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久美浜一区プラン 「『ここで暮らせてよかった』と言えるまち」

京都府京丹後市にある「久美浜町」の「一区」地区で、
 「今後地区として目指していく方向性を決める」
 「一区自治会,各区にとって、活動にあたっての道しるべ」
として作っている「一区プラン」をWEBでもお届けします。

1.一区の皆様へ

◆会長コメント

こんにちは、会長の谷口潔です。今回の一区プラン作成にあたっては、
 「一区にお住いの方々に、全区民アンケートへの協力を」
 「検討委員会では、まちの将来に向けての熱意と貴重な意見を」
 「自治会関係の方々には、それぞれの立場で感じる想いを」
いただけたことで、計画をまとめることができました。ありがとうございました。
「今後の久美浜一区に向けて、プランにこめた想い」を以下にまとめています。プラン内容と共に、ご一読いただけると幸いです。

 ◇プラン作成にあたっての想い

・一区の理想と現実
 今後の一区で大事なことを考えると、「あれもこれも」と多くのことが思い浮かびます。そしてそれらは「どれもすべて実現するのがいい」というのが本音でもあり、理想でもあります
 ただ、一区は今後も、人口減,少子高齢化,生活スタイルの変化などが進み、今まで以上にまちづくりの取り組みが難しくなる,行政でも対応がしきれなくなるなども考えられます。

 こう考えると少し不安になってしまいそうですが、今後に向けてできることはあります。

・大事なことを確実に進めていくために
 今後に向けてできること、それは「区民の皆様ひとり一人が特技,持ち味,強みを、それぞれの立場で発揮」することです。「できることをできる時に」と、多くの方の力が合わされば、確実に前に進めることができます。

 そしてそれが、将来のまちの姿として今回まとめた「『ここで暮らせてよかった』と言えるまち」に向けての最善策になると考えます。

・計画を実現につなげるために
 今回のプランは、実現することに重きをおいて策定しました。「計画を立てて満足」とならないよう、自治会で毎年度の事業計画に反映させて、取り組みを進めていきたいと考えています。

 このプランで定めた「6本の柱」は、全区民アンケートでの老若男女からの意見,次世代を担う若手による検討委員会での話し合い,関係組織からの意見集約により、項目選定,優先順位を決めています。

 ◇中身は、あえて簡素化しています。

 わずかなことですが、「印刷費用を抑える」「カラー化する作業を省き、その分見やすい,やるべきことがわかりやすい内容にすることに時間をかける」ため、モノクロ構成で内容量も簡素化しています。
 ご理解お願いします。

2.プランの概要


◆2つの大きな主旨のもとに作っています。

 ◇今後の久美浜一区が目指す方向性を決める。

 ◇久美浜一区自治会,各区にとって、活動にあたっての道しるべとなる。


◆現状の把握

・時代の流れによる大きな変化
 久美浜一区は人口減,少子高齢化が進んでいて、今後の深刻化も予想されます。
 そのようになると「役員の負担増,なり手不足」「課題解決の余裕がなくなる」「今できている活動ができなくなる」など様々なことが推測されます。

・ここ数年での変化
 これまでの久美浜一区では、「区長会,公民館,自治振興会」がそれぞれ個別の組織として、地域イベントの運営や生活のサポートを担ってきました。
 最近では、時代の変化に伴い求められるものも変わり、新たな課題が浮き彫りになってきました。そこで2018(H30)年度から、組織見直しについての検討が行われました。

・2020(R2)年度から自治会活動スタート
 検討の結果、「小規模多機能な自治組織による運営を進めることが急務」との判断により、新たに久美浜一区自治会が発足しました。それまでとの大きな変化としては、①3つの組織(区長会,公民館,自治振興会)を統合 ②専任の会長と事務局を設けた ③参加役員の役割分担の見直し があり、現在に至ります。


◆現在の一区プランへの評価

 久美浜一区プランは、2012(H24)年度から2016(H28)年度までを一次プラン、2017(H29)年度から2021(R3)年度までを第二次プランとして、策定されてきました。

