バリ_準備編_7完結
↑6の続き。
「愛の人になる」実験、6日目。
風邪から全快❣️
数日ぶりに朝から身体をたくさん動かしたら、現実も大きく動いた。
濃ゆい。めっちゃ濃かった一日だったので長文。デス。
朝起きると、母が「大変なことになった💦」というので話を聞いてみると、
「さっき庭に出ていたんだけど、隣の家の若い男の子が出てきて、ものすごい形相で鶏と私を睨んで、車のドアをバンッ!!と閉めて出ていきよった…この前、あの家のお父さんに、子供が雄鶏の鳴き声で眠れないって言ってる、どうにかしてくれませんかって言われたけど…きっとあの子だ…ものすごく怒ってた…怖かった…どうしよう…」
と言う。
うちでは鶏を6羽飼っている。正確には、まだ3ヶ月しか経っていないので、飼い始めた、だけど。
私たちが沖縄に来ることが決まると、母はKotaroが喜ぶだろうと、勝手に鶏を飼うことを決めて、勝手に貰う手筈を整えてしまった。世話が大変だし、ご近所迷惑になるんじゃないの?本当に大丈夫なの?と何度か聞いたけれど、なんとかなるでしょ、ばかりで、Kotaroも話しを聞くと大喜びしてしまって、どんどん話が進んでしまって飼うことになったのだ。
「鶏小屋はくみこが作って欲しい。」
できるか分からなかったけれど、いつかはDIYにチャレンジしてみたいって思っていたし、沖縄には父もいるのでお父さんと一緒ならできる!やろう!と、私もテンションが上がって、最初は父と二人で楽しくやっていた…のだけれど…
母と父は私が中学の時に離婚している。母は、父との過去をまだ癒せてなくて、同じ空間にいると気分が悪くなる、と言うくらい父が大嫌い。分かっていたけれど、少しくらいなら大丈夫だろう、あまり顔を合わせないようにすればいい、と軽く考えていた。
父が家に来る度にピリピリする母。二人の間を和ませようと一生懸命努めたけれど、あまり効果は無かった。ピリピリする母を刺激しないように父も努めてくれたけれど、相当居心地が悪かったんだと思う。何回か一緒に作業をしたら腰を痛めてしまい、しばらく手伝いは休むね、と言われ、回復してからもあまり気が向いてないようだったので声をかけることを止めた。でも全ての作業を一人で続ける気力はなくて、とりあえず鶏が逃げない程度の簡素な小屋を作って放ってたのだ。
そんな経緯の放っておいたこの鶏小屋を、バリに行く前には整えないといけない、と実はちゃんと感じていた。
お隣さんのクレームにビビる母を「よしよし、怖かったねぇ。大丈夫だよ。」と抱きしめてあげて、(母の不安を取り除くにはどうしたらいいのか、アイディアをください)と天使に願った。するとふわっと良い案が思い浮かんだのですぐに取りかかり、半日で雄鶏が泣かないように小屋に工夫をした。それからほっぽりだしていたドアの制作にも取り掛かった。
そんなこんなで一日中、一人で鶏小屋の手直しをして、夜。
Kotaroがお風呂に入っている時に母が言い出した。
「くみこ。今日は鶏小屋を一生懸命やってくれてありがとう❣️あのね、でも聞いてくださいね。わたし、気持ち決めました。バリ島ヘは行かないでください。」
バリへ発つ予定の前の日、金曜日に気持ちを聞かせてねって言ってあったから、フライングされて少し驚いた。驚いたけれど、母は怒ってないし、卑屈になっている訳でもない。母の態度からも、言葉からも、嫌なエネルギーは全くしなかった。
私はゆっくりと呼吸した。
母は続けた。
「私ね、小さな時からなんでも自分でやらなきゃって思ってきたし、家族の中でもそういう扱いだった。だから、仕事でも嫌なことは嫌って言えてこなかったし、家族にだってそうだった。家族にも言えなかったの。でも、本当は嫌なこと、やりたくないこといっぱいあった。言えなくて、一人で抱えてしまって、ストレス溜まって、それでみんなに嫌な物の言い方をしたりしていたんだよ。これからはもうそんなことはしたくない。嫌なことは嫌ってちゃんと言える自分になりたい。あなたがバリ島に行くことは、やっぱり私はとても不安です。キャンセルするとお金が勿体無いから、って思って悩んでいたけれど、違う!大切なのはお金じゃない!自分のこの気持ちだ!って気づいたの。だから、行かないで欲しい。」
母の目はとても落ち着いていて、透き通っていた。母の仕草や口の動き、手の動き、目。言葉を紡ぎ出すのに少し苦しそうな表情、そして、話しながらどんどん溢れてくる笑顔。どこかしこにも真実が溢れていて、私はこの瞬間の全てに心を打たれた。
うまくできたかは分からない。
「心のどこか」はがっかりしていたのも感じた。
でも「わたし」の大部分は笑顔だった。
今あるだけの私の器で受け止めよう、そう思って、すぐに自分の中の喜びの波動を胸いっぱい吸い込んだ。そして「おめでとう!お母さん!よく言えたね!」って拍手して母を褒めた。すると、母はサイコーの笑顔で「わぁ! 嬉しい!すごくホッとした!ありがとう!! ワタシはサナギから脱皮しました❣️❣️」と言った。
その瞬間、昨日のnoteに書いたことを思い出した。
「お母さん、私、昨日ブログに書いたんだよ!私がバリ島に行くことを、お母さんは無理して納得しようとしている気がするって。わたし、分かっていたよ!あと昨日ね、とても珍しい蝶を見たの!蝶はサナギから脱皮するから「変容の時だよ」っていうメッセージを届けてくれるんだけど、あれは私へのメッセージだと思ったら、お母さんへのメッセージでもあったんだね!脱皮、おめでとうっ!」
それから二人で抱きしめてあって喜んだ。
のに!
