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心婚性活⑤
そして離婚…??
焼き肉を皆で食べ亜紀と亜紀の彼氏は帰った…
帰り際に「久美、ダンナに話すとき私も行くから安心してね」
下ネタオジがTAXIで送ってくれた…
家の近くまで…
(無言のままだと、何か照れるな…
オジも何か話してくれないかな…)
考えてる間に、タクシーが停まった。
「ミクちゃんまたね。最後に握手、無理しないで」と手を差し出した。
(ありがとうございます。名前…クミですが)
右手で握手した…。ん?オジ、私に触れたの初めて…
掌に何かを感じた。
「お礼だから受け取って…」
タクシーはオジを乗せたまま走り去った。
何?これ…??
メモだ。電話番号…??
連絡先を渡された…
暗い部屋へ入ると、楽しかった一日と離婚する事を覚悟した事、離婚すると言う事はもう俊樹を感じられなくなる事、色々な思いが交錯し涙が零れた…。
話しにならない話し合い…
数日振りに主人とあって話しをした。
離婚して欲しいと告げた。
「理由は??」
(あの人との約束を守ってくれないから、家の事を何もしてくれなくなった、そしてアナタがセックスを拒否するから…)
セックスレスになった原因を聞いた…
「俺の頼みを断ったよね、あれで俺は面子が潰れた…許さないと思った。」
(あんな事、承諾できる理由無いでしょ??何で知らない男に抱かれなきゃならないの??私の事愛しているって…)
「俺は愛してる、だから頼んだ、お前は俺を愛しているのか??お前は死んだ俊樹の事しか愛せないんだろ??それを抱いてやったんだ、好きでもない俺とセックス出来るんだから、他の男でも股を開けるだろう?」
本性が見えた、そんな風に私をみていたんだ…
俊樹の墓前で言った事も嘘だったとわかった。
「やり直せない?俺は久美の事愛してるんだぜ」
エッ!?何言ってるの今更!支離滅裂じゃない?
もう終わりにしよう。これ以上話しても何も変わらない。離婚するから届を書いて送って下さい。私は実家に帰るから。
「わかった好きにしろ!」と言い放ち、家を飛び出した。
亜紀に電話で経過を報告。涙が止まらない…
最低限の荷物をまとめた。
そして祖母に電話をかけた。
「帰っておいで、久美ちゃん…」
決意…揺らぐ心
祖母の温かい言葉に救われた。
「久美ちゃんは良くやったよ、もう頑張らなくて良いんだよ。いいから帰っておいで。またばあちゃんと暮らせばいいさ。」
誠也と離婚すると言うことは、俊樹とも訣別する事だとずっと信じていた…あの日から。
でもそれは私が私自身が俊樹の死を受け入れる事が嫌だったから、受け入れる事が怖かったから…
心の何処かにまだ俊樹への未練がある…それが離婚への決意を揺るがす。
だめ、前に進まなきゃ…
前に進んで進化しなきゃ…
※実話を元にしたノンフィクションです…♡
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