オンライン英会話を続けられなかった話
最近になって始めたわけでは無く、以前始めたけど辞めたって話です。
結論からお知らせしますと、結構強い気持ちで臨まなければ続けられないよというお話になろうかと思います。
やってみようかな、続けられるかな、と迷ってる人。僕みたいな失敗は回避していただきたい。もったいないよ。
なんで始めた?
理由はいろいろありますが、ただただかっこいいですよね。
まぁ単純に使える言語が増えるということは仕事の幅が広がったり、コミュニケーション取れる場が増えたりとメリットを挙げるとキリがないです。あとは僕の愛する元後輩が所謂帰国子女でして、英語ペラペラマンだったことも刺激になり、通う系、駅前留学的なものも検討したのですが、コスト的な面でオンライン英会話を選択しました。特に海外に行きたいわけではなく。ただただかっこいい。
話せる方からすると「べ、別にかっこよくはなくね?」って思われるんだろうけど、自分ができないことを息吐くことと同じようにストレスなくこなせる人のことを単純に尊敬しますし、やっぱかっけーんすよね。
オンライン英会話ってどんな感じ?
比較は特にしませんが、いくつか検討したうえで、僕はレアジョブというサービスを選択しました。
だいたい5000円/月程度で毎日受けようと思ったら受けられます。1枠30分で講師の希望を出して、予約して、時間になったらskypeかブラウザ上のチャットツールを使用してただただ話すというものです。ほとんどの講師はフィリピン人の方です。耳が肥えていない僕にとってはネイティブの方との差はぜんぜんわからなかったです。
場所を選ばないオンライン英会話ですが、フィリピン人講師のケースは多く見受けられます。歴史的な背景としてアメリカの植民地支配を受けていたことから英語教育が盛んなんだそうで、英語人口はアメリカ、インドに次いで世界第三位らしいです。日本と時差も少なく、人件費も日本に比べて安く、コントロールしやすいんじゃなかろうかと思います。タイトル通り挫折したので品質については詳細に評価はできませんが、英語に触れたことない人からすると、不安視するほどの事ではないように思えました。
1人目、おじさま
レアジョブで講師を選択する際、簡単なプロフィールとタグ付けがされています。1人目はビビりながら、「少しなら日本語が話せる」タグが付いている講師を選択しました。カリキュラムはレベルに応じて、どのレベルから始めるのかを1人目の講師の方がチェックすることも兼ねていますので、始めにいくつか質問され、それに答えた内容でレベルが決められます。
当然ではあるのですが、基本的に日本語では答えてくれませんし、日本語では聞いてくれません。日本語少し話せるとはいいつつ、英語でゆっくり話されるだけに留まります。唯一聞けた日本語は、「オハヨゴザイマス」だったと思います。(朝6時の枠を取った)
「えっと…あの…」と漏らそうもんなら「In English please.」と冷たく放たれるのです。「あ…あぁ、okay...」
とはいえ、とても優しかったです。何質問されても「…pass」としか答えられなかったのですが、茶化されることなく「OK.Next.」と、本当にゆっくり話してくれました。
聞き取れるけど、どう返せばいいかわからない。という人は多いんじゃないかと思います。中学でやったリスニングよりもはるかにゆっくり話してくれるので何を言っているのかは理解できるんです。
ただ、細かいニュアンスが聞き取れないというかわからない。
「何をしていますか?」と聞かれても
(え…何って…何聞かれてるの?今あなたの質問を聞いています…!)
→「…パッス」
(後から分かったのですが、なんの仕事してんの?って意味でした)
みたいな。
これ、割とストレスなんです。あぁ…これ、無理かもと思いました。
いや当たり前やんって、思うでしょうけれど、オンラインで海外の人と話すだけやんって思っていてはだめなんだと、1人目から思い知ったので素直に報告いたします。早朝から汗びっしょり。緊張でここまで汗かくんだね…オンラインなのに…と当時驚きました。
1人目はこんな感じで、いくつかの質問を受けたあと
「あなたは、レベル1です」(知ってた)と宣言されます。できる人はきっと初めから上級クラスとか、発音をチェックしてほしいとかそういう要望も出せるんでしょうけれど、僕みたいな人の場合は概ねレベル1からスタートなんでしょう。
2人目、ハイテンション兄ちゃん
2人目以降、簡単な自己紹介が付きまといます。2人目はわかい兄さんで割とテンション高い人でした。講師の方が自己紹介したのち、それをなぞる形で自身の説明をしました。なまえは〇〇、年齢はいくつ、どこ住んでる、どんな仕事をしている、趣味は〇〇です。この程度なんですが、準備しておかないと言えません。しかも自己紹介しないとだめだよって、聞いてないけど突然スタートするもんで、面くらいます。
あ、これ毎回あるんかと、3人目あたりで気づきました。社会人としては初対面の人にあいさつするのって当たり前なんですが、いざ授業となると学生がわざわざ自己紹介をするわけでもないですもんね…でも今思えばそういうの失礼ですよね…。ちょっと反省。
カリキュラムに沿って、会話形式のシチュエーションをやっていきます。初めの方は自己紹介の練習も兼ねている感じで、どういう順番で何を話すのか繰り返していきます。テキストに沿って読み上げて、自身にことに置き換えてやりとりする、そんな感じです。中学でもやったようなことかもしれませんが、1対1でそれをやるのは案外難しいもんです。
