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留学生にとって、日本での就職活動はしばしば厳しい現実を伴います。特に、日本語ができることが前提となるリソースが多く、言葉の壁が大きな障害となることがあります。しかし、そんな中でも留学生が活用できる有力なツールの一つが、LinkedInです。今回は、LinkedInを使って就職活動を進める方法とその効果的な活用法についてご紹介します。


留学生の就職活動の現実

日本での就職活動には、言語や文化の壁が大きく影響します。多くの求人情報は日本語で提供され、日本語が堪能でない留学生にとっては、求人サイトや就活エージェント、大学掲示板などのリソースを使うことが難しく感じられることが多いです。これらのリソースのほとんどは、日本語ができることを前提としているため、英語が得意な留学生でも日本語ができなければ利用しづらい現実があります。

しかし、こうした状況の中で重要なのは、自分で道を開拓する姿勢です。日本語ができなくても、英語を活用して自分に合った就職活動を進める方法があるのです。

注目すべきツール:LinkedIn

LinkedInは、世界中で使われているビジネスネットワーキングツールで、特に英語が得意な留学生にとっては強力な味方となります。LinkedInを活用することで、英語話者の人事担当者や経営者と直接つながることができ、外資系企業での仕事を見つけるチャンスが広がります。外資系企業では英語が共通語となるため、英語を流暢に話せる外国人は非常に重宝されます。これにより、日本語が得意でない留学生にも大きなチャンスが生まれます。

LinkedInの合理性

LinkedInの利点は、単にネットワーキングのツールとして使えるだけでなく、就職活動を効率的に進めるための非常に合理的な手段である点です。企業側にとって、全く知らない応募者を公募で採用するよりも、知っている人(例えば、元社員や他の社員からの紹介、実際に会ったことがある人)を採用する方が安心感があります。LinkedInは、そうした「知っている人」のネットワークを築くのに最適なツールです。

LinkedIn活用のバイブル

LinkedInを使いこなすためには、正しい方法でプロフィールを作成し、投稿や他人の推薦文を書くことが重要です。私が強くお勧めする本は、『How to Write a KILLER LinkedIn® Profile ...and 18 Mistakes to Avoid』(著:Brenda Bernstein)です。https://amzn.asia/d/6cbUo7e

この本は、LinkedInを効果的に活用するためのノウハウが詰まっており、特に「リクルーターはどこを見ているのか」という視点を学べます。プロフィールを作成する際の基本的なポイントは以下の通りです。

  • 名前、見出し

  • 現在と過去の職歴

  • 学歴

  • 他者からの推薦文

  • つながり(特に会社関係者とのつながり)

  • 連絡先

  • 投稿内容

投稿と推薦文の重要性

LinkedInでは、プロフィール作成に加えて投稿推薦文も重要な役割を果たします。投稿を通じて、自分の専門性や意見を発信し、業界内での認知度を高めることができます。また、他人の推薦文を書くことによって、自分のネットワークを広げ、信頼関係を築くことが可能です。推薦文は、相手の紹介、長所・特技、具体的なエピソードや実績を盛り込んで構成します。
推薦文を書くというのは一見難しそうに見えますが、構成を押さえればそこまで難しくありません。多くの場合、以下の4つの構成でできています。
1.相手の紹介
2.相手の長所・特技の紹介
3.具体的なエピソードや実績
4.推薦のまとめ

私も授業で試してみたことがありますが、多くの学生が10分ほどで立派な推薦文が書けていました。

今後の展望

LinkedInは万能なツールではありませんが、留学生にとっては非常に有用な手段となります。LinkedInを活用して、自分のキャリアを切り開く手助けができることを願っています。

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