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カプセルトイ(ガチャ)よ再び2

1900年代は、バブルの余韻なのか、崩壊の影響なのかはわかりませんが、音楽や文学その他の文化に大きな変化がありました。

まず、1900年代中期には音楽文化に大きな変化がありました。60~80年代のアナログレコードの名盤のジャケットをそのままCDサイズに縮小させ、添付物なども精巧に再現した「紙ジャケットCD」が登場しました。ボブディランやローリングストーンズメジャーなアーティストのモノもありましたが、大半が音楽全盛時の60年代から80年代にかけてのプログレッシブロックやハードロック、パンク&ニューウェーブと、その亜流、さらにインダストリアルノイズ、エレクトリック、ジャズなどの名盤が紙ジャケ化された。

僕は、当時、このブームに乗っかった。何せミニチュア好きである。元祖オタクなのである。勤務先は湯島だったから直近の秋葉原の電気店のCD売り場や、通勤駅となる船橋の西武百貨店WAVEで紙ジャケCDを片っ端から買い集めた。当時は出版社に勤務していて、ある程度の給料を貰っていたから、ひとつきに5枚から10枚程度を買い続けた。結果的にはバカな分量の紙ジャケCDが溜まった 。同時にヘタクソな歌を作って自製のCDを作ったりしていたので、音楽製作機器やギターも溜まった。ちょっとした財産が出来た。

しかし、残念ながらそれらの財産は、会社を辞めてからの生活費に代わり、あっという間に消滅してしまった。人生は辛いのだ。

90年代は音楽CDの紙ジャケ化だけでじゃない。90年代の初頭はバブル崩壊だった。

ミニチュアではありませんが、当時は文庫本にも豪華装丁のものがたくさん刊行されていました。1992年頃のことですからバブル崩壊の頃だ。1992年には写真のような河出書房と筑摩書房からハードカバー(ソフトカバー付き)文庫本が販売されていたのだ。

豪華装丁の文庫本

つづく

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