力の強い女 カン・ナムスン
「韓国ドラマのタイトルはダサい」というか奇妙なタイトルが多いのは確かかです。もともとが奇妙なタイトルではありますが、日本語タイトルにする日本人の発想力がダサいのです。これは「せらせら」さんのご意見の通りです。
さて、Netflixで配信が始まった「力の強い女カン・ナムスン」ってタイトルもダサいですよね。原題は「힘쎈여자 강남순」ですが、翻訳すると同じようなモノが出てきます。うーん・・・アトムみたいに「鉄腕ナムスン」ってのはどうでしょう?
今回はダサい名前についてではありません。新しいドラマ「力の強い女 カン・ナムスン」の紹介です。
「カン・ナムスン」は、2017年に韓国で放送された「力の強い女ト・ボンスン」のようなものです。1話目にト・ボンスンに出ていたキム・ウォネが出演していますし、3話目にト・ボンスントことパク・ボヨンがゲスト出演しています。ああ、解説を読むと、ト・ボンスンとカン・ナムスンは遠い親戚のようです。ボンスンの6番目の従姉妹という設定です。
カン・ナムスンという名前は韓国のカンナム(江南)から来ているのでしょうね。ナムスンが幼い頃に聞いた音楽に日本でも流行ったPSY(サイ)が歌う「カンナム・スタイル」でしたから。制作陣の意向でしょう。
一代で財閥並みの財力をつけたゴールド・ブルーの社長ファン・グムジュは、「金持ちばかりが幸せな世の中を変える」という信念を持つ女性で、父親のイ・スンジュンとモンゴル旅行に出かけた娘のナムスン(男女双子の姉です)は、馬の背中に乗ったまま行方不明になってしまいます。そのため、両親は離婚してしまうのです。
ナムスンはモンゴルに住む子どものいない夫婦に育てられ、大自然の中で自然児として育ちます。ナムスンは怪力の持ち主で、モンゴルの居住地でモンゴル相撲をとっても、屈強な大人でも敵わないほどです。
ナムスンだけでなく、彼女の母親(グムジュ)も祖母(キル・ジュンガン)も怪力の持ち主です。この一族は、代々、女性に怪力が遺伝しているそうです。
韓国ドラマ定番の生き別れ、偽物の登場・・・というパターン踏襲かと思いきや、16話完結であることからか、あっという間に親子の再会が実現し、母娘ふたりで、悪党との戦いが繰り広げられるという感じです。
僕は主人公が弱くて、しつこいくらいに何度もボコボコにされて拉致されて、それだけでなく周囲の人間が殺されて、悪党が逮捕されては即釈放・・・という韓国ドラマの悪いパターンはキライなんです。イライラしちゃう。その点、このドラマはストレスなしで鑑賞できます。主人公が大金持ちで無敵というのは安心して観られるのです。
主人公が正義感溢れる大金持ちで無敵というほどスカッとするんです。別に大金持ちでなくてもいいのですが、権力や中抜き資本主義の権化みたいな奴らを次々にやっつける・・・体力と精神力に満ちあふれた主人公というのはいいですよねぇ。
それにしても、現実を見れば、現政権のダラダラノラリクラリ政治に文句ひとつ言わず、ただただ流されて日々生きるという・・・かっこ悪い人たちが多いですね。困ったことです。だから振り込め詐欺や、非現実的な儲け話なんかに簡単にダマされてしまう。また、こういう人間たちが増殖しているというバカな世の中になってしまうんですよ。
それでは、また。