湯島の夜 『韓国ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」「復讐代行人」「ハルハル~私はあなた?あなたは私???」』
「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」(Netflix)
テレビやネットは、平気で嘘を垂れ流しているので、よく選んで視聴するようにしていますが、テレビは
自閉スペクトラム症のウ・ヨンウは、天才的な記憶力を持っています。人は記憶力がよいと勉強もでき、自惚れて心がなくなっていくのが一般的ですが、ヨンウは、生来の純粋さと優しさをあわせ持っているので、そのようなことはありません。純粋なままでソウル大を首席で卒業して弁護士になります。
障害を持つ者は、偏見によって差別されますが、ヨンウはそんな偏見や差別という障壁も乗り越えるおおらかさも持っており、彼女が接した人々にも愛されるようになるのです。
まだ1話しか観ていません(現在8話まで公開中。以降、順次公開)が、最終話まで観るのが楽しみですね。
仕事がないので、毎日映画やドラマばかり観ています。仕事を増やさないと不健康が堆積して大変なことになりますね。
「復讐代行人~模範タクシー」(WOWOW)
「輝く星のターミナル」で、半分ロボットなヒーローを演じたイ・ジェフンが、法では裁ききれない犯罪者へ復讐を行なう復讐代行人を演じています。漫画みたいな話だなと思ったら、やっぱり韓国のWeb漫画を映像化したものだそうです。最近の韓国ドラマはWeb漫画の映像化が多いですね。紙メディアの漫画ではなく、Web漫画です。僕は高齢者ですから紙メディアの漫画誌か読みません。
Web漫画か…。
韓国は、1980年代の後半まで長く続いた独裁政権によって文化も経済も政権の思うように抑制されてきましたが、民主主義が芽生え、経済も大きく発展する時期に、ちょうど合わせたようにインターネットが普及しました。韓国の政府も企業もデジタル化に素早い対応を見せたのです。
一方、日本はインターネットの普及だけでなく、政府や企業のデジタル化まで時間がかかりました。従来の汎用機からパソコンへの転換も時間がかかりました。
韓国が素早くデジタル化へ対応したことが、デジタルメディアを進化させた要因です。そう、中国も同様です。日本は「流される性質」が強いゆえに誰かが先導せねば動こうとしないのです。そのために気づけば文化の衰退という結果に陥ってしまったのです。
韓国や中国は、今が「日本が経済復興と同時に文化全盛の時代だった1960年~1980年代」なんですよ。そして、日本の文化全盛時代の影響を大きく受けて、独自の文化に昇華しているのです。そのきっかけとなっているのがデジタル化なんです。
おっと、「復讐代行人」の話でした。
これは、必殺仕掛人(1972年から)、ハングマン(1980年から)なんです。財力や権力で弱者を貶めては虐殺する、権力があるゆえに法で裁けない重罪人たちに罰を与える人たちの話です。罪人を罰するといっても殺しちゃうわけではなく、専門の収容所に永遠に隔離するだけです。
面白いです。
「私はチャン・ボリ!」の悪党ミンジョン役で注目を浴びたイ・ユリと「産後ケアセンター」「謗法」に主演したオム・ジウォンが“肉体が入れ替る薬”を飲まされて、時々入れ替ってしまうおバカコメディです。
イ・ユリの、「何があってもメゲずに半分悪党に徹する放送局キャスター」と、「お人好しで、おっとりタイプの元女優」が入れ替るというのは、くだらなくて面白いのです。
残念ながら「復讐代行人」と「ハルハル」の放送は終了してしまいましたが、機会があればご覧下さいね。