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同人誌の作り方 初心者字書きさん向け①

せっかく二次創作用のnoteなので、初心者の字書きさん向けの同人誌の作り方を書こうかなと思います。
ただ、作り方やノウハウは探せばたくさんあると思うので参考のお一つにでも。
私なりのやり方なので、参考になるかはわかりません!
そしてまた長くなりそうなので記事分けます😂

同人誌製作の簡単な流れ

①印刷所を決め、何となくの見積もりを取っておく
②原稿の目処がある程度たったら、印刷所に予約注文する
③締め切りまでに原稿を全て準備する(脱稿)
④締め切り前に印刷所に入稿する
⑤不備がなければそのまま印刷、不備があれば直しをする
⑥印刷所から指定場所に発送してもらう


私がやっていた同人誌製作の簡単な流れは大体こんな感じです。
細かく書きすぎて今回は①の話だけです…。
そして長くて申し訳ない…。

①印刷所を決め、何となくの見積もりを取っておく

まず印刷所を決めます。
私も印刷所をどこにするかだけは早々に決めてました。

何故なら、印刷所によって色々入稿のファイルや仕様が変わったりするからです。
多分小説だと大体PDFだと思うんですが、この入稿は自分が出来る方法を選ぶ必要があります。
印刷所のサイトで入稿の仕方が書いてあるので、必ず確認します。

私はWordで書いているので、それを印刷所のテンプレート(Word版)にそのまま貼り付けてから、PDF形式に保存していました。
体裁整える自信がない方は、テンプレート(無料で出してくれてるとこあります)がおすすめです!

そして先にどのくらいの金額になるか見積もりを計算します。
それも大体書いてあるか、数値を入力すれば出てきます。
この段階ではまだ注文しているわけではないのでご安心ください。

この見積もりの段階で必要なのは、
◉本のサイズ
◉ページ数
◉部数
◉表紙の紙の種類
◉表紙の印刷がカラーかモノクロか
◉表紙のPP加工の有無
◉本文の紙の種類
◉本分の印刷の刷色

基本はこのあたりかなと思います。
一個ずつ説明していきます。


本のサイズ。
大体小説はA5か、文庫本サイズが多いです。
自分が好きなサイズを選びます。
文字数が少なければ、文庫本サイズの方が厚みが出て見栄えがいいです。
文字数が多ければ、A5の二段にして厚みを抑えると、料金は安くなります。
文庫本にするとやばい厚みになりそうならA5にするしかない(経験者)

あと例えば表紙を絵師さんに描いて頂いてる時とかは、見栄えがいいのでA5を選んだりします。
本が大きくて同人誌っぽいのはA5だし、文庫本だとカバーをかけるとしれっと一般書籍に擬態できます。
これは好みですね。
私は擬態できるので文庫本が好きです(隠れオタク)


ページ数。 
原稿が完成していない段階でページ数は確定出来ないと思います。
サイズにもよるんですが、このページ数で料金が変わってきます。
サイズが変わっても料金はあまり変わらないか同じかな?
なのでこのページ数が重要です。
とりあえず、予想文字数で何となく計算しておきます。

文字数を入力すると、本のサイズごとに大体何ページぐらい、という目安が計算できるものがあった気がします(うろ覚え)
本文体裁によって変わるので確定ではないですが、大体の感じは掴めるのではないかなと思います。
あとはある程度原稿ができている状態であれば、先程の印刷所のテンプレートに貼り付けてページ数を出します。
ご自分でこのへん出来る方は、その方がやりやすいかもです。
そこからどのくらい文字数が追加になるか、で決めていけます。

ちなみに私が作った本の一例だと
約17万字・A5サイズ二段・表紙込み180P
約5万5千字・文庫本サイズ・表紙込み156P
約3万4千字・A5サイズ二段・表紙込み44P

という感じです。
文字数だけでなく、本文体裁もあるので何となくの目安にでも。


部数。
部数大事です。あとこれが一番難しい。
歴戦の勇者でも難しいし読めないです。

私が教えてもらったのは、「この先自分がどのくらいその界隈にいるのか?」で考えるといいということでした。
イベントで即完売するのがいい、みたいな風潮は何となくあったりするんですが、あまりそれを一番にしなくてもいいかなと思います。
あ、完売が目標ならぜひそれでいきましょう!

