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これからのエンタメはコミュティが基礎になる?

「コミュニティ」って言葉、ここ数年でずいぶん聞く機会が増えましたよね。私も、番組制作をしている中で、日本の地方をより良くする「コミュティデザイン」の事例に何度も出会い、「なんてすばらしいんだ!!」とワクワクしたものです。

でも、この動きがブームになってくると、そこにビジネスチャンスを見いだす様々な人が参入し、全てが全てすばらしい取り組みではなくなってきたように思います。だから、「このブームに迂闊に乗ってはいけない。」と、勝手に警戒していたのです。

でも、今改めて思うのは、「やっぱりコミュニティなんじゃないか」ということ。

この年末年始、比較的ゆっくりとした時間を取ることができ、今話題の本を数冊読みました。

堀江貴文「他動力」

西野亮廣 「革命のファンファーレ」

ゆうこす「SNSで夢を叶える」

前田裕二「人生の勝算」

家入一真「なめらかなお金がめぐる社会。」

見事に話題作ばかりですが、どの筆者も、自分に正直に、100%でやりたいことをやり、成功している人たちで、これからの社会のロールモデルになるべき人たちだと思っています。そしてみなさん、ファンの方との間に、強い信頼関係のある「コミュニティ」を築いています。

例えば西野さん。彼の発する言葉は、いつも正直で、「お金をもらっているから褒めている」とか、「大人の事情で…」とかと無縁な人。売れっ子のお笑い芸人の時代を経て、様々な炎上を重ねて今の信頼を勝ち得ました。

西野さんは、本を売るのに必要なことは、「作り手を増やすこと」だと言っています。作り手は、その作品を買うからです。そして、多くの人の力を集結させて作った絵本「えんとつ町のプペル」は30万部を超える大ヒット。そこから派生した「えんとつ町のプペル展」は、クラウドファンディングのリターンとして開催権を得ることができ、日本中で開催されているんです。西野さんが動かなくても、西野さんのファンの方がどんどん広めていってくれる…これってすごいコミュニティですよね!!

そこで、タイトルの「エンタメ」の話。このお正月、テレビで「君の名は。」と「魔女の宅急便」を見て、すっかり「映画って、本当にいい物ですね」モードになっている私。もともと映像業界を志したのは、映画業界に憧れてだったこともあり、まだ映画界への憧れを捨てきれずにいます。

でも、実際にじゃあどこかの映画会社に入って映画を作るか…というと、なんとなく気が進まないところもあります。(入れるようになってから言えって話なのは分かっているんですが。)

実際のところを知らないので、憶測なんですが、なんか今のエンタメ界って、正当に評価されるのが難しそうなイメージがあります。

例えばクリエイターにどんなに作りたい物があっても、それこそ「大人の事情」で改変させられたりとか、すごく真摯にいい物を作っても、お金をかけてバンバン宣伝を打つ作品にかすんでしまったりとか。それに、映画で言うと、若い監督がなかなかデビューできなさそう…とか。音楽で言うと、オリコン1位になる曲は多くの人が知らない曲だとか…。

でも、そのオリコン1位をとっている人たちって、すごくコミュニティ作りがうまいんですよね。ファンも一緒に育てている感=作り手感を感じられるというか。

だから、これから、いい物を世に送り出したかったら、知ってほしかったら、コミュニティ作りに力を入れるのが一番の近道だと思うのです。

そして、そこで忘れてはいけないのは、SNS時代を生きている私たちは、正直な物しか信用しないということ。本当の意見とPR的な意見を嗅ぎ分けることができるということ。本当にいい物をいいという人たちが集まる、信頼感のあるコミュニティでないと、すぐにほつれてしまうと思うんです。

だけどそれって、正当に質が評価される世界ですよね。エンタメはそうであってほしい。

ということで、映像の新しい形を探している者として、今、コミュニティ作りに興味があります。

そこからすばらしいエンタメの未来を作っていけたらいいな。

きっと始めている人は始めているはずなので、いろいろ調べてみようと思います。

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