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#16 抗がん剤治療と年越しそば:ノルウェーの年末年始を乗り越えて

通常私は2週間おきに月曜日から水曜日まで点滴を打ちます。
月曜日に病院で3時間程滞在した後そのまま点滴ポンプを体にぶら下げ、48時間後の水曜日に病院に戻り点滴を外してもらう、という流れです。

しかし、ノルウェーの年末年始は、病院スタッフも休みを取るので人手が足りなくなる上ポンプを外す水曜日がお正月元日に当たる為、日程と点滴の薬も変更することに。

月曜日と火曜日(大晦日)連日で通院し、通常のFolfoxではなくFoxを打つことになりました。薬の種類が違うので、点滴の時間も短く、月曜日は2時間、火曜日は1時間で終了。持ち帰りポンプもなく帰宅しました。

窓にはクリスマス飾りが吊るしてありました⭐️

副作用がどんなかドキドキでしたが、看護師さんが予言してくれた通り、意外と軽くてびっくり。水や冷たいものも問題なく触れられるんです!

帰宅すると、体調が崩れる前にできるだけ準備しちゃおう!と、カウントダウンのタイマーをつけてるかのように猛スピードでお節料理と年越しそばの準備を始めました。

まずは、天ぷら。
かき揚げを揚げるときにアルミホイルで丸い枠を作ってその中であげると良い、というのをどっかで見たので真似してみたら、、、

やたら分厚いコロッとした物体が出来上がりました😅
中身は、冷蔵庫で見つけた残りものの人参、赤玉ねぎ、フィッシュケーキ。
その他、娘たちが大好きなさつま芋(ノルウェーのはオレンジ色)と海老の天ぷらも作りました。

写真は残り物😅

かなりの量だったので家中が天麩羅の匂いが充満。
副作用により匂いにはやたらと敏感だったので、結構きつかった・・・。

それから、お節に取り掛かる。
気持ち悪くなる前に、急げ急げ、と気持ちは焦るばかり。
作るものはノルウェーの食材で対応できるものがメイン。今年はそれに加わり、父が築地で買いに行きノルウェーまで送ってくれた北海道産の数の子と、Amazonで頼んだ栗とちょろぎも加わりました。

黒豆は何回作っても母の味にはとても敵いません🩷

筑前煮は、里芋や蓮根が娘たちに人気がない上にわざわざアジアマーケットに行かないと手に入らないので、今年はじゃがいもで対応🙈

蒟蒻は日本ショップNeo Tokyoで45NOK(630円)でゲット🛒

最後にお雑煮の出し汁。
お正月実家に帰ると、義理の姉が作ってくれる鰹節ベースのお出汁がそのままスープにして飲み干してしまうほど美味しいんです!なので、今年もそれを思い出しながら作ってみました。やっぱりなんか違うけど、まーいっか!😆

義理の姉は、鰹節ベース、鶏肉と味醂を入れてたと思う

あー、間に合った!準備終了!
人生この先何が起こるか分からないから、やりたい事はできるだけやっておきたい。年越しそばとお節に関しては、子供達がこの楽しい日本の習慣を知らずに大人になってしまうのがなんとなく残念な気がするので、日本に帰らない年末年始はちょっとでも良いからそれっぽくしたいなぁと思ってます。

そして、その時が来ました。
大晦日の年越しそば。
結局、長女がパーティーに出かけるというので、家族で大急ぎでそばをそそりました💦呆気ない。

ベイリーにも年越しそば🍜🐶

2025年になるまでクタクタの体に鞭を打ち、家族で窓から見える年明けの花火を鑑賞したのでありました👇


最後まで読んで下さり、ありがとうございました🩷

Et godt nytt år!
2025年が皆さんにとっても素晴らしい一年でありますように⭐️

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