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英語トラックの学生から日本人企業が受ける刺激
日本の社会や文化に深く染まっていないイングリッシュトラックの学生たちを見ていると、そのフレッシュな印象に驚かされます。彼らは日本での生活や仕事の中で、積極的に自己表現をし、意見をしっかりと述べる姿勢が目立ちます。この姿勢は、特に日本の伝統的な「空気を読む」文化とは対照的であり、非常に新鮮に感じます。
積極的なコミュニケーションと授業の活気
イングリッシュトラックの学生たちは、他人の反応を過度に気にすることなく、自分の考えを堂々と発言します。授業中に質問を投げかけると、例外なく自分の意見をしっかりと話してくれるのです。このような積極的な姿勢は、授業に活気をもたらし、教える側としても非常に気持ちが良いものです。彼らとコミュニケーションを取ると、自然と会話がスムーズに進み、思考の幅が広がります。間違いや対立を恐れず、自由に意見を交わすことができるため、双方にとって学びの機会が豊富です。
言語と文化の壁:弱みと強み
もちろん、イングリッシュトラックの学生たちが日本の言語や文化に完全に馴染んでいないことは、時には弱みとなります。日本特有の微妙なニュアンスや礼儀作法を理解するのには時間がかかることもあります。しかし、これが彼らの強みともなり得るのです。異なる文化的背景を持っていることで、従来の日本の常識や固定観念にとらわれず、新しい視点を提供することができます。このフレッシュな視点は、日本の企業や社会にとって、改革や進化を促進する源となる可能性を秘めています。
日本人社員の課題:批判と現状維持
一方で、日本人社員に目を向けると、いくつかの課題が浮かび上がります。日本の職場文化では、会議で意見を言わず、終わった後に不満を共有することが一般的です。また、問題点や改善点があっても、「対立」を恐れてそれを言わないことが多いため、古いシステムが長期間変わらずに残ってしまうことがあります。このような状況は、社員たちの不満や意見が反映されることなく、現状維持が続いてしまう原因となります。
さらに、報告を求められた際に適切に報告しても、反応が不満であったり、怒られたりすることが続くと、次第に報告自体を避けるようになり、コミュニケーションの断絶が生じることもあります。
外国人社員の存在とその影響
こうした日本の職場文化において、外国人社員の存在は時に「脅威」として感じられることもあります。彼らは、積極的に問題を指摘し、解決に向けて行動する姿勢を持っています。このような姿勢が、日本の企業文化に馴染んだ社員たちにとっては、挑戦的に映ることがあるかもしれません。しかし、この「脅威」が実は日本の企業文化にとって必要な刺激なのではないかと考えています。彼らの率直な意見や行動は、現状を打破するために不可欠な要素となり得ます。
脅威を受け入れ、自らを変える必要性
日本人社員もその「脅威」を脅威として受け入れ、自らを変える必要があると感じます。多くの社員は、実は会議で意見を言いたい、古いシステムを効率的に改善したい、批判されてもさらに意見を言いたいと思っているのです。しかし、それができないのは、対立を恐れ、変化を恐れているからに他なりません。このような状況に対して、自分の意見を積極的に表現し、変化を恐れずに挑戦することで、日本の企業文化も進化していくでしょう。
最後に
総じて、イングリッシュトラックの学生たちの存在は、日本社会にとって非常に貴重であり、彼らが持つ新しい視点と日本の文化が交わることで、より豊かで活力ある未来が築かれると確信しています。彼らの積極的な姿勢を見習い、私たちも変化を恐れず、積極的に意見を発信し続けることが大切です。日本の企業文化に新しい風を吹き込むために、彼らとの交流を大切にし、互いに成長し続けることが求められています。