2人目の時は、テキストのおかげもあって割と簡単に理解できました。スムーズに終わりすぎて、10分くらい余った時、次のテキスト行く時間はないしちょっとおしゃべりしない?と持ち掛けられました。
「さっき趣味はビデオゲームだと言っていたけど、どんなジャンルのゲームすんの?アクション?シューティング?レース?」
「あ…(…ファァアアア!!!!ビデオゲームとか言うんじゃなかったぁぁぁああ!!!!)」
「…fightng game(で伝わる?)」
「ええやん!どれやんの?ストリートファイター?KOF?鉄拳?」
「(え、めっちゃ好きやんこの兄ちゃん…) あー…えー…Guilty gear」
「やったことあるで!どのキャラ使うの?ソルとかでてくるやつやろ!?」
「(めっちゃ掘り下げてくるやんんんんんん!!!!)んー…dizzy、とか」
「え!ディズィとか難しいキャラやん、自分うまいんやな!」
「iyaiya…え?n、no?ん?」(yesともnoとも言えない表現がわからない)
「あ、ほな時間です。またね」
とまぁ、こんな感じで2人目終了。すげぇ明るい人でした。単語返すだけで汲んでくれたので助かったものの、まだまだ先は長いんだなと改めて実感。
でもちょっと楽しいと思った。
大まかな流れをつかみ始めた2人目終了後も冷や汗かなんだかわからないけど汗びっちょりでした。
3人目、斎藤工(風)イケメン
プロフィール写真からしてイケメンオーラ漂うお兄さんで声もかなり素敵でした。ただイケメンなだけじゃなく、自己紹介はこれからもずっと最初にやるから繰り返して練習しておくといいよ、と教えてくれたのはこの人が初めてです。優男かよ。この時もまだ自己紹介の延長です。というか自己紹介の延長の最中辞めましたのでずっと自己紹介しかしていません…。
4人目、うしがえるおばさん
この人が転機。当たりはずれがあるオンライン英会話。はずれということでもないのかもしれませんが、僕にとってはそうとうしんどかったんです。あぁだめだ、辞めようと思ったのはこのおばさんがきっかけでした。ちょっと悪意のある名前をつけちゃいました。横にでかい(デブ)眼鏡をかけたおばさん。環境音もすげぇうるさくて隣の部屋の旦那?おっさんがくしゃみする音とかも定期的に聞こえてくる。それはまぁあんまり気にはならなかったですけど。
まず自己紹介パート。これまで講師の方から進めてくれていたので、後追いでした。このおばさんの場合は、生徒側から自己紹介させるスタンスで、「はい、じゃあどうぞ」みたいな空気で僕が話し出すのを待っていました。
「…」「…」(え…なにしたらええの)
「え、自己紹介して?」
「(え、あ、俺か)a、hai、My name is…」
冒頭から、なんだか違和感を残しつつ、テキストパートへ進みました。
ここでは自身が大学生という設定で、何を学んでいるかとかを話す内容でした。カリキュラム上、会話もしつつ、文脈を捉えられているか適宜質問がはいります。
「今あなたは何を学んでいますか?」
正解は「I'm studying socilogy.」テキスト上はそうなっていた気がします。
しかし、これを僕自身に聞かれているのか、テキストの事なのかがわからず、しばし沈黙していると
「Hey!Speak!!!」と怒鳴られました。
え…怖っ…。
「書いてあるやろこのブロックに。読んでよ。」
「え…I'm studying…そ…そし…?ん?」
「え、読めないの?社会学、知らないの?」
「…えっと…」
「Are you sure study English?」(お前マジで英語を勉強する気あるの?)
「そ…sorry…」
これが一番、きっついお言葉で。確かに甘く見ていた点は認めます。
ごめんなさい。
そんな言わんでよくない!?
と思ってしまったのも事実でして。後で例の後輩に、こう言われて凹んだわと愚痴を漏らしていたら
「そら結構きつい言い方ですわ、若干キレられてて草」
お前もかよ!冷てぇなぁ!
怖くてくじけた
一応5人目も受けました。その人は優しかったです。西野七瀬がフィリピン人だったら、みたいな顔立ちでした(たぶん)。声はローラみたいな感じ。
でも4人目で捥げてしまった学習意欲が戻ることはなく、たった1か月で休学申請をすることとなりました。
どうすればよかった
当たり前の事なんだと思うので、自分が甘いだけやんで終わってしまうんですが、日本語話せない、話しちゃだめっていう環境がオンライン英会話では強く出る気がします。少なくとも、単語を覚えたりフレーズを覚えたり、予習したりするといった自助努力が必要です。授業を受けるような感覚だけでいては、きっといつまで経っても身につかないんだと思いました。ある程度話せる状態の方が、海外に行くことがなく英語のスキルを維持したいからオンライン英会話する、という使い方ならとってもアリ。アリ寄りのアリ。
ハードル下げるのなら、結局はバイリンガルの知り合いに付き合ってもらって練習するのがいいんだと思います。ですがそもそもバイリンガルの知り合いが居るのかっていう点と、互いに時間をとってしまう問題があるわけで。飯でもおごるから付き合ってくれよと言える仲ならいいですが誰でもそれでOKということでもないでしょう。
そういった互いの言語でコミュニケーションを取り合うようなコミュニティ、例えば日本語が学びたい英語圏の人と英語を学びたい日本人をマッチングするような場があれば面白そうなので参加してみてもいいのかもしれないなーと、思ったりもしました。(…すでにありそう)
今でも英語話せたらいいのにと思う事はたくさんあります。
こんな僕でも続けられるような事、あったら教えてください。
(英語圏の愛人が一番いいらしいけれど、それは却下です)