[My Diary] 9/11 Memorial & Museum

先日、9/11Memorial & Museumを訪れました。
当時はまだ小学生くらいで、記憶はあまり鮮明ではないけれど、日本のニュース速報で観て衝撃を受けたのを思い出しました。ただ、これはニュースとして知っているだけで、本当の意味では知らなかったのだと、ここを訪れて痛感しました。
今回このミュージアムで実際の展示や映像、音声を見たことで、あのとき、この場所で何があったのか——まだほんの一部なのかもしれないけれど、今までより深く知ることができたと思います。

📍 ミュージアムの展示とその衝撃

ミュージアムのメインの展示エリアは撮影禁止になっていて、その意味も一瞬で理解できました。
• 分刻みで時系列に沿って記録された映像や音声
• ハイジャックされた機内からの最後の通報
• ツインタワーに駆けつける消防隊の姿
• 瓦礫の中に残された遺品

これらの展示を目の当たりにすると、ただ「悲しい出来事だった」と片付けるにはあまりにも壮絶で、胸が締め付けられました。
特に、ハイジャックされた機内から家族へ送られた最期のメッセージの音声、ツインタワーの上層階から助けを求める人の通報音声は、言葉を失うほどでした。

🛫 航空業界で働いた経験から感じたこと

ニューヨークに来てから転職し、2年間航空業界で働いていたこともあり、飛行機がテロに使われたことへの悲しみと衝撃はひとしおでした。
• 飛行機がツインタワーに衝突する瞬間の映像
• 衝突の衝撃で鉄屑と化した機体の残骸
• 瓦礫の中から見つかったシートベルトや客席の窓枠

これらを目の前にすると、「飛行機がテロの手段に使われる」という現実が、想像を超える悲劇を生んだことを実感しました。
また、展示の中にはハイジャック犯が空港のセキュリティチェックを通過する映像もあり、「このときに止めることができていたら…」という思いが込み上げてきました。
おそらく、当時航空業界で働いていた人々にとっては、悔やんでも悔やみきれない深い悲しみがあったのではないかと感じました。

🚨 9/11以降の航空保安の大改革

この事件をきっかけに、アメリカの航空保安体制は大きく変わりました。
• TSA（運輸保安局）の設立
• 航空安全法の施行
• 空港保安検査の厳格化

9/11以前は、空港の保安検査を民間の警備会社が担っており、中には移民を安い賃金で雇い、犯罪歴や財政状況のチェックを行わない会社もあったそうです。
現在では、アメリカ国内の空港で働く職員には厳格なバックグラウンドチェックが求められ、保安エリアへの立ち入り管理も徹底されています。
このような体制強化は、二度と同じ悲劇を繰り返さないという航空業界の強い決意の表れだと改めて感じました。

🌿 ミュージアムの雰囲気と訪れた人々

ミュージアムの中はとても静かで、訪れている人々もそれぞれが何かを思いながら展示を見つめていました。
特に、犠牲者の名前が刻まれた壁の前では、多くの人が足を止め、名前にそっと手を触れたりしていました。

また、外には「リフレクティング・アブセンス」という2つの大きなプール状のモニュメントがあり、事件で失われた命の多さを改めて実感させられます。
水が絶えず流れ落ちるその様子は、悲しみとともに「忘れない」という決意を象徴しているように感じました。

📌 9/11 Memorial & Museum 訪問のポイント

もし訪れる予定の方がいたら、以下の点を参考にしてください。
• 事前予約：オンラインでの事前購入がおすすめ（当日券もあるが混雑することも）
• 所要時間：じっくり見たいなら2〜3時間は必要
• 混雑状況：週末は特に混むので、平日か午前中の訪問が◎
• セキュリティチェック：手荷物検査あり
• 撮影禁止エリアあり：メインの展示エリアは撮影NG

🌱 訪問を終えて感じたこと

今回の訪問を通じて、改めて日常の尊さを実感しました。
あの日、普通に仕事へ向かった人、家族に「いってきます」と言った人が、突然その日常を奪われてしまった。
そんな理不尽なことが二度と起こらないようにするためには、私たち一人ひとりが記憶を風化させず、学び続けることが大切なのではないかと感じました。

ニューヨークに住んでいる方も、旅行で訪れる方も、一度は足を運んでみてほしい場所です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました☺️✨