すぐに料理が上達する人と、なかなか上達しない人の差って何?
料理教室23年目、今まで11,000人以上に対面指導してきた伊藤です。
それはもう、いろいろなレベルの方がいらっしゃいますが、すぐに料理上手になる人は、なんとなく傾向があるなぁと、すぐに気がつきました。
その秘密は、食べることが好きかどうか
そして、いろいろなものを食べてきたかどうか
これは、分かりやすい友人の事例です。
↓
学生時代の友人に、3姉妹の末っ子で甘ったれキャラ、みんながついつい世話を焼いちゃう子がいた。
「料理とか無理だけど、布団干しは好きだから、それだけしてればいいなら、結婚してもいいかな~。」
と、真顔でのんきなこと言ってたので、長女キャラの私は、
「げげっ、○○、しばらく結婚。。。無理だねー」と内心思っていた。
それから月日が経って、彼女はそう遅くなく、結婚した。
温和で、あれこれ世話を焼いてくれそうな旦那様だった。
ほどなく、新居に遊びに行って、びっくり!
手料理でもてなしてくれたのだけど、その料理がちゃんとしてる!
というより、とっても豪華!
バリエーションも多く、おいしそうに盛り付けられ、テーブルが華やか!
「頑張って作ってみたよ~!」とか言ってるではないですか。
え~!?いつの間に料理できるようになったの?
と、いろいろ聞くと
どうやら2人共お酒が好きで、よく美味しいものを食べに行っていたそう。
さすがに結婚したら、前のように外食ばかりとはいかず、
食べた味を記憶に、あれこれ作るようになったって。
うんうん、確かにそう。
美味しいものを食べた記憶があれば、いざとなれば
(=どうしても作らざる負えない状況になれば)
ゴールをそこにおいて、なんとか試行錯誤して作りますよね。
つまり、経験値。
美味しいものをたべる(インプット)
↓
あんな風につくりたい(アウトプット)
これがやっぱり、料理上手になる大きな原動力です!
その彼女の十八番はキッシュです。遊びに行くと、いつも作ってくれます。
私もおいしいご飯につられて、お呼ばれするのが、いつの間にか楽しみになっていました。
最近最後に、彼女のキッシュを見かけたのは、昨年家族同士でzoom飲みした時。画面越しに、あっちの家族はまたキッシュを食べていました。うわ~パソコン越しで、食べられなくて残念!
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料理教室をしていると、いろいろな生徒さんがいますが、やっぱり食いしん坊さんは、みんな上達が早い!
外食もそうですが、何より育った食生活の環境は、大きく影響しています。
食は習慣ですから。
食べることに、ちゃんと向き合ってさえいれば(3食食べるとか、バランスよく食べようとするとか)自然とスキルはついてきます。
だって、おいしいものを食べたくなるから。
だがら
たとえ、今は全くお手伝いしない娘であっても、
たとえ、今、仕事が忙しくて外食ばかりのあなたでも、
食べることが楽しいと思える人は
きっといつか料理上手になるはずだと、思うのです。
機会があればおいしいものを食べて、経験値を増やそう!
食べたことのないものは、作れないから。
子供には季節の食事を食べさせて、楽しいと伝えよう!
きっとその楽しさを誰かに伝えられる人になるから。
おいしいご飯が食べたい旦那さんは、奥様に美味しいものをご馳走しよう!
その料理、食卓に帰ってくるかもしれません。
食いしん坊、万歳!!
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