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教職員組合をやめる前に
秋が進みましたが、まだまだあたたかいですね。
先月末で教職員組合勤めを辞めたんですが、やはり、色々思うところはありまして、また記事を書いています(笑)。
教職員組合は、任意加入なんですね。
なので、途中で退会することもできます。
実際、退会する人に接したこともあります。
組合費がかかるだけで、良いことがない、というのがまぁ、メインの理由でしょうかね。
ただまぁ、もったいないかな、と思うんですよ。
教職員組合が職場に存在する、という貴重なことを、みすみす放棄してしまうのがですね。
教職員組合を退会する(脱退という言い方をします)、ということは、組合に入っているメリットや良さが感じられない、ということだと思うんですね。
でも、メリットって、作ろうと思えば作れるんですよ。
しかもそれは、教職員組合だからこそできることなんですよ。
そして、一人一人の加入がないと難しいことでもあるんですよ。
教職員組合のメリットは、肝心かなめは、校長先生や教育委員会と交渉できることです。声を上げられることです。
教職員組合でないと、法的には、この交渉をする権利は保障されていません。個人では、門前払いを食らっても、法的には文句は言えないでしょう。
そして、この交渉で願いを実現する力は、大勢の先生が加入している、という事実、加入率の高さです。
教職員組合をやめると、この「声を上げる」ルートを失います。
これは、実はすごく痛いことです。
労働組合のない職場で働いていた自分は、これは特に強調したいです。
そして、一人また一人と教職員組合をやめていくと、加入率はどんどん下がります。すると、働く教職員の声は届きにくくなります。
ごく少数しか組合に入っている人がいない職場だと、働きやすい職場づくりは難しくなります。働きやすくするために組合が声を上げても、少数のものとなると大切にされにくいからです。
教職員組合を脱退すると、短期的には、金銭的にも役員の負担的にも、楽になるでしょう。
しかし、教職員生活は長いです。
その時、自分の県の教職員組合がない、弱いというのは、かなりマイナスになります。
そこは、教職員組合を脱退しようとしている人に、やめる前にお伝えしたいです。
おっさんの戯言ですが。