・第二次プランに基づいて、新たに進んだ取り組み
 
自治組織見直し(区長会、公民館、自治振興会の統合)
 災害時の避難行動計画策定
 自治会所有地の有効活用
 久美浜学園への出前講座講師
 空き家活用、新店舗開業の支援
 久美谷川,栃谷川の浚渫(しゅんせつ:土砂の取り除き)
 十楽の護岸整備
 久美浜病院の存続


◆計画期間

・このプランで考える期間
 
2022(R4)年度〜2026(R8)年度までの5か年間(2026年度はプランの見直し)

3.プランで描く「将来」と「6本の柱」

◆「『ここで暮らせてよかった』と言えるまち」を、今回のプランで描く、将来のまちの姿に

 ◇将来を考えるに当たって

・人口減,少子高齢化の中でもできること
 人口減,少子高齢化の問題は様々な事情がからむため、すぐに解決するのは難しいことも多くあります。ですが、「その時にあるものを最大限に活かしながら生活し、あとから振り返った時に『ここで暮らせてよかった』と言える」ということを目指して前に進むことはできる、と考えます。

・今後の一区を作るのは、今住んでいる私達
 久美浜一区で生活していくにあたり、「必要とされること,安全に暮らすための取り組み,災害が起きた時の助け合い,日々の地区運営や行事の実施」などを担うのは、そこに住んでいる私達です。経験や職業,生活スタイルは違えど、それぞれが力を出し合って取り組むことが必要になってきます。

・私達が地域の取り組みを続けていくために
 様々な立場の方が地域の取り組みを続けるにあたっては、その人の強みや、その周りで関わる方のことも、同時に考えていく必要があります。
 長く続けていくのであればなお、より気持ちよく関われるような形である必要があります。理想を描くだけでなく、現状と照らし合わせながら確実に進めることが、今後の久美浜一区を作るうえで大事なことだと考えます。

◆わかりやすくするために「6本の柱」で整理

・グラフの高さ=優先順位。アンケート結果を重視
 様々なことが考えられる中、優先度の高いものには特に力を入れて取り組む必要があります。そこで今回の計画では、全区民アンケートの結果をもとに、方向性と優先順位を整理して以下の6つに分類しました。高いものほど優先度も高い、としています。

・計画を進めるために
 計画を理想論で終わらせることなく、確実に進めていくため、毎年度の事業計画にも取り入れて実施していきます。

・方向性の詳細については、次のページ以降でまとめています。

4.『ここで暮らせてよかった』と言えるまちに向けて]

・6本の柱に合わせて、以下のようにまとめています
 具体的に、「こんなまちになっていたらいいな」と目指す姿]
 そのために、自治会,各区が、今後5か年で重点的に取組む内容
・今すでに実施中でここに記載のないもの
 それぞれで継続、もしくは内容,時期,対象者,頻度などの見直しを実施
・重点的に取り組む内容は、より明確にするため以下のように分類しています。

久美浜一区自治会もしくは各区が
[記載なし]:主体的に実施する
[要望]:行政等に要望する
[協働]:他の組織団体と一緒になって取り組む
[支援]:他の組織団体を支援,応援する


◆(1)子供が元気なまち

 ◇具体的に、

 「こんなまちになっていたらいいな」と目指す姿
 子供が遊べるスペースのある公園が整備されている
 子供や子育て世代が参加しやすい地域行事がある
 子供にとって、地元を自然と愛せるようになる活動の機会が提供されている
 久美浜学園と地域が連携した子育てへの取り組みができている

 ◇そのために、

 自治会,各区が、今後5か年で重点的に取組む内容
・公園をより利用しやすい場所にする[要望]
 アメニティー久美浜公園,浜公園:子供がもっと利用しやすい場所にする
 東本町公園:遊具を整備充実する
・子供も参加できる自治会事業検討
 自治会行事は、子供参加の機会を提供できるよう配慮
・久美浜学園と連携した、子供の育成活動
 保育所,小学校,中学校への出前講師派遣[協働]
 小学校の放課後時間で、子供の楽しみ,親が助かること等の取り組みを検討する


