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必要なのは「生態系」を作るアイデアとビジョン

新しいテクノロジーは、緩やかな生態系を形成している。

こう私に教えてくれたのは、DMM.makeの仕掛人として知られている小笠原治さん(の出演番組)でした。

現在世界をにぎわせている、テクノロジー関係の事象…例えば、IoT、AI、仮想通過、クラウド…これらのテクノロジーは、全て単体で存在しているのではなく、それぞれが密接に絡み合った「生態系」を形成していくと言います。

私たちの生活の中で生じる様々な情報を「IoT」で吸い上げ、「クラウド」で管理し、「AI」が分析。そこで分かった情報を「仮想通過」を使って取引する…。わたしは「文系」の「感覚派」なので、この生態系を分かりやすく解説して皆さんを納得させることはまだできないけれど、今まで個別に捉えていたテクノロジーたちが生態系を形成するという解釈が、「感覚的に」腑に落ちました。そして「情報」がこれから大きな価値を持っていくということにも気がつきました。

2〜3年前からにわかに注目されたウェアラブル。その代表格は、おそらくapple watch。そして最近話題のテクノロジーと言ったら、「Amazon Echo」などの「声」を使ったもの。

これらの2つのテクノロジーの魅力は「スマホを取り出さなくてもメッセージを確認できる」とか、「手が空いていないときもお天気がわかる」とか、私レベルではそういった短絡的なものしか思いつかないけれど、実はそれだけではなく、これからのテクノロジーの生態系を作る上で重要なポジションになっていくからこそ、多くの企業が開発に力を入れているのだと思います。(この辺りの未来が見えている人がいたら是非教えてほしい。)

さらに最近話題の「ZOZOSUIT」。この誕生で、ファッションに新たな生態系が形成されていくだろうということはもちろん(この生態系も詳しい人いたら教えてほしい)、「情報」という面から見ていくと、テクノロジーの生態系にも組み込まれていく。ここからたくさんの体型の情報を吸い上げることによって、ある病気になりやすい人の体型の傾向とか、体型変化から見る病気の前兆とかを分析し、個人に還元させることもできる。でも、きっと、それだけじゃない。体型には、価値のある情報がたくさん詰まっているんですね。

「街づくり」や「コミュニティデザイン」にも、この「生態系を作る」という感覚が必要で、例えばおしゃれなカフェを作っても、それがその街でどのような生態系を作るか、または、すでにある生態系の中でどのような役割を持つのかまで考えないと、地域にとけ込むことなく廃れていく。逆にいい生態系を作る、または、そこに組み込まれることができたら、それはきっと長く続いていく。

何かアイデアがある時、それが実現したときにどんな生態系を生み出すか、または、生態系のどんな位置に入っていくのか、そして、生態系を作るためには他にどんなことが必要か…そんなビジョンをもつことが大切だなと感じています。


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