災害の多様性「地球太陽化」その3
「世界中で異常熱波による山火事が多発」
世界中で続く山火事災害が発生しています。人為的要因もありますが、多くは今年の高温現象によるものだと思われます。1977年7月10日にギリシャ・アテネで観測されたヨーロッパ大陸における最高気温の記録(48.0℃)を更新する可能性があるそうです。
従来は「山火事が発生しやすい国や地域」というのがあり、それらには「乾燥する季節がある」という共通点があったのですが、今年はそれに該当しない国や地域で山火事が発生しているのです。それだけでなく、山火事が普段延焼することのない人間の居住地にまで及んでいるのです。今年の4月、韓国では東京ドーム80棟(報道では何個とバカな表現をしますが、巨大施設の単位を個と呼ぶのは間違いだと思いますからやめていただきたい)分の面積が折からの強風に煽られて全焼してしまいました。
7月にはギリシャのロードス島で山火事によって人家を巻き込む大火災となりました。今月にはスペインのカナリア諸島の国立公園で約50キロ平方メートルが焼失、1万2000人以上が避難を強いられています。
ハワイ・マウイ島の山火事は大災害になってしまいました。
Reuters によると、被災状況は、死亡者数がおよそ114 人。負傷者数は最低でも20人、行方不明者は850 人という大災害になってしまったのです。避難民はおよそ11,000 人、損壊した建物数はおよそ2,200棟。山火事の影響を受けた地域の面積は、およそ1,294 ha、物的損害55億ドルということです(2023年8月22日現在)。
マウイ島の山火事だけでなく、世界の各地でも大規模な山火事が発生しており、前述したスペインのロードス島だけでなく、テネリファ島など現在でも延焼中の地域もあります。
温暖化による異常気象にある地球上では、特に記録的な熱波によって山火事が発生しやすくなっており、フランス、アルバニア、ポルトガル、スペイン・カナリア諸島、アメリカ・ワシントン州などで大規模な山火事が発生し大きな被害を出しています。カナダ・ブリティッシュコロンビア州では日本の国土に換算すると約37%にあたる面積が焼失し、約35000人に避難命令が出されています。
「被災規模を拡大してしまう自動車避難」
ハワイのマウイ島とカナダのブリティッシュコロンビア州の山火事における問題は「避難方法」です。車社会なんてバカな世の中になってしまった現在、車は楽に長距離移動できる道具ですが、同時に高額な“資産”でもありますから、資産を需要視する人たちによって自動車避難を行なうのが常態化しています。
東日本大震災の津波被害の最大要因は「津波を軽視した」ことと「車で避難した」ことにあります。渋滞が発生して、長い車列を津波が襲ったのです。津波の場合は、車は流されて水圧によって車から出ることが出来ずに溺死するです。これは避難時ではありませんが、韓国で、台風6号によるアンダーパス(地面より低い立体交差道路)のなかで車が水没して死者が出ています。
山火事における車は最悪です。「ガソリンを積む車」は、最大の延焼要因となってしまうのです。そんなことは子どもが考えてもわかることです。
「不動産詐取が目的の放火?」
ハワイのマウイ島は、山火事の前に地元以外の人間が不動産を買いあさっていました。その規模が大きくなると、危機感を感じた地元住民は拒否していたそうです。戸建て住宅は約1億9000万円という価格まで高騰しています。僕は将来の土地開発を狙った人間の放火ではないか?と考えています。事実、アルバニアでは放火犯が逮捕されています。ただし、不動産目当てだったのかどうかはわかりません。放火する人間はいるのです。
東日本大震災では、被災地の高台を買いあさる業者がいたそうです。人の不幸につけいるのが根が腐った成金人間たちです。残念ながら違法ではありません。要は、合法的な特殊詐欺業者です。
たとえばこういう賤しい人間たちから依頼を受けた特殊詐欺業者たちが放火して分け前を得るという事態も発生しているのではないかと思うのです。地球を滅ぼすのは自然や地球外生命体(笑)などではなく、我々人間だと思うのです。
「四季から二季へ」
これを地球の太陽化と言わずして何と言うのでしょうか?
僕は個人的には暑い夏が大嫌いで、寒くても着込めばしのげる冬の方が好きです。
春?秋?もうそんな季節はないも同様です。桜の開花も異常ですし、紅葉なんて短期間になっています。以前も書きましたが、日本の四季は失われてしまいました。近い将来、夏と冬の二季になってしまうのです。専門家ではない僕が言っても信用されませんが、専門家のなかにはそういう説をとっている方たちもいます。
地球を救えるのは人間です。
山火事による森林焼失だけでなく、ロシアのウクライナ侵略戦争や各国の紛争などで使用される火薬燃焼によって温暖化に拍車がかかります。ここで核戦争にでもなれば、熱波災害どころでは済みません。資本主義の権化であるアメリカや、社会主義の衣を着た実質、超資本主義国であるロシアや中国などに委ねるのではなく、平和を望むそれ以外の国々の地球外交によって本物の平和な世界を目指しましょうよ。
地球を救えるのは人間なのです。
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