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アンジェを出発してモンサンミッシェルへ

お返事は、はい!かOui!かBien sûr !
Salut ! クミ長です♪

フランスの田舎の村で4日間たっぷりのんびり過ごした娘とスー太郎。時差にはすっかり慣れ、マルシェで野菜を選んだり、
美味しそうな「せーそーじ」(ソーセージw)を見つけたり、
スー太郎はフランス暮らしも楽しんでいます。
さて、そろそろ、マミー(娘)の行きたかったところに行きますか♪

大好きになったアンジェの別荘。出発前にはキッチンで楽しい朝ご飯をたんまり食べて、車にはお腹が空いた時のためのお守りのバゲットを2本積んで、さあ、出発!

on y va!  行くよ!

カワイイお家さんありがとう!しゅっぱーつ!

向かうはモンサンミッシェル

アンジェを出発して、モンサンミッシェルまでは車で3時間。もうじき駐車場に着くよ、という頃、

あ!あれ!見えたね!モンサンミッシェル!

スー太郎には楽しみでもなかったかもしれない修道院の訪問でしたが、それでもワクワクはあったようでした。駐車場から2㎞くらいの道のりを歩いて進みます。バスもあるけど、歩くのが楽しかった。

少しずつ近づいていく!ついた!

近くで見ると、大きくて荘厳で、塔のてっぺんの聖ミカエルが光って見えました。「かっこいいねぇ」

私は二度目だったので、中のお店も少しわかっていたので、何はなくともモンサンミッシェルと言えば、これ!ムール貝!山盛り!

茶色のものばかりだったけどねw

スー太郎は長い階段もじぶんの足でどんどん登っていきました。子どもに楽しそうな場所だとは思っていなかったけれど、子どもってすごいね。どんな場所でも楽しさを見つける。変な顔の悪魔とか、壁の模様とかを見つけては、よく笑ったね。

どこでも楽しむ天才たち

この日は、モンサンミッシェルの近くにお家を借りていました。フランスの古いお家を改装した建物で、楽しい屋根裏部屋があって、とても清潔で使いやすい良いお家でした。

広くて走り回るには最高(`・ω・´)b

さ、今日はパリに帰る日。お世話になったレンタカーを返して、TGVというフランスの新幹線に乗るよ。

車でレンヌ駅へ。そこから新幹線に乗るのですが、フランスの列車の駅は、本当に分かりにくいのです。列車が何番線に入るのかは、到着時刻10分前くらいになってやっと表示されます。しかも案内放送は一切ありません。あっても聴き取れはしないんだけど、とにかく、列車に乗るときは緊張します。

このときも、車から大きなトランクを降ろして、荷物とスー太郎。「離れないでね!」「こっちよーー!」「手をつないでーー!」と絶叫しながら列車を探していました。2時間乗るので、お昼用にサンドイッチでも買っておこうと、パン屋の列に並んでいたら

「トイレ・・・」(スー太郎)

うぎゃーーーーっ!(マミー)

発車10分前の「トイレ」

私が荷物を持ってパン屋の列に並び、その間にスー太郎を連れたマミーがトイレを探して良くわからないに駅構内を走る走る走る!筆舌に尽くし難い形相でマミーがスー太郎の手を握って猛ダッシュ!

「列車は23番ホーム!あの角を右に曲がったところ!そこで待ってるね!」

娘(マミー)の背中に絶叫する私

私は、スー太郎用のサンドイッチと、大人用のパンを買って、まだ戻ってこないマミーとスー太郎を目で探していました。ハラハラ。
列車出発まであと5分。ーーートイレ見つかったかな
列車出発まであと3分。ーーーお漏らしとかしちゃったかな
列車出発まであと2分。ーーーもう無理かな。次の列車の切符買うかな

と、その時

スー太郎を引っさげたマミーが、鬼の形相で走ってきます!

「こっち!ここ!ここよー!」

私はありったけの力を振り絞り、普段は絶対に持てない重さの荷物を抱えて、娘とスー太郎と、列車が入っているホームに向けた階段を駆け上がりました!

ホームには列車が入っていました。でももう外で並んでいる人はいません。早く乗り込まなきゃ!でも、車両番号がわからない!車両のどこに車両番号が書いてあるのか分からないのです。

右に走って、左に走って、まさに右往左往。「どれよ!サンク(5)号車!」2階建ての列車は本当に分かりにくくて、絶叫しながら走っていました。もう時間がない!飛び乗れ!!!!!!!!

娘とスー太郎と大荷物と、列車に飛び乗った次の瞬間、列車はスパーッと出発。フランスの列車は発車のベルとか案内放送とかも全くありません。静かにスパーッと出るのです。いやいや、スリルとサスペンスw 乗り込んでからやっと予約した席を見つけた時にはホッとしましたよ。本当に。私は大笑いしましたが、娘は準備万端な完璧予習女子なので、私のこのリズムには昔からハラハラしてきたと思っていましたが、またしても、やってしまいました。子どもがいると、予定通りにはいかないものです。またそこが楽しいんだけどね。いい思い出がまたひとつw

(左)素敵なお家でした!  大好きな新幹線!(これは降りてから撮りました)

パリ~~~!

