無料!?夢グループ日帰りバス旅行に参加してきた
すべての始まりは夢グループコンサート
全ての始まりは、そう…。「夢グループ20周年コンサート」に行った事から始まる。
夢グループは父が石田社長と保科有理さんが大好きで、よく夢グループのヒット商品である「夢カラオケ」や「夢ヒーターベスト」を買っていた。
父が石田社長のマネをして、シーデーやデーブイデーとか言って真似して居たのを昨日の事のように思い出す。そんな父も今は亡く。
そんな我が家のアイドル、夢グループがなぜか今の時代に流行り出したので、皆んなで行こう!となりチケットをまとめて4万位購入した。
多分、そのせいで優良顧客と思われたらしい。
ある日「日帰りバス旅行のご招待」が届いたのだ。
怪しさでいっぱいだったが、これも冥土で父に会う時の土産話しと思って、早速申し込んだ。
ワクワクして待って居たところ、何とバス旅行延期のハガキが届いた。年配対策なのか、ありえない位文字が小さく文字間も無い。米粒の様な文字がびっしりと打ち込まれていた。
このあと、待てど暮らせど連絡はないが、相変わらず夢グループからは商品売り込みの電話は頻繁にかかって来た。
余談だが、チョコザップと夢グループが交互に電話をかけてくる時期があった。何か取り決めがあるのだろうか…。
話を戻して、ようやく振替の案内が来たのは季節も変わりかけた9月後半だった。早速、池袋駅集合を第一候補に選んでハガキを出した所、ツアー企画元のSTEPトラベルから電話が入った。
結論から言うと、キャンセル待ちとの事だった。
こういうツアーの場合キャンセルが繰り上がる事はまず無いので、「行けるならどこでも行きます」と食い下がってみた。
しつこさ…もとい熱意が通じたのか日付と、出発地を変更して何とかツアーに参加できることになった。
期待と裏腹にテンション低めな売り込み
練馬区役所に6時20分集合。そう呪文の様に唱え、ワクワクしながら前日の夜9時に眠りについた。
よっぽど楽しみだったのか、目覚ましが鳴る前の3時15分に起きた。テレビをつけると練馬の暴走族グループが逮捕されたという報道がされ、いささか練馬に行くのをたじろいだが、夢グループの為、気持ちを奮い立たせ練馬区役所に向かった。
バスは2台出ていた。私は67号車に乗り込んだが、定員40名中8名が、集合時間から15分待っても来なかった。無料ツアーなので、気軽に欠席しやすいのかもしれない…。
雨がシトシトと降る中だったが、バスは山梨に向かってゆっくりと走り出した。
普通のツアーなら、ツアーの全行程を説明して簡単な名所や歴史に触れる時間があったりするわけだが、当然無料のツアーなので無く、唐突に参加者全員の個人情報を提出するタイムが始まった。
用紙上部には最終参加確認書と書いてあるが、用紙下を見ると、STEPトラベルにおいて、今後の旅行案内を送付したり〜と書いてあり、ここも無料の秘密がちらほらと見え隠れしていた。
続いて出て来たのは「みかんのバウム」のプロモーション。なぜにミカン?なぜに今?
