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留学生の不安を軽減し、自信を持たせるセミナー
留学生向け就職セミナーに参加して
今日は、留学生向けの就職セミナーに参加しました。そこで、セミナーの内容とその進行方法に感動しました。特に、学生たちの気持ちに配慮した対応が印象的でした。就職活動は、特に日本の企業文化に馴染みのない留学生にとって、非常に不安を感じるものです。しかし、このセミナーでは、その不安を煽ることなく、学生一人一人を尊重し、現在できていることをしっかりと認め、足りない部分を補う形で励ましていました。これこそ私が求めていた形だと感動しました。その一部をご紹介したいと思います。
学生が不安に感じているのは何?
以前の記事にも書いた通り、日本の就職活動のルールをそのまま留学生に押し付けることは、非常に大きなプレッシャーを与える可能性があります。
特に、就職活動におけるエントリーシートや履歴書での文章作成は、外国人留学生にとって非常にストレスが大きい部分です。これは面接での応答にも通じるところがあります。日本語で効果的に自分をアピールしろ!、印象を良いことを書け!と簡単に言いますが、一定のボリュームを持った文章を書くことは、留学生にとっては大きなハードルとなります。その結果、マニュアル通りに書いて特徴のない画一的なものができてしまう。それは本当にもったいないことです。
学生を励ますフィードバック
セミナーでは、学生に自分の言葉で自由に話してもらっていました。また、学生が発表した内容に対して「拍手を送る」など、非常に温かいフィードバックがありました。その後、よかった点や改善点を丁寧に伝えることで、学生が自己肯定感を高め、次に進む勇気を持てるように配慮していました。学生さんの緊張した顔がほころぶのを見て、こちらも安心しました。
また、セミナーの中で、業界によっては慣習や考え方が異なることも話されていました。例えば、ITやデザイン業界などではあまり堅苦しい面接形式がとられていないということなど。こうした現実にある「企業の多様性」についての言及は一般にはあまりされることがないように思います。しかし、特に留学生の就職活動においては重要だと感じます。自分たち留学生が多様であるように、日本企業も多様であることを知ることは、人間らしさや共通点を感じ、より企業を身近に感じることにもつながると思うからです。
留学生と日本企業の常識の違い
留学生と日本企業の間には、それぞれの常識や価値観の違いがあります。単に国の違いだけでなく、世代間の差もあるでしょう。まず自分の考えが受け止められたと感じることで、自分の知らない相手の世界を受け入れる心の準備ができるのだと感じました。お互いを尊重し、違いを受け入れることで、より良い結果を生むことができるのではないかと思います。これは、企業も学生もお互いですね。
セミナーはあくまでも練習でしかありませんが、企業の本当の面接でも、企業側が学生の話をしっかりと受け止める姿勢を持つことで、お互いがオープンに話し合えるのではないかと思いました。
まとめ
今回のセミナーは、留学生に対して非常に温かく、理解のあるアプローチがされており、学生一人一人の個性や状況に配慮した内容が印象的でした。日本の就職活動のルールや慣習に対するプレッシャーを感じることなく、自信を持って活動を進めるためには、このような支援がとても大切だと改めて感じました。留学生の就職活動において、彼らが自分を信じ、前向きに取り組むことができるような環境を提供することが、私たちに求められていることだと思います。