キャリア迷子が、大学でキャリアを語るの巻
元同僚が、大学でキャリア教育の講師を担当しています。人材業界について深掘りしていくというシラバスの中で、昨日が最終回の授業。そこにお邪魔させてもらい、キャリア迷子の代表選手として講演いたしました😅
■今の大学生ってスキル高い
4月から昨日まで、講師がゼロからシラバスを作って、人材ビジネスのいろはを少しずつ講義してきました。その集大成として、全員が「未来の人材ビジネス案」を考え、1人3分でプレゼンしてもらうというものでした。参加者は、3年生が15名弱。
これまでの授業でも、きっとパワポにまとめて発表する機会が多々あったのでしょう。各々、パワポにこぎれいな提案資料をまとめ、スマホのカンペを見ながら人前で要領よくしゃべるのも慣れたもの。大昔の大学生の私だったら、人前に立つだけで緊張しまくりで舌を噛んでいたはず・・・。
彼らの「未来の人材ビジネス案」は、全体的に抽象的で大味のものが多かったですが、「儲けよう」という観点よりも、「社会貢献したい」「困っている人の役に立ちたい」という意識を強く感じました。中にはきらりと光る「その視点は面白い!やってみてほしい!」というものもありました。
彼ら彼女らが近い将来、社会人としてビジネスの世界に入ってくることを、頼もしく思いました。
■シャイ?声が小さい?
そのクラスがたまたまそうだったのかもしれませんが、教室の中は全体的におとなしめで、マイクを通さないと全体に声が伝わらないぐらい、みんな声が小さい。声が小さいのにしっかりマスクしているので、余計に聞こえない。質問や意見は、指名すれば出てきますが、積極的な挙手はあまりない。座席指定しないと、みんな教室の後ろの端っこの方に座る(これはかつての自分もそうだったかな)。授業の中で彼らのポテンシャルを引き出すのは、教員側の役目かなと思いました。その場では静かなだけで、何も考えていないわけではないのです。
■キャリア迷子のストーリーを語る
コースの締めくくりとして、「社会人ゲスト」としてお呼び立ていただき、20数年の迷子キャリアを語ってきました。キャリコンの講座で習った「ライフライン(縦軸:ネガティブ・ポジティブ、横軸:時間)で、アップダウンの人生を見せ、大学卒業以降の一番底だった時代、一番の絶頂期、そして最近、の3つのステージに分けて、どんなことを考えながら、働いたり、悩んだり、その転機を乗り越えてきたりしたのか、という話をしてきました。
おそらく、ソリューション営業とか、ITのこととか、業務委託/アウトソーシングだの、そういう業務の理解は難しいだろうなと思いつつ、伝えたいことの100分の1でもひっかかってくれたらいいなと思ってお話してきました。
その、「ひっかかってほしい」ことは、冒頭でぶちあげました。
「目標を持たねばならないのだ」という思い込みに苦しんでいた20代前半、プランド・ハプンスタンスという理論を知ってから、すごく救われました。別に、目標を立てなくたって生きていける。これから、80年ぐらい生きるかもしれない若い彼らに、将来の目標を立てろというほうが無茶な話かもしれません。
自分軸というアンテナを立てて、偶然の中に埋もれているチャンスに敏感に反応し、それチャンスかもしれないと思ったら軽やかに行動してみる(確認する、だけでもいいので)。
私の自分軸は、大学生の時に死ぬほど悩み抜いておいて本当によかったと、いつも思います。
このアンテナに反応する心の声を聞いて、転機において選択してきたのだという話を、45分ぐらい、時にQ&Aや短いグループワークを入れながらお話してきました。
自分軸は人それぞれ。でも、自覚的になって、文字にするのは、意外と難しいもの。社会人だって悩んでる。一度考えたつもりでも、時代の方が変わっていき、また自分軸の見直しを迫られる機会は何度でも訪れます。
下手くそな講演でしたが、あの中で誰か1人でも、話も100分の1でも、心に留めてもらって、自分軸を見つけ、育て、たくましく生きていってほしいなと願っています。
そして、聞いてくれた学生たちからのフィードバックはこちら。