偽の妹 後天性の妹 年上の妹
こんにちは、たちかわです。
私は特段妹属性が好きというわけではありませんが、ここ一年で妹属性の恐ろしさを垣間見ましたので、まとめておくことにしました。妹属性の罪深さについて説明できたらなと思います。
妹が先天的なものではさして問題はありませんが、後天性の妹はある種の業を背負っているものがいます。その業は時に他人を狂わし、人生に深い傷を残すものもいます。それは偽の妹であることが多いです。それでは偽の妹を分類別に纏めていきましょう。
偽の妹
偽の妹は実の姉、兄ではない者に対して「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」と呼びかけていいよってくるキャラクターのことです。これだけでも何やらおかしいと思いますが、年上の者に親愛を込めて「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」と呼びかけることもありますしそれほどおかしいことではありません。
また、この二人称を使うキャラクターはありふれているのでこれだけで危険と判断するのは殺人犯のほとんどがパンを食べていたから小麦は危険だと言っているようなものです。
後天性の妹
妹の条件として上の兄弟、姉妹が必要となりますから、必然として先天的に妹になることがほとんどです。ただ、後天的に妹になることもママある話です。例えば親が再婚して、相手方に年上の子がいた場合、後天的に妹になります。
これだけならさして取り上げることもないと思いますが、最近少し興味深い作品が出てきたので紹介します。
容姿端麗、学業優秀、スポーツ万能、金持ちの家に生まれ、超美人の姉妹までいる。順風満帆な人生を送る千秋には悩みがあった。
なぜか! ま~ったく女の子にモテない!
生まれてから一度も恋をしたことがない!
高校では心機一転、女子にちやほやされる日々を送ってみせる!
そう誓った翌朝、目覚めた千秋は女の子になってしまっていた。自慢の外見を失ってしまった千秋は大ショックを受けるが、鏡で見た「わたし」の姿は、めちゃくちゃ可愛い!
さっそく妹に見せびらかしに行く千秋だったが、女子にモテモテな双子の妹・楓の身にも、とんでもない異変が起こっていて――
これは埼玉県が誇る美少女三姉妹の次女、千秋ちゃんによる――まったく恥ずかしくない堂々たる初恋の物語である。
俺妹でおなじみの伏見つかさ先生が最新作でTSものを書いていました。あらすじを読めば分かるとおり主人公の八隅千秋がTSして女の子になってしまう。妹の楓はもっと大変に事になりますが…ここで気づいた方も二人には姉がいるため主人公の千秋は後天的に妹になってしまったといえます。流石にこの展開には伏見つかさ先生は「主人公まで妹にしてしまうのか」と関心してしまいました。
ちなみに私が「後天的な妹」という用語を使い始めたのはこの作品がきっかけです。大抵の場合、先天的だの後天的だの気にしない属性ですからね。
年上の妹
私が一番危険視しているのが、年上の妹です。これは自身より年下の相手に対して「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」と呼んでいいよってくるキャラクターのことです。有名なのは「機動戦士Zガンダム」のロザミア・バダムですね。ニタ研の暗示もあってカミーユ・ビダンのことを「お兄ちゃん」と信じ、そう呼んでいました。
また、「それいけ アンパンマン」のメロンパンナも年上の妹です。ジャムおじさんがロールパンナを作る際に、メロンパンナが「姉がほしい」という叶わない希望を述べ、ジャムおじさんはそれを汲み取る形でメロンパンナの姉としてロールパンナを作成したという経緯があります。
そして、この年上の妹は大変危険です。Zガンダムのロザミア・バダムに兄扱いされたカミーユ・ビダンはたくさんの命が散る戦場で精神をすり減らし、さらには強化人間の調整で暴走するロザミアまでも討ち取る事になってしまいます。最終的に精神を完全に病んだカミーユ・ビダンは長期療養を余儀なくされます。
メロンパンナの姉として作られたロールパンナも作成の段階でばいきんまんの計略で悪の心を植え付けられてしまいます。その結果ロールパンナは善の心と悪の心を抱えた多重人格者になってしまいました。全てはメロンパンナの傲慢ともいえる願いを叶えようとしたことに対する罰でしょう。
このように、年上の妹が「兄」「姉」とした相手を尽く不幸にします。このことから年上の妹の危険性がわかったと思います。
まとめ
以上のことから、偽の妹の中でも年上の妹は他者にとって破滅的な結果をもたらすことが理解できたと思います。全ては年下の者に年長者の役割を押し付けようとした歪んだ願いが招いた結果であると思います。