ブラジル人コミュニティはスゴい ~ワインレッドのあいつ~
こんにちは!
ブラジル🇧🇷大好き💖くみこamobrasilです🥰
自己紹介はこちらです!
みなさんは、日系ブラジル人コミュニティって聞いたことありますか?
私が住んでいる愛知県をはじめ、周辺の県にはブラジル人が働く工場や会社が多いのでブラジル人もたくさん住んでいます。
出稼ぎとして彼らが日本に来た当初(1980年代)は、主に工場などで働く人が多かったのですが、それから30年以上経って、今はいろんな仕事をしている人たちがいます。
例えば、電気関係、運送関係、不用品回収、ヘアサロン、ネイルサロン、オーダーケーキ、カメラマン、洋服などのアパレル、牧師さん、etc…..
こっちに来て、「ブラジル人コミュニティ、マジすごい!」って思ったのは、生活の中で何かお願いしたいと思ったとき、だいたいそれをやっているブラジル人がいて、だいたいのことがブラジル人コミュニティ内で解決できてしまうこと。
そして、
「こういうのお願いしたい」もしくは「探してる」と誰かに言うと、
「ああ、それだったら○○って人がいる」というネットワーク力と、
「安さ」、そして臨機応変にやってくれる「手軽さ」
に感心したりする。
例えば、エアコン内の掃除。
フィルターは自分で掃除できても、内部はプロの道具がないとなかなかできない。
どこかにお願いしようとしたら、ネットで探したり、ポストに入っていたチラシ見たり、だいたい1台12000円とかする。
ネットで安く謳っていても、実際にオーダーするとオプションがついて結果的に高くついたり。。。
ところが、ブラジル人コミュニティ内だと、仕事が早くてちゃんとやってくれる個人業の方がいて、1台7000円。
あちこちチェックもしてくれて、危険な場所の室外機も外して掃除したりする。
(こういうところでもハシゴで上って外してやるんだぜ!と写真を見せてくれた)
最後にどんなに汚かったか、洗ったときに出た真っ黒な水を見せてくれるという中々のプロフェッショナルな仕事ぶり。
電機系の学校も出て、エアコンの会社でも働いていたということで、解体して修理もできるし、壊れた部品があったらストックとして持っている部品に差し替えてくれたりとサービスも充実している。
信頼できるうえに、会社の取り分がないおかげで安くやってもらえてウィンウィンだ。
この間、東京から愛知に帰ってきて、彼に私がいない間何をしていたの?と聞いたら、「掃除していた」という。
いつの間にか物置と化した部屋があって、いつか友人などが訪ねてきたときに泊まれるようにキレイにしたいと思っていたけど、
壊れた洗濯機やら、彼の服やら(捨てる予定のものか不明)、置く場所のないタオルやコストコのショッピングバッグ、フレスコボールのラケット、最近はタイヤなどが置かれ倉庫のようになっていて、とてもじゃないけど人にお見せできるような状態じゃなかった。
そして一番のネックはペルシャ絨毯風の模様のワインレッド色のカーペット。
(ペルシャ絨毯風、というのは、実際にペルシャ絨毯かどうかはわからないため)
なぜネックだったかというと、彼が10年以上前から使って汚れていると言っていたのはまぁ、おいておいて、
とにかく繊維がつく。
裸足で歩こうもんなら、タオルを置こうもんなら、ワインレッド色の短いホコリのような繊維がついてしまうのだ。
一時期掃除機でマメに吸うようにしていたけど、吸っても吸っても、掃除機内の袋にはグレー色の中にワインレッド色が混じっていた。
彼が「掃除したから、見て!」と誇らしげにその倉庫と化していた部屋に私を招くと、私の愛用の掃除機と去年買ったばかりのヒーター以外、ぜ~~~~~んぶなくなっていた。
ぜ~~~~~~~~んぶ!!
声が響くくらい、物がなくなってスッキリ、キレイな部屋になっていた!
「どうしたの?」と聞くと、
ブラジル人で不用品を回収する人がいるということで、13000円で全部持って行ってくれたとのこと。
捨てようと思いつつ、捨て方がいまいちわからなくて、放ってあった電池まで持って行ってくれたと言う。
洗濯機がかなり重いので、自治体のリサイクル法にもとづく粗大ごみで出すとなると1階の玄関まで自力で持ち運ばなければならず、階段が狭いし、予約も必要だし厄介だなぁと思っていたところだった。
こういう時、ちゃちゃっと連絡してちゃちゃっとやってくれる人が見つかるブラジル人コミュニティってマジすごいと思う。
ポルトガル語対応なので(まったく日本語ができないわけではないと思うけど)、コミュニティ内にしかほぼ情報がなくて日本人は情報を目にすることがないわりに、しっかりコミュニティ内でビジネスが成り立っていて、いい加減の仕事だったらその噂もすぐに広まると思うし、同じく良い仕事の評判も広がるので、なんかいろいろいい塩梅に成り立っていて関心する。
日本も今はだいぶ薄れてきてしまったけれど、昔は地域ごとにその専門の人がいて、こういう感じだったよね~と思う。
(田舎では残ってる思うけど、家電が壊れたら家に来てくれる町のなじみの電気屋さん、配達してくれるお米屋や酒屋さんとか)
スッキリしてガランとしたその部屋は、彼が掃除もしてくれたと言う。
そうかそうか、服散らかし魔の彼だけど、やるときにはやるよね~とリビングでスーツケースを開けて荷物を整理していたところ、赤いフワフワがあちこちにあることに気づく。
あの、ワインレッドのアイツだ‼️
「ねぇ!ここに絨毯の繊維があちこちにあるけど、なに!?なんでここにこんな落ちてるの?」
と聞くと、
「外に運ぶときに広げて持って通っただけだよ。」と言う。
通っただけで、なにこのワインレッドの繊維の落ち方!!
慌てて回りをみると、絨毯が通ったところに間違いなくワインレッドが落ちてる。
こう見えて、部屋にホコリとか髪の毛とか小さいゴミ的なものが落ちてるのがすごく気になるのでコロコロは欠かさずやっている。
部屋がキレイで喜んでいたのもつかの間、私のワインレッドの繊維との闘いが始まった。
彼は明日にしなよ~~~と言うけど、
このままだと眠れない。
髪の毛を振り乱して、万能拭き掃除シートで見えるところから見えないところまで、あいつがいそうなところを攻めまくる。
次の日は掃除機で、
また次の日はクイックルワイパーで、
4日間はワインレッドのあいつと闘ったかな?
せっかく、ブラジル人コミュニティの良さについて書こうと思ったのに、最後はペルシャ絨毯(たぶん)から落ちた繊維を必死になって掃除した、になってしまったので、タイトルも変更して締めくくります。
またお会いしましょう!
tcau! tcau!^