いち早くWOWOWでドラマ版「三体」が放送されています。今日まで10話の放送ですが、全部で30話あるそうです。
原作は中国のSF小説「三体」ですが、内容はどのようなものなのでしょうか? 以前から書店店頭で原作本が並んでいるのを見ているのですが、装丁が中国的で悪趣味(僕が本を買う際には重要なポイントなのです。ごめんなさい)な上に超長編小説なので「読書嫌い」な僕には手が出なかったのです。装丁が素晴らしければ読まなくても買ったりするのですが、この本の趣味の悪さは腹が立つほどです(笑)。
ですから、未読なのです。ドラマを観て原作本を買うかどうか決めます。あ、装丁を変えていただけなければ買いませんが・・・。とりあえずWikipedia「三体」のあらすじを転載させていただきます。Wikipediaをバカにする人たちがいますが、僕は概要がわかるから重宝しています。
出版社勤務の頃にオタクな同僚が「AKIRA」について話しているところに割り込んで「それも手塚の火の鳥のような宇宙生命(コスモゾーン)の話だろう?」と言ったら「全然違うよ」ってバカにされた記憶があります。そもそも我々の生きる宇宙の話なのですから、生命を深掘りする際には決まって宇宙生命の話になるに決まっているのです。
一般に映画化されるようなSF作品は、宇宙人の侵略ものが多いですが、宇宙や生命起源を辿る作品は宇宙、生命、運命、時間という根本的な要因に結びつくのです。
三体は、Wikipedia「三体」のあらすじを読むと、異星人「三体星人」の侵略の話のように思えますが、ドラマは「世界各国の科学者が自殺する事件が起きるのですね(実は、これが地球三体組織による暗殺なのか?)。これに起因して、ひとりの科学者が正体不明の組織に招かれ「地球三体組織への潜入」を帯びるところから始まります。これが北京オリンピック直前の2007年の話なのですね。
ここから個人的な考えですが、宇宙は生命です。地球も生命の原子粒のひとつしか過ぎません。生命が誕生すれば、目の前に起きる事象と対応して人生を全うするだけに過ぎません。ですから深掘りSFというのは宇宙について書くとき、生命、運命、時間というところに辿り着いてしまうのだと思うのです。
三体にはSFの基盤に新しい科学を取り込まれていると聞いています。原作者の劉慈欣(リウ・ツーシン)に、その広範な分野に関して深い知識があるから、科学に関する緻密な描写につながり、そしてそれが絶賛されているのだと思うのです。
ドラマは観るけれど、多分、原作は読まない(ごめん)と思います。ですから、これからドラマ全30話を熟視しようと思います。
Netflixでも来年早々に放送が開始されます。