しばらく経つと、やっぱりなんだかもったいない気がしてきて、私は(んーやっぱり行きたいなぁ…)とバリに行きたい気持ちを手放せないでいた。
母にはまだ提案していなかったけれど、バックアッププランとしてKotaroと話しあっていた「弟家族にKotaroを預ける」案があって、それを実行すれば行けるかも?と、考え始めていたのだ。
母に聞くと、あっちがいいと言うならいいよ!と言ってくれたので、改めてKotaroと話しをしてみると…「バリには行ってもいいけど、ぼくが泊まりに行くのはイヤ」と言う。
少し粘ってみたけれど、どうしても泊まりに行くことはイヤだ!説明できないけれど…なんか怖いの!と言うので、母の家に置いていく選択もすでに無いし、仕方ない諦めるかー、と深く考えずに「そうか。分かった。バーバーも行ってほしくないって言っているし、それなら母ちゃんはバリ島行きはキャンセルするよ。」と言ったのだけど……愛のある言い方じゃなかったんだろう。Kotaroは泣き出して「それはダメだよぉ。キャンセルはしちゃだめ。行ってきて。」と言い出した。
それで、お布団の中でワンワン泣いているKotaroのそばに座ってゆっくりと聞いてみた。
「ねぇどうして、行ってほしくないのに行っていいって言うの?」
「だって……キャンセルしたら…もったいない…でしょう?…お母さんは…お母さんは、怒ってるんでしょう?😭」
嗚咽をあげて泣いていた。
とってもとっても我慢していたんだなぁ、と思った。
母もKotaroも同じテーマだった。
私は自分の気持ちをもう一度確かめて、そしてもう一度同じ答えを選んだ。
「キャンセルしても、大丈夫だよ♡ほら、バーバーも言っていたでしょう?ずっと我慢して嫌なことを嫌だって言えなかったって。でもそれを今日初めてバーバーは言えたから、母さんはとっても嬉しかったんだよ♡バリへ行くのはやめるね、ってバーバーには言ったんだけど、もしかしてKotaroがお泊まりできるかな?って思ってもう一度聞いてみたの。お泊まりは嫌だってことはちゃんと分かったから、キャンセルするよ、大丈夫!お金はまたやってくるし、バーバーやKotaroが本当に嫌なことはイヤ!って気持ちよく言えるようになる方がとっても大切!この学びがあったんだからお金払って良かったよ♡だからぜ〜んぜん大丈夫☺️」
「ほんとう?ほんとうに?ほんとうに大丈夫なの?😢」
「うん☺️ほんとうに♡Kotaroは?お母さんがバリに行かなかったら嬉しい?」
「…うん…うれしい…ぃ」
「じゃあ決まりだね♡」
そこでやっと「うん❣️」と大きな笑顔になった♡
それからKotaroは眠りに落ちるまで、2度「おかぁさぁん…」と私を呼んだ。
「なぁに?」とそばに行くと、最初は「…わからない…」と言って、2度目は、「おかあさん…むぎゅゅうぅして」だった。
ぎゅーって抱きしめてあげると、やっと緊張が解れて安心したようで、眠った。
それから母にも「やっぱり今更Kotaroを預けようと動くのもなんか違う気がするから、潔くバリ行きはキャンセルするね♡」と伝えると、こちらも大きな笑顔で「ありがとう❣️」と返ってきた。
バリに行くと決めて、バリに行くためには「愛の人になる」必要があると感じてこの実験記録を書き出したけれど、「愛の人になる」ことは「愛を選択する」ことだった。
今の私にとっての「愛を選択する」は「私も家族も幸せであることを選択する」こと♡
今日は丁寧に二人の気持ちに寄り添うことができて、本当によかった。こうやって記録することで、自分の気持ちにも丁寧に寄り添えたからできたのかもしれない。
やっぱり、内側=外側。
この実験、やって良かった!
最初に「共に受け取るよ〜♡」と言ってくれたMiyukiも、私の選択をNo judgeで受け取ってくれた。
ありがとう。
本当に感謝しかありません。
ありがとう♡
これで、「愛の人になる」実験を終わります♡