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最近のワタクシ

どんどんデジタル方向に舵を切っているように見える最近ですが、
実は意図的に「舵を切っている」のではなく
吸い込まれていく感じなのです。

少し昔話をします。
まだ世の中にインターネットなどというものがない頃
私はなぜか双方向データ通信の会社で画像入力の仕事をしていました。

機械全体が一畳くらいある、VAX/UNIXをベースとした
ipsなんとか(忘れてるし)という機械です。
それがつながっている大元のコンピュータは、10畳くらいの冷房完備の小部屋に鎮座していました。隔世の感満載!

でも、現在と同じように大きい画面を見ながら、キーボードでコマンドを入れてタブレットで絵を描いていました。タブレットといっても板みたいなやつで、ペンが線で繋がってるやつ。
その貴重な機械は1つ。入力する人は6人。
交代で入力して、空いている時間は何をするか。
小さいグリッドが描かれた紙に下絵を描くのです。今はやっているドット絵の元祖ですね。

その頃手掛けていたのは、渋谷で実験が始まった街頭のタブレット的な情報端末の入力。見た目は本屋さんにある本の検索機くらいの大きさで、映画館、ライブハウス情報や星占いなどを閲覧できるというもの。
それを1〜2週間に1回更新していました。

受け取る側は見るだけ。でもその頃には画期的なことでした。
もちろんタッチパネルとかではなくて、次のページ、前のページボタンくらいしかなかったと思うけど、当時は入力作業が忙しすぎて自分が街頭で使った覚えが全くない!

それと横浜こども科学館(現在は名称が変わっています)の立ち上げです。
データベースを作るために、鳥図鑑や偉人図鑑などを日々作っていました。

要するにデジタルには特殊な状況で非常に馴染みがあったということです。

その一方で作品を発表したいという思いはずっとあり、1986年に初個展を開きます。もちろん今でいうフィジカルな作品。ムサビの油絵を出た割には現代美術に傾倒した抽象的な作品でした。

そこから人生いろいろありまして(笑)

次に個展を開くのは2013年! 2013-1986=27年 びっくり
2013年以降の活動はHPにまとめてあります。
https://k-ogi1.wixsite.com/website
そしてそこから10年経ちました。

現在はイラレとフォトショを中心に
レイアウトの仕事とイラストの仕事をしたり、
ちょっとだけHPを作ったり、
いくつかの会社のSNSの中の人もやっています。

デジタルのアート作品を作る時にも、
イラレ2割、フォトショ8割くらいで行ったり来たりして作ります。
手触りのあるフィジカルな作品の種がたくさんあって、
それを元にある深さを求めて作っています。
この2つのアプリは、頭で考えたことをかなり直感的に表現できるくらいに使い込んでいる、と思う。
でもそこから「もうちょっと先」に行ってみたい感じがあって。
それと、作品発表を再開してこの10年
ずっと自分の作品のアウトプットの方法について考えていて。

それで今はデジタルな方向に吸い込まれている感じがあります。

ただ、コードを使って作った私の作品は
富士山で言ったら2合目にも到達していない感じ。
どんなアプリを使って作ったかは関係なく、作品そのものの出来だけを見ると、自分ながらガッカリの作品しかまだ出来ないのです。

それでも私のモットーであるよろよろしながら突進、に今なっているのには、きっと何かあるんだと思います(他人事!)

全然論理的ではないけど、
「もうちょっと先」と「何かある」に自分でも変な期待がある今日この頃なのです。


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