丸太小屋コピペ
こんにちは、たちかわです。
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みなさんは丸太小屋コピペを知っていますか、丸太小屋コピペとはアメリカのSNS,redditに突如日本語で投下された怪文書の一種です。
私は同性愛者ではありませんが、大谷翔平さんと一緒に森の中の丸太小屋に住みたいです。私たちはセックスをすることはないでしょう。しかし彼が臀部を引き締めながら木を切るとき、次第に汗ばむ裸の上半身を、キッチンの窓から見ていた私は密かに腰の炎を燃やします。私は階段を上って、自慰行為をするでしょう。私は翔平を頭から追い出そうと、必死に女性の身体を想像しますが、それが無意味なことを知っています。最終的に私は絶頂に達することができないでしょう。そして私は怒りと切なさを感じながら階下に戻ります。 時には私たちはテーブル越しに目を合わせることがあるでしょう。その瞬間、私たちは自分自身の内奥に潜む感情に、喜びを見出す暇もなく蓋をして、そしてそれぞれがしていたことに戻っていくのです。ある日私たちの一人が死に、もう一人が丸太小屋の外に彼を埋めます。それから彼は旅立った友人にちょっとした詩を書いて、そして真のプラトニックな愛なしには生きる理由を見出せずに自殺するでしょう。
この文章はかなり味わい深いです。まず、「私は同性愛者でない」と言いながら大谷氏と一緒に暮らしたいと言っているため筆者は男性であるとわかります。別に性愛を持っていないと同棲していけないわけではないので同性愛者でないという否定には筆者が自身に自己暗示をかけているようにも思えます。
次に筆者は氏の体を見て自慰行為をします。筆者は同性愛者ではないと言っていましたが、女性より氏の方に性愛を抱いていることは明らかであると読み取れます。
また、筆者と氏が互いに目を合わせ内なる思いをひた隠すという描写から両思いになりたいという気持ちが見て取れます。しかし、両思いでありながら互いにその思いに蓋をしているので結ばれることはないというやりきれない関係でありたいとも筆者は思っているようです。
最後に筆者と氏どちらかが亡くなったとき、片方も後を追うように自殺するとも書いてあります。この対象が筆者と限っていないところがポイントでです。これは筆者と氏が同じ思いであってほしいという願いが込められています。
以上のことから、筆者は同性愛者ではないと頑なに言い張りながら氏と両思いであり互いに後を追うように自殺するくらい依存して欲しいという鬱屈した思いが込められています。大変趣深い文章であると思います。
しかし、この思いを告げなければいづれ関係は破綻するとも思います。このようなぬるま湯の関係は長くは続きません。
この関係は武田綾乃氏の「馬鹿者の恋」に通づるものがあります。やはり玉砕覚悟で思いを告げたほうがスッキリするでしょう。
ちなみに丸太小屋コピペには元ネタがあり、元ネタはゲーム・オブ・スローンズのジョン・スノウが対象だったようです。というわけでredditにこのコピペが書かれたのはある意味で因果応報、今風に言えば「お前が始めた物語だろ」というわけです。
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