郊外ターミナル駅の人気上昇3つの要因
スーモ 2022年 住みたい街ランキング(関東版)が先日発表されました。
横浜、吉祥寺は毎年変わらずトップに君臨していますが、
2021年と比べると、
大宮、浦和、船橋、流山おおたかの森のランク上昇しており、
埼玉県、千葉県の郊外のビックターミナルが
人気を高めている結果となりました。
考えられる要因としては、
①駅前再開発
②都心のマンションの価格高騰
③都心までの時間的距離の近さ
が挙げられます。
①駅前再開発
今回、初めて埼玉県の大宮駅がトップ3に入りました。
(去年は恵比寿だった)
駅前の再開発が主な要因と考えられます。
駅前に新しいデパートができたことと、
タワーマンションができたことが、
街のイメージの向上と利便性に寄与しております。
古い建物を壊し敷地を組み合わせて大きなビルを造ると、
街のイメージがガラリと変わり、
「住みたい」と思わせる要因となります。
住みたいと思う人が増えれば需要が上昇するため、
街自体の価値が上がっていきます。
街として良い雰囲気を醸し出すことが
街の価値の上昇し、
ひいては不動産価値の上昇につながります。
街の価値の不動産の価値はほぼイコールです。
一つ一つの建物が街を意識して造られることで、
海外のように価値の下がらない街ができると思います。
②都心のマンションの価格高騰
都心マンションの価格が高騰し、
バブル期を超えました。
※住宅価格高騰についての記事はこちら
最近の新築マンションは、
1住戸の価格が高くなり過ぎたので、
マス層が買える価格に抑えるために、
1住戸の面積を小さくして販売しております。
一昔前は、
マンションの1住戸の面積は80㎡台の広さが多かったのですが、
最近では70㎡台まで小さくなっております。
感覚的に、
ファミリーマンションは80㎡が一般的な広さと認識している人が多く、
広めの3LDKが80㎡で
少しLDKが狭い3LDKが70㎡というのが
広さの目安です。
都心の新築マンションで70㎡では
狭いと考える人、または割高と考える人の場合、
郊外のマンションが選択肢に入ってきます。
③都心までの時間的距離の近さ
コロナにより都心ではなく、
都心まで1時間圏内の郊外に住みたいと思っている人が増えていましたが、
郊外だと駅から遠い戸建ての住宅しか選択肢がありませんでした。
そうすると、都心への通勤時間が電車に乗っている時間1時間以内でも、
歩く時間を考えると約1時間30分もかかってしまいます。
なんとなくですが、1時間前後であれば”一般的”みたいな感覚があり、
1時間半となると急に遠くに住んでいる感覚になります。
しかし、郊外のターミナル駅徒歩5分圏内にマンションができれば、
通勤時間が1時間以内に収まり、都内に住んでいる場合と
さほど変わらなくなります。
通勤しているサラリーマンはDoor To Doorの時間で考えるため、
1時間の通勤時間の内容が
歩いている時間が短く、電車に乗車している時間が長い方が
楽だと考える人も多いかと思います。
ターミナル駅だと始発駅であることも多く、
座れる傾向があります。
まとめと補足
上記のような3つの要因から、
郊外の街のランキング上昇したと考えられます。
私は、
地方から移住してきましたが、
徒歩圏内に大きなデパートがあったり、
コンビニがあったりすると本当に便利に思います。
地方では、
コンビニに行くのにも車を使ったり、
デパートまで車で1時間かかったり、
車がないと生活できませんし、
車に乗っている時間は本も読めず、
youtubeも見ることもできません。
都心は人が多く大変に思う部分もありますが、
この便利さからはなかなか離れられそうにありません。
このように、
街の便利さや雰囲気の良さが
住みたいと思わせる要因となり、
需要が増えれば価値が上がって行くようになります。
街の価値が上がれば建物の資産性が上がりますし、
建物が良ければ街の価値もあがります。
建物を造ることは街の一つの要素を作ることですので、
街に貢献できる建物を造っていきたいものですね。
今後も不動産投資で役立つ知識を投稿していきますので、
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