GPT-4×Microsoft Designerでつくる時短スライド
「Microsoft Designer」が登録なしで無料利用可能に
米Microsoftは4月28日に、待機リストへの登録なしで画像生成AIアプリ「Microsoft Designer」が利用できるようになったと発表しました。
最近急激に増えたAIプレゼンツールでプレゼンを作ったり、画像生成AIでスライド画像を生成したりしてみたりして、正直AIにイメージ画像を作ってもらうのはまだ微妙…と思っていましたが、「Microsoft Designer」はかなり実用的に使えそうです。
今回はGPT4でスライド構成を作り、そのうちのイメージを使用したスライドをMicrosoft Designerで作ってみたらどうなるのか、実験したいと思います。
GPT4の提案したスライドの内容を具体的に考える
以前「GPT-4におすすめ図解を聞いてみた」という記事の中で、「企業が10枚以上のビジネススライドをつくる場面」を頻度の高い順に10個あげてもらった結果、以下のようなリストができました。
前回は図解やグラフに限定してレイアウトを聞きましたが、今回は具体的なテーマを指定して、写真やイラストなどのイメージも含めたレイアウトを聞いてみます。
GPT4でスライド構成を作る
まずは「新商品やサービスの提案会議」というカテゴリーを選び「プログラミング教室のサービス提案」という内容の構成を作ってもらいます。
「あなたはプレゼン製作会社のディレクターです。クライアントが「マインクラフトやロブロックスを使った子供向けプログラミング教室」という新しいサービスの提案会議でつかう資料の構成を教えてください。」と入力した結果は以下のようになりました。
簡単に、記載すべき内容が箇条書きされた構成案を作ることができました。
GPT4でスライドレイアウトを考える
次に、具体的にどのようなビジュアルやデータを入れるとよいか追加で質問します。「上記の各スライドで使うべき、ビジュアルやデータの内容について詳しく教えてください。」と入力しましょう。
具体的にレイアウト案を提案してもらうことができました。これですぐに作業に取り掛かれそうです。今までレイアウトを考えるためにノートを広げて空を見上げていた時間は何だったのだろう…とにかく便利です。
GPT4×Microsoft Designでスライドイメージを作る
GPT4から出力されたスライドレイアウトのうち「1.タイトルスライド」や「6.講師陣」等には、具体的なイメージの指定がありました。実際にプロが作るプレゼンでもこのあたりのビジュアルはよく使われそうです。
では、ビジュアルメインのタイトルスライドを「Microsoft Design」で作ってみます。作り方は以下のツイートにまとめましたが、プロンプトを入力してボタンをクリックするだけです。
プロンプトは英語のほうがおすすめ
まず日本語で「ゲームで学ぶ子供向けプログラミング教室」というタイトルを入れて「Generate」という紫のボタンを押してみます。約3秒ほどで、画面の右側に様々なスライド案が現れました。
しかし、これだと大人がPC作業している画像が多いので、イメージと少し違います。また、画像サイズも縦長や正方形のものが混じってしまっています。
次に、Google翻訳等を使って先ほどのタイトルを翻訳し「Programming class for children learning with games」と入力します。コンマとスペースで区切って「16:9」と、サイズも横長になるよう入力しましょう。プロンプトができたら再度「Generate」ボタンを押します。
こんどは、子供たちがPCやゲームをしている画像が出力され、だいぶイメージに近くなりました。
出力された画像の中から、タイトルスライドに使いたいものを選んで「Customize Design」ボタンを押し、編集画面にします。文字などを修正したら右上の「Download」ボタンをクリックして、プルダウンからPNG形式を選んでダウンロードします。
今回は16:9と指定しましたが、サムネイル用のテンプレを利用しているため16:9よりも横長になってしまっていました。この場合は、パワポに貼り付けてトリミングしたら完成です。
まとめ
このようにGPT4とMicrosoft Designerを使うことで、短時間で構成とタイトルスライドを作ることができました。AIを使って構成や画像の出力が一瞬でできるようになったぶん、情報の整理やレイアウトなど、他の作業に時間をかけて、スライドの品質を上げることができそうです。
みなさんもぜひ、AIを使った時短スライドの作成にチャレンジしてみてくださいね。
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