「連続する災害」
本日(2023年10月8日)、鳥島近辺で地震が発生した影響で津波が発生したということです。鳥島とは東京都の無人島です。この津波により八丈島の八重根漁港に係留していた漁船が転覆するなどの被害が出ています。
鳥島周辺の地震による津波の発生は5日に続き2度目ですが、太平洋側では何か大きな変化があるのでしょうか?
地震のメカニズムは東北東―西南西方向に張力軸を持つ正断層型と解析され、フィリピン海プレート内部で起きたとみられます。鳥島近海では2日(月)頃から地震活動が活発になり、3日(火)20時38分にはマグニチュード6.4が発生し、小笠原諸島・父島などで震度1を観測。6日(金)10時31分にはマグニチュード6.3(震度1以上はなし)の地震が起きました(ウェザーニュースサイトを参照)。
午前5時25分に鳥島近海で地震発生、午前6時25分に津波を観測(八丈島八重根40センチ)、午前6時40分に津波注意報発表。津波注意報の発表時間がお遅いということよりも。地震による津波なのか、それとも別に要因があるのか、気象庁も頭を痛めているようです。
「大災害の世紀」
海外に目を転じれば、中東の「アフガニスタン」でマグニチュード6.3ほどの大きな地震が連続で発生しています。5日の発生以降、6日、7日と立て続けに大きな地震が発生しました。
これは、今年の2月に発生したトルコ・シリア地震同様に建造物に大きな要因があります。トルコで崩壊した建造物は、ほとんどが違法建築でしたし、アフガニスタンで倒壊した建造物は骨組みのない泥や土、岩などで構築されたものだからです。そもそもがダメなのです。
そもそも地震が少ないから堅牢な住居は必要ない? というのなら、多少は理解できますが、それではマグニチュード5.5以上の地震の年間発生回数が多い国々のベスト10を見てみましょう。
①中国2.10、②インドネシア1.62、③イラン1.43、④日本1.14 ⑤アフガニスタン0.81、⑥トルコ0.76、⑦メキシコ0.76、⑧インド0.67、⑨パキスタン0.62、⑩ペルー0.62・・・です。
ご覧のように日本に次いでアフガニスタンもトルコも地震発生率が高いのです。それなのに・・・自分たちが居住する建造物には、耐震なんて考えがないのです。
昔のように粗末な住居で暮らしていた時には、家に価値なんてありませんから地震が発生したら身ひとつで逃げれば良かったのです。
しかし、そのうちに土地を誰かが所有するようになり、住居を建てるわけです。これは資産ですね。資産であるから立派な建物に仕立てて、万が一の際にも捨てて逃げたくないのです。屋根や天井を風に飛ばされぬように、雨漏りせぬように堅牢なものにすれば、重量がかさみ、大きな地震の際に落下してきます。住居の下敷きになって圧死してしまうのです。
昔の日本の主流だった「木と紙でできた住居や建造物」は、揺れに強い構造のしっかりしたものもありますが、それでも火災には弱いのです。すぐに燃えちゃう。それらが密集しているから、他の住居や建造物に延焼しちゃうのです。
江戸時代には延焼を防ぐために広小路というのがありました。両国橋のたもとや上野広小路なんかがそうですね。要するに広場ですが、そこで江戸中心部への延焼を防ぐのですね。さらに大半は粗末な木造住宅でしたから、そこで火消したちが、まだ火の着いていない家を燃え広がらない前にぶっ壊しちゃうんですね。日本にはそういう知恵がありました。
トルコやアフガニスタンにそういった知恵がないとは言いませんが、震災対策というのを真剣に考えた方がいいように思います。
以下にウェザーニュースのサイトを参照してみます。
*メルカリというのは中古物品サイトのことではありません。
ロシアの侵略犯罪戦争が長引き、そこに東西各国の力が介入しているということは既に「第三次世界大戦」が始まっているということです。今回の死者1200名超イスラエル対ハマスの戦争も同じだと思います。
そもそもナチスによって迫害されたユダヤ人たちがイスラエルを与えられて、その建国の複雑さが要因となって、これまでいくつもの紛争が起きています。
今回のテロを起した「ハマス」とは、パレスチナ・ガザ地区を実効支配する武装組織です。
ハマスは、イスラエルの破壊と、その後のイスラム国家の樹立を目標にしているテロ組織です。2007年にガザ地区を掌握して以来、イスラエルと何度か交戦しています。イスラエルに向けてロケット弾を何千発も発射するほか、他の武装勢力にも発射させてきた。別の攻撃方法でもイスラエル人らを殺害してきた。一方のイスラエルも、繰り返しハマスを空爆。2007年からは治安対策を理由に、ガザ地区をエジプトと共同で封鎖している。
公安調査庁のサイトは、埋め込みができないので、記事をそのまま転載します。長いですよ。
新型コロナやロシアのウクライナ侵略戦争、中東の大地震に世界各国の異常気象、そして、イスラエル・ハマス戦争・・・どれだけの生命が失われるのでしょう?
何度も書いていますが、温暖化による異常気象に気候変動は、人間がこれまでに作ったモノが要因となっています。要は人工災害です。将来これから起きるであろう大災害だけでなく、くだらない戦争紛争による悲劇は、みな人間に責任があります。すべて人工災害なのです。
私たちはそういった「人工災害」に巻き込まれぬようにくだらぬ争いをするのはやめておきましょう。理想は「できるだけ平和」ですね。