決意の日。
わたしは地域の中規模病院で外来看護師として働いて6年目になる。正確に言うと新卒で関西の1000床規模の病院を1年で辞めているので、今の病院で働くのは5年目だ。
正直、仕事を辞めたい。
今の仕事内容は好きだ。病棟で働いていたときに比べてメリハリがあり、自分の時間も持てる。基本的には定時だし、残業すれば残業代が出る。時間外の勉強会や時間外で委員会の仕事もない。当直は夜勤と比べて救急車が来なければ眠れる。同僚は難もあるが、トータルで考えるといい人ばかり。
これだけ見ると他の看護師の方々は辞める必要なんてない。なんて贅沢なんだ。と思うかもしれない。
それでも、辞めたいのだ。
中規模の個人病院では良くある話かもしれない。一人に権力が集中して、その権力に必ず屈しなければならない。そういったことが度々あった。正論や常識の通じない相手。そんな相手と真っ向から対峙し続けついに心が折れてしまった。
わたしは正しくないことを正しいと言うことはできない。間違っていたら間違っていると言いたい。
それができない。そして、相手の思うようにならないと強く責められる。
もう、懲り懲りだ。
あー、辞めたい。辞めよう。
そう思ったのは何年目のときだっただろうか。それでも周りの人たちに支えられ、なんとか続けてこれた。
それが、先日あるメールが相手の逆鱗に触れた。まるで私が常識のない人間であると言いたげなあの目、あの口。すべてが気持ち悪かった。そして、今までの仕事内容や私自身を否定された気がした。
ただ、自分の思うようにならない、小賢しいことを言うわたしのことが気に食わなかったのだろう。
真面目に働いてきてこの仕打ちか………頑張っても成果を出しても何にもならない。自分のためにもならない。
ポキッ。
心の折れる音が本当に聞こえた。その一瞬でさーと感情が消え、仕事に対する意欲も消えた。もうどうでもいい………そう思えた。
とりあえず、今の職場を辞めなければと強く決意し、転職サイトに登録した。
これから転職までの日々をnoteに綴っていこうと思う。
2020/10/1