畑萬陶苑_佐賀_工芸思考
肥前鍋島藩の御用窯として、将軍や大名への贈答用高級品だった鍋島焼。
廃藩置県によりその歴史を一度幕を下ろしますが、技法と伝統は20年のブランクを経て再度復活します。
畑萬陶苑の 畑石 修嗣 さんは
豪華絢爛な絵付けを現代風に新しく解釈したり、デザイナーとのコラボレーションにも手を惜しまず、
他方で、200年以上前の陶片から当時の絵柄や技術を読み解き、鍋島焼の絵付けのルールを忠実に守るなど
現代のナウさと色褪せない古さのバランスを探っている姿が印象的でした。
時には、デザイナーとコラボレーションをしてまったく絵付けをしない器もつくる。
そのひとつひとつの器に、窯の生産性や新旧のモダニズムに即した更新など理由があり
鍋島焼らしさを並行して別ラインで残しながら、アップデートに励む。
大学で彫刻を学び、自身の感性に造形の技術を持ち合わせる強さを活かす潔さ。
簡略化を図る絵が和風、描写的なのは洋風。山水画は中国の影響を受けているのだと言われ、
お店を出たら
目の前に山水画にあるような岩山があって、絵付けのルーツがしっくりきました。
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