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『パートナーシップとキャリアとお金』

【安心感からくるのかな?】
私はキャリアコンサルタントとして、これから結婚・出産を考えている女性のご相談が多いのですが、その中で、同棲や結婚を決めた方で、
仕事のパフォーマンスやモチベーションが下がってしまう姿を
何度となく見てきました。

それが、何によるものなのか、原因は定かではありません。
ホルモンの作用なのか?その方の依存心の強さが出てくるのか?
集中力が切れてしまったのか?・・・。

たぶん、その根本にあるものは、ここで簡単に結論付けられるものではないと思います。ましてや、人によっても異なるでしょう。
過去の親子関係、両親の夫婦関係、上司や同僚との関係、職場の環境、仕事にまい進してきたことによるストレスなど、紐解くとさまざまなことが混在して、そのような状態となって表れていると思います。

ただ1点、みなさんが共通して言う言葉があります。

『仕事‶は”辞めようと思います』

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【その退職、待った!!!】
相談に来た時点で、はなから仕事を辞める前提なのです。
その上で、今後の仕事をどう探したらよいか、彼と一緒に暮らしていくのに適した仕事は何なのか、今のような大変な仕事ではなくて、もっとゆるっとできる仕事が良い、という内容から始まります。

でもね、ちょっと待ってほしいんです。

『彼女と暮らすため、今の仕事は辞めるつもりです。今は稼ぐつもりもありません。』
中にはこういう方もいると思います。何も悪いことではありません。
そういう時期だったんだと思います。いわゆる『転機』です。
もちろん、それで生活が成り立てばOKですし、パートナーとの合意が取れていればいいんです。キャリアコンサルタントは、中立な立場でお話を聴く
存在です。それを止めたりはしませんし、その前提でご相談があれば、全く問題ありません。

そして、女性も同じように、生活が成り立てば、パートナーとの合意が取れていれば、その前提でお話を進めるのは、特段問題はないのです。

それでも敢えて、私は問いたい。この問いに性差はありません。

『どうして辞める前提なのですか??』
『続けていくための方策を懸命に考えましたか?』
『続けられるように周囲に働きかけましたか?』
『辞めて、生活できますか?』

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【結婚は生活そのもの】

結婚は人生を共にしたい人と、一緒に歩みだす、基盤のようなものです。
もちろん、結婚という形式をとることが全てではありません。
事実婚、別居婚、籍を入れる・入れないも自由です。
形はともあれ、共に暮らすこと、それは生活そのものです。

ここに消費支出についてのデータがあります。

202007消費支出

総務省・家計調査報告 2020年7月より抜粋

このデータはあくまで2人以上世帯・全国平均です。
また、特筆すべきは住宅費ですが、親との同居・持ち家・ローンの有無等
条件はさまざまです。
もし賃貸住宅を希望している場合は、さらに金額が上昇します。

さて、仕事をしなくても、生活は成り立ちますか?
パートナーと是非、現実のこととして話し合ってほしいのです。


ここで1つ注意事項です。
女性は『現実スイッチ』が入ると、詰め寄る傾向があります。
そこは、2人のこれからのこと。例えパートナーに貯金がなくても、
笑顔で、事実として捉えてください。
そこからどうするかを考えていけばよいのです。

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【ここで、キャリアとお金を考えてほしい】
今、あなたは会社を辞めようとしています。
当然ですが、今後の人生も続いていきますよね。
例えキャリアを中断しても、社会復帰は可能です。私もそうでした。
ただ、そのブランクを埋めるためには、想像以上の努力が必要です。

結婚・子育て・介護など、仕事の両立が大変な状況は多々あるでしょう。
その時々で、その割合を上手に考えて頂きたいのです。
一時の感情だけで、辞めるようなことはしてほしくない。
熟慮した上で、その選択をしたのなら、本格的に仕事に戻るときの覚悟が違います。
虎視眈々と戻るタイミングを狙う、そのくらいの戦略を持ってほしい。
そして同時に、生活費のことも考え合わせましょう。

さて、あなたは、パートナーとどんな未来を描きますか?


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