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【思春期の苦悩と矛盾】KaHO「未完成エスケープ」で1.3倍アツくなるnote

こんにちは!
アキレスと亀のともきです!

今回はEMNWG vol.1に収録されている

KaHO「未完成エスケープ」

について独断と偏見で勝手にnoteしていきます!レッツキティちゃんチャレンジ!!


やっぱりエキセントリックガール

この「未完成エスケープ」という曲はKaHOさんの特徴全部盛り福袋なわけですよ。

やっぱり最初に耳を持っていかれるのはサビの特徴的な転調

サビの入り方とかもうね。神がかってる。
KaHOさんといえばな感じの言葉が詰まったラップのようなパートからサビになだれ混むわけなのですが、これやばい。

サビの入りで転調すんのよ。
そこまでが語りに近いようなパートだったのが一転、一気にメロディアスに!
このギャプ堪んないよね!サウナからの水風呂だね(多分違う)

とかここまで書いて、ほんとに転調してるよな…?って不安になるくらいの自然さ…ちょうどいい違和感。

そんで2コーラス目のAメロ。
いよいよがやってきます。そう。変拍子。
変拍子に関しては言葉で説明できん。聞いてくれ。頼む。
とにかくカッコ良いんだ。ほんですげぇんだ。
福島県産の僕が「頭ん中どないなっとんねん」と関西弁になってしまうくらいには良いんだ。聞いてくれ。

後はその前後の語りが良い。耳の保養。ここに関してはただのファン。

やっぱりこの転調変拍子
完璧に均整が取れたものよりちょっとアンバランスな方が…っていう人間の心を刺激している気がしますよね。策士です。

後述する歌詞についてと合わせてもやっぱり不安定な思春期のココロ。というイメージ。ギザギザハートでキレたナイフです。

でもそれが良い。誰しもが通った。人によっては見て見ぬ振りをした思春期をきっちりまだ持ってる。最高じゃないか。ある意味パンクよね。ステージ上で血だら真っ赤とかにならないことを祈ります。


夢のパラドックス

さて、ここからは歌詞について少しだけ触れていきます。
KaHOさんの描く歌詞は世界観が出来上がっている。言葉のチョイスが憧れる。こういう詩を描いてみたい。

言葉は呪いだ曖昧に意味をつけた その一歩が
僕の生きる糧になって
僕の生きる枷になった
「そんなこと知らないで君は生きてる」
そんな今を生きないで僕は知ってるから
伝う涙も その色も 見えなくなった ああ

言葉は呪い。ある言葉が生きる糧になり、でもその言葉に縛られて結局生きづらくなってしまう。ありそう。
君は優しいねって褒め言葉が、そう生きなきゃって呪いになる。ああ。ありそう。

後半部分は、この後ろの歌詞とも絡み合っている気がするので先にそちらを紹介します。

辛いことって 何度だって 慣れないからいっそ
不乱になって 唄にしちゃって 君にあげたい
愛してよって また頼って 何度でも言うよ

ココロの叫びって感じです。
表現者って冷たい目で見られがちだと思うんです。特にそれが思春期真っ只中だとしたら。
それならいっそ唄にしたい。それでも表現者は奮い立つわけですよ。

先ほどの歌詞の後半部分。

「そんなこと知らないで君は生きてる」
そんな今を生きないで僕は知ってるから
伝う涙も その色も 見えなくなった ああ

鉤括弧がついていると言うことは恐らく「そんなこと知らないで君は生きてる」は投げかけられた言葉でしょう。
これは例えば、思春期真っ只中。なんか夢を語るのが恥ずかしいお年頃の頃。

ミュージシャンになんてなれっこねぇよ!どれだけ狭き門かしらねぇのかよ!と言うような嘲笑。もしかしたら心からの心配の言葉かもしれませんが。

そんな言葉も心に深く刺さってしまう。というか自分でもわかってる。
言われなくても自分でわかってるよ!
頬には涙が伝い、夢に溢れてカラフルだった世界も色がなくなってしまう。


…みたいなね。妄想だけどね。

それじゃ悲しい歌じゃん。とお思いのそこのあなた!サビをお忘れか!?

不透明に成り下がる 僕の夢 醒めないように願う
別れ道の向かいで 笑う君が 蜃気楼になって 消えるまで

これですよ。
不透明に成り下がる夢。夢が不透明になるってどういうことだろう?
純度が下がること?そんな捉え方もできると思います。でもなんだかダブルミーニングじゃないですか?

透明じゃなくなるって可視化するってこと。つまり実現に近づいているということでもあると思うんです。

あの頃思い描いた夢は透き通って綺麗なものだった。近くにつれて、大人になるにつれて綺麗事だけじゃ済まなくなることがある。

それが醒めないように願うわけですから綺麗なままでいてほしい。そこを目指したい。そんな想いに受け取ることができるわけですよ。

別れ道の向かい。つまり馬鹿にして別の道を歩んだ人たちが蜃気楼になって消えるまで突き進む。
蜃気楼って近づいても遠くにあるように見えてしまうものですから、意外と気にしてないのかもしれませんが。

本当に思春期ならではのギラギラです。ギラギラ

そんな熱い決意の歌なんじゃないでしょうか?
それを裏付ける2つ目のサビの歌詞を最後に紹介します。僕がすごく好きな歌詞です。

句読点のない僕の語る明日 彼ない声散るまで
別れ道の向かいの君に言った お前はもう笑うな

句読点のない。終わりも一区切りもない「僕」が未来を語る。
心ない言葉を残して別の道に進んだお前に笑う資格はない。

かっこいい歌詞です。大好きです。

別れ道の向かいの君に行った お前はもうの後に一瞬の間があるのですが、ポンコツの私の脳は瞬時に死んでいる!という言葉を導き出してしましました。それはロックすぎる。


楽しみにしていたことはどうだったのよ?

さて以前の記事で僕は、身体中のエキセントリックを全部出し切ってほしいと書いていました。なんだそれ。これはどうだったのでしょうか!?

知らん!

いや!ごめんて!でも知らんよ!残ってますか!?エキセントリックさん!?!?

でも生粋のエキセントリックガールKaHOさんのことですからまだまだ体にエキセントリックが溢れていることでしょう。これからの活躍に期待大です!

エキセントリックってなんだ!?

そんなKaHO「未完成エスケープ」も収録されている
Enjoy Music New Wave Generations vol.1大好評配信中!聞いてくださいね!

それではまた次回の記事でお会いしましょう!バイバイ!

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ともき
おいしいビールが飲みたいのです・・・