企業分析『大和ハウス工業』2023.02
皆さん、
おはこんばんにちは!
kumazoです!
今回も、
不動産・建設業界の企業分析をしていきたいと思います。
不動産業界・建築業界に所属するものとして、
企業分析をすることで、
企業の良いところを自分自身に取り入れていきたいと思います。
いくつかの企業の数字を分析して比べていくことで、
企業の特色がわかるのではないかと思います。
参考資料としては、
決算短信、決算説明資料、EDINET、株探、IRBANKを用いて、
数字の分析をしていきます。
今回は大和ハウス工業について分析していきますので、
よろしくお願いいたします。
本編に入る前に、少しだけ自己紹介をさせてください。
Kumazoは一級建築士で不動産・建築業界で15年以上従事し、
マンション・ホテル・戸建て住宅などを設計してきました。
個人的にも不動産投資を行っており、
建築専門の立場から不動産コンサル等を行っております。
現在では、不動産投資用のマンションを設計する立場で、
不動産関係のいろんな方々と仕事をしていることもあり、
内情には明るい立場におります。
不動産投資を正しく理解し、
大失敗をする人やだまされる人が減ればと思い発信をしております。
Kumazoは建築オタクなので、
建築を通して人が幸せにすることができたらうれしいです。
自分で「不動産投資の基本のき」というブログも書いておりますので、
こちらもどうぞ。
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では、本編に参りましょう。
1.企業概要
「大和ハウス工業の企業概要」について解説していきます。
皆さんも、CMなどで良く見かけているかと思います。
「ダイワハウチュ」は有名ですね。
建築業界にいるものとして、
ハウスメーカーが建設業に進出してきて、
売上高上位にいきなり食い込んできたのは、
その当時衝撃的でした。
創業 1955年
資本金 1,616億円
従業員数 16,535人
もともとハウスメーカーだった会社が
2011年にフジタという大手ゼネコンを買収して、
ゼネコンとしても拡大をしております。
さらに2020年には
アメリカの不動産デベロッパーTrumark Companies, LLCを子会社化しております。
ハウスメーカーとして大きな売り上げを誇っていた大和ハウスが
建設業や不動産業を取り込んで、
海外へ進出していっております。
1955年 大和ハウス工業株式会社 創業
1957年 日本軽量鉄骨建築協会の認証を得て、
わが国の本格的鋼管構造建築の道を拓く
1959年 プレハブ住宅の原点「ミゼットハウス」発売
1962年 パネル式プレハブ住宅「ダイワハウスA型」発売
千里ニュータウン(大阪府)に公共団体の戸建分譲住宅として
はじめて「ダイワハウスA型」を建設
1970年 「ダイワハウスCシリーズ」開発
「ダイワハウスニュー春日」
「ダイワハウスニュー飛鳥」を発売し、
プレハブ住宅部門が大きく躍進
1976年 アメリカに分譲住宅事業等を行う
「ダイワハウス・コーポレーション・オブ・アメリカ」設立、
以降アメリカ各地に現地法人を設立し、分譲住宅約1万戸を建設
1987年 オーストラリアに分譲マンション事業を行う
「ダイワハウスオーストラリア」設立
1998年 中国において外国人向け賃貸住宅「天津九河国際村」開業
2008年 小田急建設(株)(現 (株)フジタ)を持分法適用関連会社化
2013年 (株)フジタを完全子会社化
(株)コスモスイニシアを連結子会社化
2014年 (株)トモ(現 大和ハウスパーキング(株))を連結子会社化
(公式HPより抜粋)
配当利回りが4%を超えており、
高配当株となっております。
大株主は信託銀行や保険会社、ファンドなどが
名を連ねております。
魅力ポイント
・業界第1位の時価総額
・研究開発部門をもっているゼネコンのフジタがあるところ
・海外での売り上げを伸ばしているところ(アメリカと中国の両刀)
・戸建住宅、賃貸住宅、マンション、商業施設、事業施設の五つのセグメントのバランスが良いところ
懸念ポイント
・資材価格高騰が建設業全体に重荷
・ウクライナ情勢の長期化
・国内の需要減
2.売上高
「大和ハウス工業の売上げ」について解説していきます。
2022年度の総売上高は4兆4395億円と過去最高を更新しております。
リーマンショック、3.11も一次停滞するも
すぐに回復し年々最高を更新しております。
2021年には一時凹みましたが2022年度もすぐに最高値を更新しております。
3.株価
株価は、
月足を見ると2008年を底に右肩上がりで上昇し
2018年に最高値4594円を付けております。
その後、コロナショックで2230円まで下げるも、
横ばいで推移しております。
月足の画像↓
日足を見ると、
2022年は横ばいで推移しております。
200日移動平均線の下で推移しております。
日足の画像↓
4.EPS
日本の不動産バブル以降、
上下を繰り替えしておりました。
リーマンショックから2018年までは
上下をしつつも右肩あがり上昇しております。
2018年以降は横ばいとなっております。
過去25年の平均EPS成長率を計算すると
約9.10%となっております。
2023年の売り上げは最高値予想がでておりますが、
建材の高騰を受けEPSは横ばいとなっております。
今後、EPSの成長ができるかが鍵となってきますね。
5.営業利益・ROE
「大和ハウス工業の営業利益・ROE」について解説していきます。
日本の不動産バブル以降横ばいだった営業利益は
リーマンショック以降アベノミクスとともに右肩上がり。
コロナショックで一時的に落ち込んだものの、
2022年は過去最高値を付けております。
ROEの過去25年平均は約6.70%と低いですが、
直近では15%を超える時期もあり、
高い水準で推移しております。
今後の物価高の中で
コロナショック前のROE15%以上に戻せるか
注視していきたいと思います。
6.配当金
「大和ハウス工業の配当金」について解説していきます。
配当金は過去12年で非減配で連続増配、
1株当たり126円となっております。
配当性向は過去13年平均で約37.75%となっており、
40%以下で推移しております。
配当利回りは2023年2月17日現在、約4.19%となっております。
売上げ規模が4兆円を超える大企業の
4%越え配当は魅力的に見えます。
少しずつでも連続増配を続けていますので、
このまま増配を続けられるかを注視していきたいと思います。
7.まとめ
建設セクターで時価総額1位の大和ハウス工業。
売り上げ規模が4兆円を超えさらに上昇しております。
ROEの目標は13%以上としており、
建設業では高い値となっております。
日本での時価総額1位という規模でありながら、
高いROEを出せることは他社にない強みだと思います。
ROEの大きさは配当金額にもつながります。
結果として12年の連続増配となっております。
それでも配当性向平均が37%とそれほど高くないので、
まだ安心感はあります。
このまま目標通り順調に売り上げを上げていけるか、
また、海外での売り上げを大きくできるかに
注目していきたと思います。
日本は人口減少となり市場の縮小を感じざる負えませんが、
海外ではインドを含めたアジア圏やアフリカ圏など
まだまだ住宅が必要な地域はありますので、
そこに食い込めるかにかかっていると思います。
引き続き
高配当株×不動産・建設関係会社の分析していきますので、
参考程度に読んでいただければ幸いです。
少しでも良いと思ってくれたら、
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