【まさかの着地点】Somel「まよなか夢想飛行」で1.3倍今を大事にしちゃうnote
こんにちは!
アキレスと亀のともきです!
今回は! #ジョイミュー vol.3 参加アーティストである
Somel「まよなか夢想飛行」
について
こんなふうに一緒にいれたらね
真夜中逃げ出すシンデレラ
つぎはきみの夢
の3つのキーワードで勝手に深読みしていきます!
こんな風に一緒にいれたらね
さて「まよなか夢想飛行」というタイトルがあらわす通りとってもファンシーなこの楽曲。夢の中にいるようなふわふわした感覚が楽しめます。
歌詞もとってもキュートで、それでいてほろ苦い不思議なバランスに仕上がっているんです。
ひらがなな使い方が絶妙でやわらかさがとてもやわらかい。
夢の中だけの恋人が現れるわけです。星の王子様。
夢の世界にはキャンディや風船やお菓子。かわいいくって楽しいものが何でもあるようです。
小鳥がさえずるまで、つまり朝が来るまではこの夜の遊園地で遊ぼうよ。なんて素敵なお誘い。るんるんふわふわです。
シンフォニーを奏でるような満天の星空の下。この世界観なら本当に音楽を奏でているかもしれませんが、とにかくキラキラとしたネバーランドなわけです。
しかし次の歌詞からちょいと雲行きが怪しいわけです。
突然ただのふわふわファンシーソングではなくなった。
こんなふうに一緒にはいられない、ゆるされないふたり。
二人が一緒にいられるのはこの夢の中だけということが突如として明かされる。急展開でごんす。
しかもこのブロックにはさっきまでのファンシーな世界の言語が出てこないのよ。
現実世界では片思いなのか、はたまた禁断の恋なのか。そのあたりはわかりませんがこの夢の世界こそが二人に残された唯一の居場所なわけです。
曲の中に甘い夢と苦い現実を同居させる巧みさよ。すぎょいわ。すぎょい。
真夜中逃げ出すシンデレラ
さて気になる続きを見ていきましょう!
真夜中逃げ出すシンデレラ。シンデレラといえばガラスの靴でおなじみのあのお方。
シンデレラは真夜中に魔法が溶けてしまうわけですよ。
でもこの楽曲ではむしろ真夜中の魔法にかかっているし、逃げ出した先がここなのですよ。そしてそこで王子様と出会った。
そしてさよならのかわりにお花をください。これもファンシーな世界観で片づけてもいいのですが、ちょっと思うところがあるので後からこじつけていきます。
白い世界に閉じ込められる。囚われのプリンセス。
このあたりで喉元に刃物を突き付けられるようなひやりとした緊張感を感じるのは僕だけでしょうか。
そのあたりは最終章で勝手に深読みしていきましょう。
つぎはきみの夢
さてここまでで出てきた引っ掛かりはさよならの代わりにお花を下さい。そして白い世界で眠りつづける。そして夢の中でしか会えない許されなざる恋。
ここから想像してしまうのは、白い世界=病院ってことなんですよ。
真っ白な病室でもう外に出ることもできない。想いを伝えても一緒にいられるのはあとどれくらいの時間なのだろう。体はもう病にとらわれてうごかない。そんな情景を想像してしまうのです。
そう考えると今までの言葉がすとんと腑に落ちてしまう。
それをベースに最後の歌詞を見てみてくださいよ。
お空にかかる虹の橋を渡っていってしまうのです。
もちろんポジティブに見れば美しい情景で、虹の橋を渡って空の向こうの君の夢に遊びに行くわって見ることもできるのだけれど。
でもどうしてもさっきの話が引っ掛かってしまう。
虹の橋を渡って向こうの世界に行ってしまう。私の夢はそこで終わってしまうけれど、きみの夢にはいつでも遊びに行くからねって見えてしまう。物事を切なくとらえたい病なのだろうか。
遊園地もお菓子も風船も夢の世界の王子様も、病に侵されて病院で人生のほとんどを過ごした少女が思い描くキラキラしたものって感じがするのよ。
その考えを裏付けるように、歌詞として記載はないけれど楽曲の冒頭にセリフが入るのよねぇ…
ファンシーな世界との対比でその悲しさも一層引き立つ。でもその影があるからこそキラキラした夢の世界がより一層光って見えるみたいな、そんなバランスのとんでもねえ曲でございますよ。
ご覧いただけましたか?曲はもちろん映像の美しさも魅力の一つなのよね。
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それではまた次回の記事でお会いしましょう!ばいばい!!