そんな疑問を消化できないうちに申し込み用紙が配られる。当然ながら買う人は少ない…。
気になって、ネットで調べてみた所、ミカン果汁をギリギリまで生地に練り込んで作ったバウムらしい。
ここで、石田社長と保科有理さんのビデオが流れたら、飛ぶ様に売れたんじゃ無いか?と思うのは私だけだろうか…。
石田社長「保科さぁん。このみかんのバウムは通常のバームクーヘンと違い山梨の広大な農園で育てた甘さたーぷりのみかんを、極限まで練り込んだ、香りがとーっても良いバームクーヘンなんですよ!」
保科有理さん「社長。お高いんでしょう?」
石田社長「いゃ〜高くはできませぇ〜ん」
こんな動画流れたら買ってしまいますね。
バスツアーに最適化されたぶどう園
1番最初に訪れたのは一古園というぶどう園。本当はぶどう狩りができるはずだったが、雨でぶどう狩りでは無く、皿盛りの食べ放題?になった。添乗員さんが言った一言「取ったら全部食べるか購入するかしてください。」に恐れをなして、参加する人は1人も居なかった。
一古園の売店スペースは年末のアメ横を彷彿とさせる。ただみてると声をかけられて、買わないといけない感が似ている。バスツアーに最適化されていると感じる販売所だった。
しかし…来たからにはと、お土産で巨峰とシャインマスカットのセットを購入した。
これぞ夢グループ感ある工房視察
アンブローズアンドカンパニー株式会社をみなさんは知って居るだろうか?私は知らなかった。
ジュエリーの製造から、卸、小売業を行っている会社だ。スタッフが1人ついて会社や製品について説明してくれたのだが、目の前で通販テレビを観ていかのようで楽しかった。
最後に高級なジュエリーが展示販売される部屋に通され、試着タイムが始まった。一切興味ない素振りを見せたせいか、お金を持ってないと思われたせいか誰も売り込みに来なかった。
ゆっくり観て回って、自分の誕生石のトルマリンのネックレスと、お風呂に入れるトルマリン原石を購入した。
最後に宝石のガチャがあったので引いてみたら、マラカイトが当った。
修学旅行を思い出す昼食
通販ショーで心はいっぱいになったが、人間の生理的欲求の空腹は止められない。お腹が空いたなぁという頃に昼食会場の山梨FUJIフルーツパークに到着した。
11時という早い時間にもかかわらず、たくさんのバスがひっきりなしに出入りしていた。
会場に入ると、2〜300名位収容できそうなスペースに沢山のお膳が並んで我々を待っていた。
研修旅行を彷彿とする昼食会場で、少しワクワクしてきた。
何と、この無料ツアーお昼まで付いて無料なのだが、ランクアップ(1,900円、または2,800円)できるとの事だったので、1900円でランクアップして、三段せいろとほうとう御前を食べた。
いい感じに熱も抜けていて、味も修学旅行を思い出させてくれた。大人数の調理なので仕方がないのかもしれない。
世界遺産というブランド
アトラクション化された地域、忍野八海
無料ツアーの最後は忍野八海。
世界遺産に「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」を構成する要素として、忍野八海も含まれている為か、雨が降る中でも沢山の海外の方が訪れていた。
元々は富士講の霊場として富士道者を受け入れたり、田畑を耕して暮らして来た昔ながらの土地なのだと思うが、田舎的な風景の中に突然物売り屋が並んでいたりして、短期間のうちに地域全体がアトラクション化してしまったのかなと感じた。
この日は天気も悪く富士山が見えなかったが、晴れてると富士山が風景に映り込んで趣きがある地域なんだと思う。
夢グループ創業20周年記念日帰りバスツアー無料ご招待はどうだったのか?
夢グループの無料ツアーだとワクワクして参加しましたが、夢グループのツアーではありませんでした。
ここまで読んでくれた方も驚きましたよね。ネタばらしは最後にとっておきました。
参加されている方に聞くと、ほとんどJCOM経由らしいです。
ネットでググると、過去のツアーではPonta経由という人もいました。
推測すると、STEPトラベルが企画して、JCOMや夢グループに販売しているのでは無いかと思います。
※工場や工房見学があるので、STEPトラベルと夢グループが組んでいる可能性もありますが…。
そう考えると夢グループ枠で参加できた方、少ないのかも…とも思います。
やっぱり熱意って重要だなと、改めて思いました。
プロモーションが入っている所は、滞在時間が長く、本当の観光の所は短いので非常にわかりやすいプログラムでした。
しかし、無料でも十分程儲かるか?と言われるとNoだと思います。
今回、32名のバスでお食事をランクアップしたのは私含め5名だけでした。ぶどう園でも1人1,000円〜2,000円程度しか落としてないと思います。
ジュエリーに至っては、ほとんどの方が1円も使ってないと思います。
考えられるのは、JCOMが1人4,000円位負担しているとか…。この後、STEPトラベルに収集された個人情報がどう使われるか怖いです。
謎が深まる無料ツアーでした。残念だったのは、温泉が定休日という事で無しになった事。
個人的には温泉楽しみにしていたので残念です。
頻繁に無料ツアーは行われているようですので、あなたの家に無料ツアーのお知らせが届くのは明日かもしれません。