前回「GPT-4におすすめ図解を聞いてみた」という記事で、企業でよく作られる「新製品やサービスの提案会議」のプレゼン構成と、各スライドで使用すべき図解やグラフの名称を出力しました。
今回は、GPTの出力結果に基づいて各スライドのレイアウトをイメージしてみたいと思います。通常はノートで手書きのラフ案を作るのですが、ここではパワポでざっくりとしたレイアウトを作ってみます。
馴染みのない図解についてはプロのコンサルになりきって説明してもらい、各スライドの具体的な内容についても追加質問をして、プレゼン製作の助けになるような提案をしてもらおうと思います。
01_タイトル
まずタイトルについては、下記の指示に従ってレイアウトを作ります。
具体的なタイトルのアイディアについても、GPT4に考えてもらいましょう。ここで「「オンラインによる子供向けプログラミング教室」の新サービスを社内会議で提案するためのプレゼンタイトルを30個考えてください。」とスライドのテーマを決めて質問します。
このように、沢山の案を出してもらうことができます。私は11番目の「子供たちの未来を創造する: オンラインプログラミング教室」が気に入りました。もし、この中にしっくりくるものがない場合は「マイクラやロブロックスを使って学ぶ場合の」などの具体的な条件を加えて再度質問し、自分のイメージに合うタイトルを考えましょう。
02_サービス概要
つぎにサービス概要を説明する図解を作ります。
サービス種類が大きく3つあれば、このような感じで図解すればよいと思います。サービス内容が決まっていない場合は「「オンラインによる子供向けプログラミング教室」で提供するコースを30個考えてください」等と質問して、GPT4に提案してもらうことも可能です。
03_顧客ニーズ
次は顧客ニーズをグラフで表します。
GPTが提案したものの中から、市場成長率の棒グラフを作りましょう。
縦軸と横軸にどのような項目を取ればよいか分からない場合は「あなたはプロのコンサルタントです。「市場成長率」とは何か、棒グラフで表す場合のX軸とY軸について、一般事業会社の新入社員にも分かるよう説明してください」と質問してアドバイスを求めます。
04_競合分析(SWOT)
ここからは分析的な図解が提案されています。
せっかくなのでSWOT分析を入れてみましょう。チームメンバーにどのような内容で作るか説明したい場合にも「あなたはプロのコンサルタントです。競合分析(SWOT)とは何か、一般事業会社の新入社員にも分かるよう説明してください」と質問して、言語化してもらうと便利です。
05_USP/コアバリュー
USPで自社の強みを分析します。「あなたはプロのコンサルタントです。USP(コアバリュー)とは何か、一般事業会社の新入社員にも分かるよう説明してください」と質問して、概念を理解してから分析を始めましょう。
06_4P
4P分析もよく使われる概念です。「あなたはプロのコンサルタントです。4P分析とは何か、一般事業会社の新入社員にも分かるよう説明してください」と質問してみます。
07_ROI
収益性を確認するためにROIもよく使われます。「あなたはプロのコンサルタントです。ROIとは何か、一般事業会社の新入社員にも分かるよう説明してください」と質問して、必要な数字を確認して正確に作りましょう。
08_ガントチャート
タイムラインを考えるためにガントチャートを作ります。「あなたはプロのコンサルタントです。ガントチャートとは何か、一般事業会社の新入社員にも分かるよう説明してください」と質問すると、内容や利点を教えてくれます。
まとめ
このように、GPT4に質問することで、簡単に必要なレイアウトを提案してもらうことができました。今回の例では図解を中心に聞きましたが、イメージなどについても提案してもらうことが可能です。
人の心を動かすプレゼンをつくるためには土台作りが大切です。ビジョンやデザインを考える等の、人間にしかできない創造的な仕事に時間を使うためにも、ぜひAIの力をうまく作って効果的・効率的に資料作成してみてください。