例えば私は今の界隈すごく遅れて入りました。
遅れて入った身なので、読みたい!!と思ったときにはすでにない本が多いです。
でも在庫を残していただいていた本は買うことができて、本当に命繋がりました。
どのタイミングでそのジャンルにハマるのかは人それぞれです。
今界隈にいる人たちだけでなく、未来にハマってくれる人たちのために多めに刷る、という考えもあります。
なので、自分がこの先どのくらいそのジャンルにいるのか?になります。

ちなみに私がこの時アドバイス頂いたのは80部〜です。
正直、「多っ!無理!」となりましたが、上記の考え方なら妥当かなと思います。
というわけで私は初同人誌80部刷りました。
ありがたいことにイベントと書店合わせて数日で完売することができました🙏
ご参考までに!
(これなかなか聞いてもデリケートなので数は言わないですよね😂)

でも在庫を抱えるのは単純に負担にもなります!
なので、一番いいのはお財布との相談かなと思います!
なくても生活に関わらない、自由に出来る金額から逆算して部数を決めるのがよいかと思います。
例えば「一冊も売れなかった場合でも自分の生活の負担にならない金額」です。
同人誌は何しても赤字です😂
なので、絶対に無理してまで作る必要はないです。

同人誌は趣味の世界です。使うお金も自分のペースが一番大事です。
一期一会なので、その時手に入らなければ仕方ないものなので、もし、「買えなかった!もっと印刷して!」と言われてもスルーでいいんです。
できる範囲で応えたい気持ちはあると思いますが、基本は自分ができる範囲内のみです。

あとはある程度作ると何となくこのくらいかな?と部数も読めるようになるかなと思います。

部数が多くなるほど一冊あたりがお安くなるので、そのへんの兼ね合いなども。
私の場合はページ数が多かったので、ある程度数を刷らないと逆に一冊あたりが高くなってしまうので、再販しないなら在庫をしばらく残す形で80部かなと。結局再販しましたけども。
印刷所によって同じページ数、同じ部数でも結構金額変わります!

頒布の価格も大体まわりを見て相場くらいなら問題ないと思います。


長くなってきたのでここからサラッといきます!


表紙の紙の種類
表紙の紙の種類は、好きなものを選びます。
分からなければ一番オーソドックスなものを選びます。
それが一番お安いです。
紙にこだわる方多いですが、私はその辺こだわりがないのでいつもオーソドックスなの選んでます😂
見積もりなので何となくでいきましょう。
紙の種類でもお値段変わるのでお好みです。

印刷所さんに紙の見本を送ってもらうと便利です(無料有料あり)

表紙の印刷がカラーかモノクロか
お見かけするのは、小説でもカラー表紙が多いです。
紙にこだわって一色刷りにするのもかっこいい(センスが必要なため私はやったことはない)
これもお好みで選びます。



表紙のPP加工の有無
これは先駆者からPP加工を勧められました。
表紙にラミネートのようなフィルムを圧着させる加工です。
ツヤっとなります。色も強めに出るのかな?
マット加工もあります。私は柔らかくなるのでこれが好きです。
ないと紙のままの感じ。
反りやすくはなるんですが、丈夫になります。
お好みでつけます。

本文の紙の種類
小説用の紙の種類は、大体厚みは二種類くらいから選べるのかなあ。
「書籍用」というのを選びます。
ページ数が少なければ厚い紙の方が本にも厚みが出るので見栄えが出て、ページ数が多ければ薄い紙の方が本が開きやすいです。あと軽くなる。
色は白よりも淡クリームとかがおすすめです。目に優しいので。



本分の印刷の刷色
これは小説なら大体スミ一色ですかね。
こだわりある方は紙も刷色もお好きな色を!


後半サラッとしましたが、最初の見積もりなのでとりあえずなんか適当に選んで、大体基本がどのくらいの金額になるかだけ把握しておきましょう!

ちなみにめちゃくちゃ部数を刷る必要がないならオンデマンド印刷がおすすめです。
普通にきれいに仕上がるので良きです。
印刷所によってちょっと色合いも変わるみたいですが、大手印刷所ならどこでもとくに問題ないかと。
すっごくこだわりたいかたはオフセット印刷です。
大手さんとかはこちらですかね。

なんか色々遊び紙とかオプションの加工とかは!私はわかりません!すみません!
加えれば加えるだけ高くなります(当たり前)
印刷所によってはキャンペーンとかもあるようなので、なんかそのへんはお好みで!
こだわる人はこだわるし、こだわらない人はこだわりません!
好み!

とりあえずサイズとページ数と部数が何となくわかれば、あとはお好みで選ぶだけです。
いくつか印刷所の見積もりを見てみて、自分の好みや予算と合う所を探します。
見積もりは確定ではないので、あくまで目安にしておきます。
このくらいのページ数でこの部数だと、基本はこのくらいだな、とだけ把握しておくと気持ちも楽です。

自分の出せる範囲の予算から逆算して部数を決めるのが一番無理がないかなと思います。
大富豪はオプションがんがんつけて遊びましょう!


次回は
②原稿の目処がある程度たったら、印刷所に予約注文する
から続きます!長い!

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