備えあれば憂いなし!?働くとお金を考えよう
【一時期、話題にはなったけど・・・】
年金2,000万円問題が取り上げられて久しいですが、あれからみなさん、何か意識は変わりましたか?こんな感情だけが残っているのではないでしょうか?
『老後2,000万円って、そんなの足りるわけないよ!』
『何かしなきゃ!でも何をしたらいいんだろう・・・。』
そして日常生活に追われているうちに、コロナの渦に巻き込まれ、気づけば何も変わらない毎日・・・。そういう方がほとんどだと思います。
【年金2,000万円問題って何だったの?】
そもそもの発端は、金融庁・金融審議会・市場ワーキンググループが平成31年4月12日に発表した、
『人生100年時代における資産形成』に端を発します。
その中で課題として以下の3つが挙げられていました。
①長寿化
②現役世代(特に30代・40代)の収入・貯蓄の減少
③金融資産額が少ない高齢者世帯の割合が上昇
さらに日本は、米国と比べて効果的な資産形成が行われていないとし、『iDeCo』や『つみたてNISA』に関して、その制度(税制優遇措置等)の説明と、併用することにより、生涯を通じた資産形成が可能とし、 資産形成の普及・定着の必要性を説いています。
この話をみつはし的にまとめると、国としては、
『国民の皆さん、資産形成をやっていきましょう!制度は作りました!このあと考えて行動するのは自分ですよ!』と言っていると感じます。
決して国も自助努力だけで老後を何とか頑張って、と言っているわけではありません。
関心を寄せ、自分や家族の今後を、どのように考えるかは【あなた次第】です、と言っているのです。
【今、必要なお金で精いっぱいなんですけど・・・】
このnoteを、子育て中の方や、これから結婚・子育てに向かう方も読んでくださっていると思います。
そして、多くの子育て世帯が、目の前のお金の工面で精いっぱい。とても老後までは考えられない。それが正直なところではないかと思うのです。
FPとしては、先々のライフプランを見据え、現状を把握し、どのくらいのお金が必要になるのか、具体的な数字で可視化する。そしてそのために必要な手立てを講じることがお金との付き合い方だと考えています。
具体的なライフプランの立て方は、今後noteに書きますが、ライフプランを考えるにあたり、重要な要素は収入です。それを原資として、支出・貯蓄・投資と振り分けていくのです。そして、その収入を支える基本は、仕事で得られる賃金です。
ここでキャリアコンサルタントとして、お仕事の相談に乗っている者としては、仕事に対して、以下に書く、こんな気持ちで従事しているのかどうか、とても気になります。
充実感をもって仕事ができている。能力や強みが遺憾なく発揮されている。笑顔で日々、仕事ができている。仕事と家庭のバランスが取れている。やりたいことに挑戦できている。
そう、個々人が、それぞれの価値観に従って、充足感をもって仕事ができている状態です。
収入がいくら高くても、心と身体をすり減らし、何のために働いているのか、もはやわからない、そんな人生は歩んでほしくないと思っているのです。
収入は仕事選びの重要な要素ではありますが、それが全てではありません。
ただ、あまりにも収入が少なくは生きていけない、これもまた真実です。
その折り合いをどうつけるのか?そう、つまり『どう生きていくのか?』という問いに近いものだと考えています。
【で、どうしたらいいの?】
ここからは個々人の状況によりますが、いくつかの方法はあると思います。
① お金に働いてもらう
これはまさしく『投資をしていく』、ということです。
自分も働き、その間にお金が少しでも殖えるように投資をすることです。
② 転職を考える
前述の文章と矛盾するように聞こえるかもしれませんが、収入の多いところへの転職をするのです。
ただしそれを考える時、ご自分の強みやスキルが活かせるところ、少しでも納得感のある仕事との出会いを求め、転職活動自体に、懸命に取り組む必要があります。
しっかりと準備をし、本気で取り組んでほしいですし、場合によっては大変な道のりになる方が多いのもまた事実です。そう、覚悟は必要です。
③ 副業など別な収入の道を考える
(会社によってはできない場合もあります)
本業には今のまま取り組み、副収入を得るというやり方です。
このメリットは、自分のやってみたい仕事を試したり、スキルを伸ばすなど、自分の力を試す機会を作ることできることです。
そのことで今後のキャリアへの自信がつき、やりたかった仕事に転職できる可能性も増してきます。副業も、取り組み方次第では、経験になるからです。
たとえ本業には納得感が少なくても、副業をすることで充実感が得られ、
本業にも良い効果が表れることも多々あります。
【可能性を広げてほしい】
このように現状に対して、できることを考え、自分の可能性を広げながら、仕事とお金に向き合うことは、家族や周囲だけではない、まさに
『自分』のこれからの人生を考えることだと思います。
さらにその行動自体が、これからの『人生100年時代』に必要な能力だと思うのです。
みなさんもこれを機会に考えてみませんか?