◆(2)安心安全のまち

 ◇具体的に、

 「こんなまちになっていたらいいな」と目指す姿
 久美谷川,栃谷川の氾濫や、高潮による被害がない
 自然災害発生時、対象者がスムーズに避難できる
 久美浜病院の診療が充実している
 交通安全、防犯、防火の取り組みができている
 安全な登下校ができる。

 ◇そのために、

 自治会,各区が、今後5か年で重点的に取組む内容
・河川の安全[要望]:久美谷川、栃谷川の氾濫防止や危険個所の改修
・高潮対策[要望]:西浜、浜公園、久美浜公園道路、十楽の護岸付近
・防災,水災害対策

 区の防災計画策定、避難行動,要支援者の個別避難計画作成、防災訓練の実施
・久美浜病院がより充実するための要望をまとめる
・登下校が安全に行える

 子供の登下校時の玄関先での見守り活動
 十楽から甲山間の自転車通学路の整備[要望]
・危険個所への早期対応[要望]
 危険個所の早期改修に向けて、要望するだけでなく具体策の提案,協議も行う。


◆(3)高齢者にやさしいまち

 ◇具体的に、

 「こんなまちになっていたらいいな」と目指す姿
 憩いと交流の場がある
 特技,趣味,経験を活かして活躍できる場がある
 日々の買い物が困らないような支援体制がある
 その他の困りごとに対応する支援体制がある

 ◇そのために、

 自治会,各区が、今後5か年で重点的に取組む内容
・敬老会行事の継続実施
・楽しみづくりや、世代を超えた交流を促進する

 福祉センターや各区会館などを活用した茶話会などの実施、支援体制の検討
・困りごとのお手伝い
 行政などの申請、除雪、買い物、スマホ,パソコンの使い方サポート
・高齢者が持っている特技, 趣味, 経験を活かせる場を作る。
 久美浜学園,地域活動,ボランティアへの参加
・日常の買い物支援を実施する[協働]
 ニーズや実施方法の検討
・支援が必要な方も安心して地域で暮らせる取り組み[協働]
 民生委員,福祉委員,社協,ボランティアのネットワークづくり


◆(4)きれいな自然ときれいなまち

 ◇具体的に、

 「こんなまちになっていたらいいな」と目指す姿
 アメニティー久美浜公園,浜公園,城山公園,東山公園が、きれいに保たれている
 きれいな久美浜湾の水と護岸
 一区のまちなみ,景観に配慮した家屋がある

 ◇そのために、

 自治会,各区が、今後5か年で重点的に取組む内容
・アメニティー久美浜公園の景観保持

 ゴミ拾い、見回り活動の実施、芝生,花壇の整備
・城山公園,東山公園:山道整備、伐採、植樹、周辺の環境整備
・久美浜湾の保全[協働]

 久美浜湾クリーン作戦の実施
 水質の悪化原因調査と改善に取組む
・景観に配慮したまちなみや家屋整備
 『久美浜一区まちづくり協定』の継続と支援策の実施
 景観対策,通学路の安全対策として電柱地中化などの検討


◆(5)にぎやかなまち

 ◇具体的に、

 「こんなまちになっていたらいいな」と目指す姿
 秋祭り,千日会の継続
 空き家への支援体制が充実している
 大人同士が交流できるお店,スペースがある
 今ある資源の有効活用ができている
 地元商店が元気

 ◇そのために、

 自治会,各区が、今後5か年で重点的に取組む内容
・伝統行事の継続実施

 千日会は、実行委員会メンバーとして継続する
 秋祭りは、秋祭り青年団を中心として継続する
・空き家の活用と移住,定住,開業を応援する[支援]
・資源の活用

 アメニティー久美浜公園,公会堂を活用した、イベント実施,誘致
 自治会所有地の有効活用
 カヌーを通して人が訪れる取り組み
・地元組織や商店と連携して、活性化や賑わいづくりにつなげる
 豪商稲葉本家他、地域商店の活性化[支援]
 「地産地消地買」活動実施
 NPOわくわくする久美浜をつくる会活動への参加[支援]


◆(6)つながりのあるまち

 ◇具体的に、

  こんなまちになっていたらいいな」と目指す姿
 区,隣組を中心とした、普段からのつながりがあるまち
 趣味などが活かせる集まりがある
 年代,区を超えたつながりがある
 挨拶がとびかって、気持ちのいいまち

