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「妄想邪馬台国」の挿絵 1
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上の絵はGTPに以下の文章をプロンプトとして情景描画をお願いしたモノです。といっても、下記の文章だけでは「本だらけの部屋」しか描画してくれなかったので、それぞれの位置を指定してから「異能清春と水無月治子を配置して」と指示したモノです。
1978年の初冬。赤城おろしが吹く季節になった。
群馬県伊勢崎市連取本町の平和荘。地元の国立大学に通う異能清春の部屋だ。異能の部屋の北側には歴史書、法律書や犯罪心理学書、それにどこから持ってきたものか気味の悪い死体検案書や犯罪者の陳述書のコピーなどが積まれ、西側には探偵小説や怪奇小説が同じように積まれている。いずれもカビ臭く湿気を伴っていることから相当に古いものだ。本以外は布団がかかったコタツしかない。異能はこの万年コタツで寝ているのだ。万年床だから臭かった。おまけに異能は、僕が誘わない限り銭湯にも行かないから、もの凄臭かったのだ…。
臭かったという過去形であるのは、異能が、やや清潔になったからだ。異能は、少しだけ変わったのだ。それには事情がある。
群馬県や隣の埼玉県の大学生による上野(こうづけ)探偵文学倶楽部を創設してから変わったのだ。埼玉県本庄市の短大生、水無月治子(みなずきはるこ)が倶楽部に加入してから、コタツから寝布団を外して、まめに天日干しするようになった。それだけではなく、コタツ布団を新調して、部屋も掃除するようになった。ただし、掃除をするのは治子が来る編集会議のときだけである。異能は治子に一目惚れしたのだ。
今日は、その上野探偵文学倶楽部が発行している探偵小説同人誌「推理」の編集会議の日である。異能はいつの間にかガスストーブまで購入して、部屋の中は暖かい。治子はいつも素足にジーンズのミニスカートを穿いてやって来た。異能は治子の美脚に魅了されたひとりだった。
GPTの欠点は(プロンプトのせいではないと思います)手指と、人物集団などの複雑な画面構成のようです。漫画家の梅熊大介さんから「手指の欠落」を指摘いただいたので何度も修正を試みるのですがうまくいきません。それどころかAIなのに僕をからかうように奇妙な絵ばかり生成してくるのです。
「手指の欠落(あくまでも絵の世界の話で、現世の差別的な施行ではありません)」について、GPTは以下のように回答します。
生成された画像の手指の表現が期待に添わなかったことをお詫び申し上げます。AIが画像を生成する際には、人間の手のような複雑で細かいディテールを正確に再現することが困難な場合があります。特に指は多くの小さな関節と細部があり、そのポーズや照明によっては、正確に表現するのが難しいことがあります。
それから人間の集団など、画面構成が複雑になるほど「いい加減」に処理してしまうようです。そのいい加減さによって「顔がなかったり、崩れたり、あるいは半消えになったり」して、気味の悪い絵を描画しちゃうのです。
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ですから、現時点では、できるだけ手をポケットに突っ込ませるか、手を後ろに組んだりさせて誤魔化すしかないように思えます。
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「手を描かないで」と指示しても言うことを聞いてくれません。
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それに何故、画風が毎回変わってしまうのかが皆目見当がつかないのです。最終的には、僕は何の指示もしていないのに(本当です)水無月治子が、これほどまでの高露出度になっちゃったのです。こういうモノに厳しいGPTらしくない結果です。