最後の3日間はパリで

フランスにもすっかり慣れたあと、最後の数日をパリで過ごそうと決めていました。娘たちと一緒に過ごすのもあと3日。パリでは、どこにでも歩いて行ける5区のキッチン付きのちょっと贅沢なお部屋。パリは宿が高いのだけど、3日間だけだらちょっと贅沢するか♪

ボンマルシェもパンテオンも徒歩圏内

私は、フランスのエアビーで泥棒に入られたことがあったので、もう二度と使わないと決めていました。泊まるところは、受付があって管理者がいるキッチン付きの宿。そして今回は、宿泊先が清潔でお湯も良く出てどこもとても良かった。この最後のパリの宿も、リラックスできるとても素敵な場所でした。

キッチンも広くて使いやすかった

on y va!(オニバ!)いくよー!

さて、ここからは、朝ご飯を済ませたら、歩いて出かけます。片道1時間なら躊躇なく歩きます。スー太郎は私の遺伝子を受け継いでいて、歩くのが大好き。凱旋門も、ノートルダムも、セーヌ川も、エッフェル塔も、ボンマルシェも、ラファイエットも、どこもかしこも歩いて行きました。たまにバスを見つけて乗ってみたり、地下鉄を楽しんだりもしましたけど、基本徒歩。

よく歩き、よく食べた

帰りには、MONOPRIX(モノプリ)というマーケットで食材を買うことが多かったです。良いものがお安いのですよ。モッツァレラチーズがひとつ80円とか、オーガニックの卵が12個で400円とか。完全オーガニックなせーそーじ(ソーセージ)も1本70円。フランスのマーケットは家計にやさしいのです。でも、たまにはBONMARCHE(ボンマルシェ)で贅沢な食材を買って、お家でご飯。食事がいつもと同じようだったので、体調もよく過ごせた日々でした。

肉は95%以上赤身おんりー

「おかあちゃま(私)のお家に居るみたい!」

このパリのお家はとてもゆったりしていて、落ち着いて過ごせました。建物の5階と6階を使ったメゾネットタイプになっていて、下の階にはキッチンとリビングとバスルーム。上の階にはベッドルームがふたつと、バスルーム、洗濯機、クローゼット。

スー太郎のつぶやきが楽しかった

ここのお家、おかあちゃま(私)のお家にいるみたい

スー太郎

ご飯の良い香りに包まれて、賑やかで幸せな時間でした。

左 朝ご飯   右 お夕食のあとマミーはいつもの沈没

早いもので、明日は日本へ帰る日。お夕食の後、荷物をまとめて片付けていたら、スー太郎が何やらモジョモジョ言ってます。

私「え?スー太郎、何言ってるの」
娘「たぶん、フランス語なのよ。このところ、聞こえたまま喋ってるみたい」
私「へぇえええええー!」

子どもってすごい

子どもの吸収力にびっくり

たしかに、部屋にいる時はフランスの子ども向け番組をずっとつけていたので、聞こえてはいたのだろうけど、たった10日でマネして雰囲気でフランス語を喋る?!何年勉強してもさっぱり上手くならない私は、びっくりするのと、羨ましいのと。子どもってすごいですねー!

どこに行ってもパン屋さんはある!

日本に帰る日、荷物を持って、シャルルドゴール空港まで電車で行きました。タクシーでも良いのだけど、1本道で混んだらアウトというのも避けようと。この電車ももう慣れっこ。ちゃんとつかまれるところにしっかりつかまって立っています。そうすると、必ず誰かが「ここのお席をどうぞ」と子どもに声をかけてくれます。必ずです。荷物を持って地下鉄の入り口に立っている時も、「荷物を下ろすのを手伝いましょうか?」と何人もの人が声をかけてくれます。「娘を待っているだけなので大丈夫です」というと、にっこりと去っていきます。フランス人は子どもにとても優しい。この空港へ向かう混んだ列車の中でも、声をかけて頂いて、スー太郎は座っていくことができました。そうそう「メルシー」も上手に言えるようになったよね。

楽しかったね

空港で3人を見送って私は賑やかだった部屋に帰ってきました。部屋が急に広く感じました。楽しかった10日間。さて、この日は12月31日。元日は行く場所を決めていたので、明日の朝は一番でまた移動です。

飛行機に乗り込んだ娘からの写真

案ずるよりがてんこ盛りの「娘とスー太郎とフランス田舎旅」の10日間。外食はほとんどせず、眠い時は寝て、お腹がすけば食べるという、のんびりなスケジュールで楽しんだ旅でした。昔は私も、小さな子連れでヨーロッパなんて無理と思っていました。連れて行くのは常にアジアのリゾートか、せいぜいハワイ。それが、こんなに楽しいなんて。ほんと、おススメです♪

娘とスー太郎とフランス田舎旅 完!

楽しい10日間でした。さて、私はというと、まだこの先、ワーケーションは続きます。次は、フランスがオリンピック前と激変していたことを書いていきますね。
À bientôt!

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