお賽銭は神仏ではない人間の手に渡ってしまうからです。そんなのもったいないじゃありませんか。それから寄付なんかもしません。本当に目的の人たちの手に渡るかなんてわかりゃしませんでしょ? 世の中にはそんな輩や組織がたくさんあります。相互扶助を謳う生命保険とか、金を預けてその利益を恵んでもらう銀行なんてのは人間のクズだと思っていました。そんな輩が永遠に栄えるはずがありません。相互扶助なんて信じないし、今や銀行なんて斜陽です。どんどん合併再編したりね。勝手に支店統合し、ATMなんてなくなってるでしょ?ああ、また脱線しましたね(´。`)




かみさんと旅行したことも多かったです。新婚旅行は伊豆へ二回行っていますからね。仕事を辞めてからは湯河原と、再び伊豆に行っていますが、その双方ともに強く記憶に残っています。それが旅行と言える最後でしたからね。




途中までは、ふたり旅だったのに、途中で喧嘩してひとり旅になったこともありました。それが京都から城崎、兵庫、そこで喧嘩して、ひとりになって折り返して福井の東尋坊へ行ったのですが、当時はそれほどお金を持っていなかったのに、ま、ギリギリでの旅をしていたのですね。若かったからでしょうね。


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