 ◇そのために、

 自治会,各区が、今後5か年で重点的に取組む内容
・サークル活動,ボランティアへの支援
・行事イベントの内容見直し,検討

 七夕まつり、運動会、球技大会、歩こう会、
 ゴルフ大会、ラジオ体操会、フォトコンテスト
・地区内での情報伝達をサポート、地区外への情報発信
 自治会だより、ホームページ、フェイスブックの継続,情報の充実
 現代ニーズに合う媒体,ツールを検討し、情報を確実に届ける体制を整える

5.行政への要望

 ◇行政への要望とは

 久美浜一区自治会,各区では、毎年、行政(京都府,京丹後市)に対しての要望を行っています。内容は、地区内の危険箇所回収や災害軽減に向けてのインフラ整備などが主です。地区内のことは各区から、複数の区にまたがることは、自治会から要望をあげています。
 また、事業実施へとつながりやすくなるよう、自治会から市民局や担当課にコンタクトをとったり、要望をあげる際のサポートも行っています。

 ◇この項目の内容

 一区自治会から行政に要望する内容をまとめています。
 何年も継続して要望した結果実施につながるといった事例もあるので、これまで通り継続してあげていくものも含んでいます。


◆(1)久美谷川、栃谷川の氾濫防止対策工事の実施

 頻度の多い自然災害として、久美谷川や栃谷川の氾濫があげられ、それに対して取り組んでいく必要がある。
・氾濫の発生原因調査と対応策実施
・氾濫防止対策としての浚渫を継続的に実施 ※浚渫(しゅんせつ:土砂を取り除き)
・ゴダイ薬局付近の国道178号線横断水路の大口径化
・護岸劣化個所の修復


◆(2)高潮対策の実施

 以前と比べて海水面の上昇が顕著になり、浸水被害が発生しているので、対策の必要がある。
・排水対策や地盤かさ上げ対策実施
 西浜(久美小~古谷屋の海岸側)、浜公園
 アメニティー久美浜公園進入道路(仲町と土居の間)
 十楽の護岸付近(栃谷川~熊野酒造の海岸側道路)


◆(3)危険個所への対応

・十楽~甲山間の、自転車通学路帯確保
 道幅が狭く、車両と自転車との離隔距離確保が困難であるため、丹後緑風高校生や久美浜中学生が、安全に自転車通学できる環境を整える必要がある
・区内の危険個所の改修
 
道路の陥没や幅が狭い,道路標示の薄れなどの、危険個所改修の必要がある


◆(4)地区内にある公園の環境整備

・アメニティー久美浜公園,浜公園,区域内公園の維持管理と充実
 
高齢者や子供が安心して過ごせる公園として、さらなる管理と充実の必要がある 

6.まちづくり整備計画

 この計画は、地域活動を続けていくにあたり、購入,修繕の必要があるものをまとめたものです。毎年11月に見直しを行っています。
※WEB版では、内容量の都合で省略します。気になる方は久美浜福祉センターまでお問い合わせください。

7.あとがき

◆策定メンバー

※個人名はWEB版では省略します。

 ◇久美浜一区自治会役員

 ◇一区プラン検討委員会

◆全区民アンケートの結果詳細

 詳細な結果をご覧になりたい方は、久美浜福祉センターまでお問い合わせください。

◆作成、編集

 ◇久美浜一区自治会

事務所:久美浜福祉センター
電話:82-1980
事務員在室時間:火~土曜日の13時~17時


◆自治会の情報はこちらでも確認できます

 ◇久美浜一区ホームページ:海山まちちょうどいい暮らしがある

 一区の魅力を外部に発信するため、2021年度から運用しています。
 今後は、一区に住んでおられる方向けの情報も充実させていきます。

 ◇久美浜一区自治会フェイスブック

 日々の情報はこちらでお伝えしています。
 フェイスブックに登録していなくても見ることができます。

 https://www.facebook.com/kumihamaikkujitikai

 ◇久美浜一区自治会だよりWEB版

 毎月お配りしているお便りのWEB版です。
 写真の増量やカラー化をするなど、スマホで見やすくしています。


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