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腐女子なのにBL苦手病にかかってしまった

腐女子にとっては実に由々しき問題です。
ン十年親しんできたBLが読めなくなる日が自分に来るとは思いませんでした…。

私はオタクなんですが、ずっと絶えず漫画やアニメにハマっていたわけではなく、好きな作品に出会えた時だけオタク活動する人間でした。
その間は別のものにハマったりするので、オタク気質や収集癖は基本的にあります。

二次創作するにあたって、その辺のコンプレックスも実はあったんですよね。
皆が知ってるような作品を知らなかったり見てなかったりするので、たまに話に混ざれなくて、「自分はちゃんとしたオタクじゃないのに、二次創作書いてもいいんだろうか…」って謎の悩みを抱えてました😂

BLはどちらかというと商業中心に読んでたので、実は二次創作ではあまりガッツリ読んだことなかったんですよね。
自分で創作するまでは、本当にライトな読み専でした。

そして初めて二次創作を書いた時に思ってもいない壁にぶち当たりました。

R18書くか書かないか問題です!!!

それまで一次創作で、私はR18を書いたことはありませんでした。
二次創作にどっぷりハマって読むようになった時に、皆が皆R18書いてることにもびっくりしたし、それが主流なことにも驚きました。
いや、もちろんそれまでも読んでましたし、嫌いじゃないむしろ好きなんですが、見渡すとわりとそれがメインなんですよね。

これ誤解がないようにいいますと、界隈によりますよね。
私が初めて二次創作書いてた界隈はそれがホントに主流でした。
今ハマってる界隈はそんなことなくて、ギャグもコメディもシリアスもあって、バラエティに富んだ作品描かれる方多いです。
こんなに雰囲気違うんだなあと外に出て改めて感じました。

話は戻って、その界隈のタイムラインはほぼエロ絵、エロ漫画、エロ小説ばかりでした。
嫌いじゃないけど!!
でもそればかりというのは!!
これが普通なんですか??
ってなってました(普通ではねえ😂)

あとまあ、確かにそういう作品の方が反応も多いし伸びるんですよね。

私は最初こそ書いてなかったんですが、当たり前に書かざるを得ない雰囲気になっていきました。
例えば、全然R18じゃない作品アップしても、「そのうちそうなるんですよね?続き楽しみです〜!」って言われると、(え、これ書かないとダメなヤツ?)って追い込まれていったんですよね。
自分が書きたいものでないものを求められるのは正直苦痛でした。

私は書きたくない。
でも周りには「書いてほしい」「二次創作はエロを書くのが当たり前」と言われると本当にプレッシャーになりました。

試しに軽めなものを書いてみると、それまで反応してこなかったエロ好きな方達からすごい反応あったりして、嬉しかっけど、すごく複雑でした。
エロ書いてれば何でもいいのかな、と。
マジで私二次創作向いてないな、とは思いました。

そして初めて本を出すことになったんですが、長期で連載していたものがあったので、それの続きを書いてまとめて一冊にすることにしたんですよね。

はい、ここで出ますR18書くか書かないか問題。

その時点で、周りからは「書くもの」とされていたので、じゃあ「書きます!がんばります!」となりました。
いや、がんばったんですよ…初めてのR18ですよ…。
まさか自分が人生で書くことになるとは思っていなかった。
でも、これも一つの経験だと一念発起しました。

いや、書ける人にとっては「は?なんでそんなことで悩むの?」って言われそうなんですが、私にとってはかなりの覚悟が必要でした。
人には得手不得手があります!

もうね、書きたくなくて、書けなくてリアルに泣きながら書きましたよ😂
何度筆を折ろうと思ったことか…!
その時点で、好きなはずだった、楽しかった二次創作が少しずつ苦痛になり始めたんですよね。

でもその結果できた本はとても好評で、本になるのを喜んでくれる方もたくさんいて、いまだに大切に読んでくださる方もいて、がんばって本当に良かったな…と思いました。
その後も本も何冊か作ってイベントにも何度か参加して、充実して楽しい活動をしてました。

そして何度かがんばってR18も書いてはいたんですが(ゆうてほとんど全年齢作品ばかりです)、実はその推し達の年齢が若くてですね…。
二次創作と言えど倫理的に抵抗が出てきてしまったんですよね。

推し達には普通にわちゃわちゃ楽しく過ごしてほしい!青春してほしい!恋愛なんてもっと大人になってからでいいよ!今しかできない事を楽しんでくれ!
が、私の願いだったので、周りの皆が描いているエロ!エロ!絡み!エロ最高!特殊性癖!というノリについていけなくなってきました。
お腹いっぱい状態でした。

好きな方は好きなので、それは本当に全力で楽しんで欲しいし、盛り下げたり否定したりはしたくなかったので、友人からも「辛かったら少し離れたらいいよ」と言われて離れたり、そっ閉じしたりしてました。

う〜ん、でもね、前に書きましたが界隈でたまにタイムラインで流行があるじゃないですか。
それが本当に立て続けに私が苦手なモノばかり流れてきて、見ているだけで気持ち悪くなってきてしまったんですよね。
あんなに愛してた推し達なのに、嫌悪感を持つようになって、このままじゃ嫌いになってしまうところまで追い込まれました。

界隈がこれからも、これが楽しい!エロ最高!ぶっ飛んだ性癖最高!が主流ならば、私はこれ以上はもうついていけないな…となりました。

それでもギリギリまで我慢して我慢して、とうとう爆発して、もう無理〜!!!
となりました。

そしてギリギリまで我慢しすぎたせいで、BL自体を受け付けなくなってしまったんですよね。
オーマイゴッド…

本当に本当に、二次創作書くくらいに大好きでこんなにハマった作品はなかったので、このままでは嫌いになりそうという感覚になって、それが何よりも辛かったです。
その時は、二次創作は私は二度と書けないだろうと思いました。
そして作品自体を嫌いになる前に界隈を卒業しました。

でも単に私がそういう流れに合わなかっただけで、良い悪いとかではないんですよね。
水が合わなかっただけです。
なので今も繋がってる相互さん達もいます。
繋がってるフォロワーさんたちは私と感覚が似てるので安心感。

正直、もうこんなに好きになる作品はないだろうな、と思ってました。
もう誰のことも好きにならないぜ…。
と、思っていたのに心の隙間をつくように今のジャンルにコロコロ転がったので人生わからんもんです。
推しとは心が弱っている時に雷のように出会うものなのだ…!
ハッピー!

おかげで心が救われて、今は二次創作も少しずつ書けるようになりました。

R18も何でも、周りに流されずに、自分が書きたくないものは書かなくていいんです。
私はそれを身を持って学びました。

今はBLも少しずつ読めるようになりました。
まだダメなものも多いですが、前よりは大分いいです。
リハビリか😂

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