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013_小さいけど大きな記念日

私は、恋愛至上主義ではない。
趣味やハマってるものが多いので、恋愛にあまり重きを置いていない、と言った方がいいのかな?

常に恋人がいないとダメ、とか、
毎日電話しないとダメ、とか、
LINEの返事がすぐに来ないとダメ、とか。
むしろそれが全部ダメww

初恋は幼稚園。
(このくらいの年齢の恋心?を初恋と言っていいのかわからないけど。)
同じクラスの男の子。おかっぱ頭のサラサラヘアだったなぁ。
と、同時に隣の組の先生(女性)も好きだった。
正統派の美人で、優しくて、髪の毛サラサラで。
(髪の毛フェチではない←)
幼稚園の初恋なんて、何も起きるわけがなく卒園と同時に終了。

小学校時代。
3年生のクラス替えで同じクラスになったスポーツ万能の男の子。
席替えで隣になって話したり同じ班で行動するうちに好きになった。
と、同時にこの年に転校してきた女の子。
色白で目がクリっとしていて、フレンドリーな子。
同じブラスバンドに入って担当する楽器も同じで、気づいたら好きだった。

このくらいまではあまり気にしていなかった、自分のある特徴に。

小学校高学年にもなると、女子同士で誰が好きだのなんだの話す事も多くなってくる。

その時に感じた違和感。
と、同時にこれは言ってはいけないんだという本能的な察知。

その当時の私は”バイセクシャル”なんて言葉も、そんな恋愛の形があるなんて知らず。大人になったら治るのかな?実際に付き合ったりするのは男性なのかな?なんて漠然と考えていた。

中学から女子高に入学した。
もちろん、先生や学校のスタッフ以外、生徒は全員女子。
女子高だからって同性同士の恋愛がオープンになってるわけではなく、でも付き合ってる子もいたし、周りもなんとなく「あの2人付き合ってるんだよね」的な暗黙の了解はあった。それを責めたり馬鹿にしたりということはなかった。

初めて付き合ったのは中学2年の時、同じ学校の高校2年の先輩だった。
そう、学校の先輩ということは女子。

中高、短大までエスカレーター式の学校だった私は、6年間女子高に通う。
その間、男子との接触が全くなかったわけではない。
男子校と合コンしたり(マックとかで健全にねw)、男子校の学園祭に行ってみたり。初対面が苦手なこともあって、出会いの場から進展することはなかったけど。

始めて男性と付き合ったのは、留学先のカナダ。
同じ大学の同級生。
別の記事に書いたことあるけど、気持ちがまっすくで、優しさの塊のような子だった。何故か彼は自分がバイセクシャルである事をちゃんと伝えられた数少ない相手。
彼に嘘をつくことが嫌だったのかな?今思うと。

若い頃はすごく悩んだ時期もあった。
何故自分がバイセクシャルなのか。
何が原因なのか?
これは一生治らないのか?
自分の気持ちを吐き出す相手もいなかったから、自問自答の日々。
若干、自暴自棄になった時代もあったけど。
今はもう、吹っ切れたというか考えても仕方ないし、なるようになる、と。

2020年の今、セクシャルマイノリティへの理解、パートナーシップの制定。
日本も少しずつだけど動き出している。
でも、私を取り巻く身近な環境は正直変わっていないと思う。
親にも職場でも、自分がセクマイだと言う事はこれからもない。
今まで実際に自分が伝えた相手も数人しかいない。

でもつい最近、間接的ではあるけどカミングアウトした。
結構な人数にw
みんなの温かい言葉に泣けたし、まさかあんなにすんなり受け入れてもらえるなんて思ってもなかった。と、同時にとても不思議な感覚だった。
受け入れてくれる、これにどれほど救われるかわかった気がした。
常に否定される恐怖が頭のどこかにある私にとって、あの日は記念日。

ありがとう。


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