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謝罪の会見場選びで逆効果。残念だった元議員の例

私が仕事として謝罪会見を初体験したのは議員秘書の頃、ある国会議員が記者会見を開くことになり、会場の設営を担当したのが最初でした。急遽集められたのは、マスコミに見つからないよういつも会議を開く政党の部屋ではなく、議員会館内の会議室。

数人の議員と秘書が立ったまま打合せた内容は、

■会見を開く建物をどれにするのか。議員会館?党本部?

■その建物内の部屋をどこするのか。広い会議室?狭い部屋?

■会見場内の設営をどうするのか。テーブルのセッティングは?椅子の配置は?

■謝罪の内容は何をどこまで謝るのか。

■本人の服装はどうするのか

など、会場のことから謝罪の言葉、印象についてまで全てのことが打合せで検討されました。

私にとっては初めての謝罪会見。取りまとめ役の重鎮秘書からは、とにかく急げ!早く!準備はどこまで進んだ!見つかるな!と短い言葉で指示が飛びました。
そうです、謝罪会見はその問題が発覚してから開くまでの時間が短ければ短いほど、失うものが少なくなります。この仕事は、私に謝罪会見の在るべき姿勢を叩きこんでくれました。

取材に来る記者は、「どこで」「何を話すのか」に注目してきます。なぜその場所にしたのかというストーリーは、謝罪の次にやってくる「再起」に向けたメッセージになります。だからこそ内容も大切ですが、イメージを作り上げる場所も同じくらい大切なのです。
今日は、謝罪会見を開く場合、場所を決定する際のポイントについて、お伝えしようと思います。

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