懐かしい建物
今、住んでいる地方の町のことです。以前は旧中心地にヨーカドーが建っていて、田舎の百貨店の役目を果たしていました。その周辺にはケンタッキーやマクドナルドなどもあって、まあまあ賑やかな町でした。ところが市役所が移転した地域が現在の中心地となり、その周辺から開発されてイオンができたと思ったら、以前ヨーカドーがあった旧中心地は廃れてしまったのです。
んで、現中心地が栄えるかと思ったらそうではないのです。そこも革新的な対策が打てずに廃れてしまったのです。というのも現中心地が東武野田線(横文字の線名がありますが無視します)、新京成線(松戸では千代田線、常磐線、津田沼経由で千葉市につながります)、北総線(成田空港、京浜急行、羽田空港、都営三田線、相鉄線などとつながります)のハブ駅としての役割を担っているのですが、ハブとしての意味だけであって、町の魅力に欠けるのです。
これは、市の責任であり、住民の活気というのも今ひとつという気がするのです。昔よりも田舎町になってしまった印象があります。
昔は、全国的に写真のような長屋風というか掘っ立て小屋風のレンガ色の建物がたくさん建っていました。昭和の「経済成長前の誰もが貧乏な時代」の遺構ですね。この造りにモルタルを塗ったりして天井を高くしたのが米軍ハウスです。これは僕の実家がある神奈川県の大和市に数棟建っていました。時間経過によってレンガ色の長屋は少なくなり、米軍ハウスはほとんど見なくなってしまいました。
今、住んでいる田舎町にはレンガ色の長屋が少し残っていますが、ご覧のように廃屋になっています。
僕も小学校4年生だった秋田県秋田市居住時代には1年間だけレンガ色の長屋に住んでいました。
ですからこういった昭和遺構たるレンガ色長屋の廃屋を目にすると、懐かしい感じがするし、時代に合わせて、防火性、耐震性を考えてリフォームされたら、住んでみたいなぁと思ったりするのです。高層マンション流行のバカな時代にこういった粗末な平屋の一軒家というのが最先端だという気がします。
高所に建てられた平屋であれば圧死の危険も少なくなるしね。これからはこういったコンパクトな長屋が増えることを強く願っているのです。