【物語の結末は?】尾上陽「太陽」で1.3倍優しい気持ちになるnote
こんにちは!
アキレスと亀のともきです!
今回はEMNWG vol.1に収録されてる
尾上陽「太陽」
について独断と偏見で勝手にノートして行きます!
暖かな美しさ
「太陽」というタイトルが表す通り、サウンドは暖かな美しさにあふれています。
デジタルを全面に押し出したりはせず、あくまで生っぽい音にアクセントとしてデジタル感を足す。聞きやすい、心にスッと落ちてくるような仕上がりです。
今回はロックな尾上さんではなく優しい尾上さんのターンだったのでバチばちの歪んだギターは登場しませんが、尾上さんのセンシティブな感性がはっきりと現れた楽曲になっているのではないでしょうか!?
奥の方にいるアコギの音やオルガンの音があたたたかい。※たが多いのはわざとです。
後述する歌詞とのギャップが歌詞のほんとのところを表しているように感じます。
春になるのが待ち遠しくなるような楽曲です!
ニヒルな僕と暖かい太陽
さて尾上さんの真骨頂である詩的で美しいながらもニヒルな歌詞。
本領が盛大に発揮でござんす。
何はともあれ伝えたいのは
優しい嘘のことを 愛情と呼ぶなら
きっと世界は 悲しい本当であふれているのだろう
君が笑うから泣いた
この歌詞の美しさよ!何それ!美しい。
しかもこれはビューティフルではなくあはれ。あはれのやつです。
優しい嘘のことを愛情と呼ぶとするならば、「君」が笑いかけてくれるのは愛情からと捉えて良いと思うんです。それが嘘だとしても愛から来るもの。
その愛を受けて涙を流す。この涙にどんな意味があるのかを勝手に深読みして行きます!
まずこの曲の主人公である「僕」はニヒルなリアリストです。そのことが先ほどの優しい嘘のこと〜もそうですが、歌詞の至る所から読み取れます。例えば2コーラス目のサビの歌詞
きっと 巡り会うために生まれたとか そんなドラマじゃないのだろう
忘れないでいて どの瞬間だって ただの偶然だから
この歌詞をサビに持ってくるセンス!と思っています。
運命ではなく偶然と言い切るニヒルなリアリスト。
それはそれで良いかも。巡り会うことが運命ならなんかそこがゴールみたいだもんね。その先も続いていくんだ。運命とか考え始めるとね。この先さよならの運命が…とか考えちゃうからね。ええやん。
そんなニヒルな「僕」を太陽のような暖かさで包み込む「君」がいるんです。
これもたくさん出てくるのですが1番わかりやすいところを。
当たり前のこと 空の高さ 水の透明度に
君は特別をもたらしてくれたよ 僕はどうなんだろう
当たり前のことにも改めて感動できるような感性をもらった。陳腐な言い方になってしまいますが世界が綺麗に見える状態になっているのです。
そして自分も同じことができているのか心配になるほどに相手を想っているわけです。
そんなこんなで色々ありまして(尺の関係で中略。みんなじっくり歌詞読んでね)この歌の結末はどこに向かうのか。
涙の代わりに 歌って届けたいと思った
光の代わりに 笑って 確かにここにいるって
というもの。
「君」に届けたい想を歌にします。
これすごい変化だと思うんです。だってこの曲の歌い出し
一つだけ教えてよ 僕も教えるから
ですからね。何かあげないと何を得れない野良犬のメンタリティでしたから。この「僕」が太陽のように暖かい「君」に出会ってひだまりのような安心できる居場所を獲得する物語。と言って良いのではないでしょうか?
「君が笑うから泣いた」の涙は氷のような心を温められた。まるで雪解けのような涙ですよね。
なんだろうな…めっちゃいいアニメの主題歌とかになってほしい。3月のライオン系。僕大好き。
あぁあはれ。
楽しみにしていたことはどうだったのよ?
さて以前の記事で僕は様々なアーティストから刺激を受けることを楽しみにしていると書いていました。どの立場やねん偉そうに。
これに関してはジョイミューハウスに行ったり楽しそうで羨ましい。シオリさんとの琵琶コラボもめっちゃ良かったしアキ亀カバーも超嬉しかった!
この先もたくさん刺激受けて、僕らも刺激もらって切磋琢磨して行きたいと思います!!よろしやす!
さて、そんな尾上陽「太陽」も収録されている
Enjoy Music New Wave Generations vol.1は現在大好評配信中です。ぜひ聞いて!
それではまた次回の記事でお会いしましょう!バイバイ!!